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揺れと構造

枕元でiPhoneのアラームが鳴る。画面に触れるとアラームが止まる。5分ほどしてまたアラームが鳴る。画面に触れてアラームを止める。何度か繰り返して目が覚めてくる。仰向けになって白い天井を眺める。

目標を持って生きれば良いのか、例えば、しなやかな身体を目指すとか、日々の体重と体脂肪率をグラフにするとか、1日千回ジャンプするとか、仕事のスキルアップに資格の勉強をするとか、スタンド珈琲店を開業するとか。

目標と年齢、残りの人生から目を逸らして生きて、怖くてちゃんと見ない癖があって、ちゃんと見ないと向き合えないし、向き合わないと面白くなくて、仕事も目標を立てずに、とにかくやるべき事をやるけど、そんなの当たり前なのか、目標を持ちたくなるのは日々を生き抜く理由が欲しいからで、生きる強度が弱くなってきた証拠だ。

今朝、寝床で思い浮かんだ目標という言葉、今まで避けて来たのは、誰かの口から出てきた瞬間に耳を塞いでしまうくらい苦手な言葉で、そりゃ持った方が良いと思うけど、持てないメンタリティで。

目標が達成できないことが怖くて、達成できなかった経験の繰り返し、なぜ怖いのか、周りの人からの評価もあるけど、自分の中で目標を持てば、評価者は自分だけで、それでも怖さがあるから、目標を達成できない自分を認めることができないという。

許せない自分を形作ってきたのは、自分だけではなくて、親、学校、友人、宗教、遺伝もあるし、自分を許せないと言いながらある部分では許すどころか放ったらかしで、自分を育てることを放棄してるから、自分ネグレクト、目標を持たないということに繋がっている。

iPhoneの小さな画面をみて目が疲れるのはNetflixの見過ぎで、いやそんなに見てないから、仕事でモニターを凝視し過ぎなのか、それはあるな、しかし目にくるなんて、今までなかったのに、気づかなかっただけで、電車に揺られながらiPhoneのメモ帳に文字を入力していると、目が疲れて眠くなる。


揺れる文章が残るメモ帳。

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