同業者の仕事をよこどりする!
きれいごとを言うつもりはありません。
仕事は同業者から奪うもので“も”あります。
昔ある会社の編集兼校正の女性に言われたことがあります。
「この仕事はA子さんに頼みたいと思ったの」
これは嬉しい一言です。
その理由を彼女が話していたのですが、何でも前回依頼したライターが校正で赤字を入れてもそれを受け入れず、反論してくると。
確かに嫌ですね。そういうライター。
聞けばライターというより、ライター業も行うやや有名な作家さんだったそうで。
私も自分で書く以外に外注することもあるのですが、確かにそういう我の強い方存在します。
ライターとしてはめんどくさい系です。
この仕事は某大手企業のプロモーション用冊子だったのですが、こうした仕事の場合、ライターはクライアントの意向に沿って原稿作成することが仕事であり、ライターの意思、意見は不要です。
意見を尋ねられれば別ですが、既に赤が出ている。そんなときはすみやかに修正して再提出すればよいのです。
そして、その編集兼校正者は続けました。
「ライターさんは、文章が書けるだけじゃダメなんです。
色々トータルで見て合計の点数がそのライターさんの評価なんです」
この言葉は当時の自分の心に響きました。
かくして私は海外までビジネスクラスに乗って、1週間の取材旅行へと出発したのでした。
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