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新TOEFL iBT®の"Academic Discussion"問題 [02] 解いてみる with ChatGPT

前回の記事ではAcademic Discussion問題の概要を紹介しましたが、今回はChatGPTと一緒に1問トライしてみます。

問題は、An Enhanced TOEFL iBT® Experienceのページ中段にある
TOEFL iBT Free Practice Test – Updated
から。

PDF版で見た方が早いです。(p. 70以降)

もし実際の試験画面が確認したければ(※スマホだと上手くいかないかも)、
"Start TOEFL iBT Free Practice Test" をクリックするか、
あるいはWritingセクションに飛びたい場合は こちら から。
(※ただこのリンクも、1つめのIntegrated Taskを通らないとAcademic Writing問題には辿り着けません…。)


  

◆Planning -まず自分で-

(※ここからは問題をご覧になっている前提で進みます)

ChatGPTに頼る前に、まずは自分が初めて書いたときに挙げた内容を紹介します。

  • 多くの人が同じコンテンツを見る
    →共有された経験・知識を提供する

インターネットとの対比を意識しました。ネットでは様々なコンテンツが手に入るので、各自が「自分が好きなもの」ばかりに時間を使えます。YouTuberしかり、ニュースサイトしかり。一方で、テレビだとチャンネルの数も限られますし(※衛星放送など入れると当てはまらないですが…)、そうなると多くの人が同じニュース番組やドラマを一斉に視聴します。

それによって、世論を形成したり、共通の話題が生まれたり…といったことを書きたかったんですが、これが英語だと書きにくかったですね。そして問題文に登場するクラスメイト2人にも言及しようとしたため、何が言いたいんだかクリアでない答案になってしまったのは前回の記事で反省した通りです。

    

◆Planning -助けてChatGPT-

では改めて、今度は直球でChatGPTに尋ねてみます。

What are some of the effects that television watching has on people? Show them in bullet points.

すると、一気に8個も提示してくれました。ちょっと多いので、特に使えそうなものを挙げてみます。(主要部分を太字にしておきます)

  • Television watching can be a sedentary activity, leading to a more sedentary lifestyle and increased risk of obesity.
     ・sedentary lifestyle 座りっぱなしのライフスタイル
     ・obesity 肥満

  • Exposure to violent or disturbing content on television can lead to increased aggression or anxiety in some individuals, especially children.
     ・暴力的な・不安を招くようなコンテンツ
      →特に子どもにおいて攻撃性や不安を煽りかねない

  • Television can be a source of information and education, but it can also spread misinformation or reinforce negative stereotypes.
     ・誤情報を広めたり、ネガティブな固定観念を強めたり

  • Advertising on television can influence consumer behavior and contribute to materialistic values.
     ・広告
      →消費者の行動に影響を与える・物質主義的な価値観を強める

  • Television can also serve as a means of escape or relaxation for some individuals, providing a break from the stresses of everyday life.
     ・現実世界からの逃避・くつろぎの手段に

 

なるほど。まず①sedentary lifestyleは、1人目のクラスメイトの意見と重複しますね。

ちょっとこの「他のクラスメイトの意見」の存在について考えてみたんですが、これって、提示された2人の意見以外の内容で書くように誘導しているのかとも思ったんですが、それもちょっと違う気がします。

だって、online discussionっていうぐらいなので、クラスメイトの意見に触れたって良いですよね。そこで、
クラスメイトの意見をそのまま繰り返すだけなのはアウトで、
・逆に、クラスメイトの意見を絡めつつ、そこから自分の意見を発展させて主張していくのは評価されるんじゃないか
と思っています。(これはETSがこう言ってるからとかではなくて、あくまで私個人の想像です。)

実際の満点答案を見てみると(p. 74)、クラスメイトの意見に冒頭で同意しつつ、そこから自分の考えを展開しています。ただ、この答案は、クラスメイトの意見をさらに発展させたというよりは、クラスメイトに同意しつつもそれとは違った自分の主張を述べているという感じです。

  

次に、②暴力的な描写、不安を招くコンテンツについて。これはよくテレビ関連のライティングのお題で見るテーマな気がします。①に続いて、こちらもネガティブなeffectの話ですね。

 

③misinformationに関しては、どちらかといえばインターネット関連の話で登場しがちなワードですね。「インターネットに比べて、テレビの方が放映前にしっかりリサーチする傾向にあるから、テレビはmisinformationは少ない」という感じで書くことが多い印象なので、television watchingのeffectとして書くのは微妙な気もします。(ただテレビで誤情報が流れてしまう事案も少なからずありますよね。だから書くことは可能ででしょう。)

  

④広告、特にコマーシャルなんかは、テレビと絡めて書きやすそうではあります。ただ、television watchingそのものを正面から議論している感じはあまりしないなので、自分だと選ばなそう。

 

⑤現実生活のストレスを忘れてリラックスできる
→これは、例の満点答案(p. 74)が述べている内容です。


  

◆さて、どうしよう

うーん、悩むなあ。
ちなみに問題文のクラスメイトはこういう意見です:

A) 運動しない→特に子ども。肥満の危険性あり
B) テレビ視聴を通して経験を広げられる
  (実際に旅に行かなくても世界中のことが
   知れるみたいなノリ)

今のところ、内容面としては、以下の2つの方針が候補かなと思っています。(別の視点も今後思いつくかもしれないけど、ひとまず)
i) クラスメイトの意見を足掛かりにして
 そこから自分の意見をさらに発展させる
 (同意するにせよ、反論するにせよ)
ii) クラスメイトとは全く別の意見を出す

i) に関しては、上手く書かないと、「クラスメイトの意見をパクって言い換えただけやん」と判定されてグッと評価が下がりかねないので、ちょっと怖いですね。

反論するとかなら良いかな?
ちょっと書いてみます。

【試作版】
Kelly’s idea about the sedentary lifestyle caused by television watching is interesting. It is true that watching television for too long a time could lead to health issues including obesity. However, from my viewpoint, television watching does not seem so pernicious to children as Kelly has suggested; rather, it can have a positive influence. Unlike smartphones, which children may use to view a wide range of contents in their own rooms, television sets, generally immovable, are usually in living rooms. Therefore, children can watch television with their family members. What this means is that not only are they under the supervision of their parents, which could prevent them from watching television forever, but they can also interact with their family while enjoying the same contents together. In other words, television watching can facilitate family communication as well as lessen health risks. (141 words)

英語面の細かいところは今回は置いておいて(※あとスペリング調べたり少しズルして書いてます)、内容面に関して。

反論版でも書けそうではあります。が、他者の意見に触れるので、どうしてもやや長くなりそうですね(→10分で書けるのかは問題)。online discussionにおけるclassmateという設定なので、これまでのIndependent Taskみたいに、正面から「大反対!」みたいな書き方も不自然な印象です。「〇〇の意見も分かる、そうだよね。でも私の見方はちょっと違って…」のように、人間的な(?)物の言い方にしたくなります。

反論でいくなら、絶対に「クラスメイトの意見を丸パクリした」と評価されることはない、というのは安心材料。

ただ、今のところこの「反論バージョン」の答案例は見当たらないので(今後出てくるかもですが)、あくまで一例、ぐらいの気持ちで読んでくださいね。基本的には自分独自の意見があればそれを素直に書けばよいのかなと思います。そういうバージョンはまた次回以降に書いてみます。

   

◆まとめ

答案例を紹介した初回から、変化球の「反論バージョン」を書いてしまったのが不安ですが…

次回はもう少し素直な答案を書いてみようかなと思います :)

 次の記事("また書いてみた")はこちら

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