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王子様、来るの遅っ!

先日、中国映画の(ディズニーではない)『ムーラン』を見た。

元々ムーランは「父親の代わりに戦場に赴き故郷に凱旋する男装の麗人」というテーマの中国の昔話であり、それを知っている私も「とりあえずムーランが死ぬことはない」と思って見ていたわけだが。

長引く籠城戦の中、「援軍を連れて戻ってくる」と言って都に向かった王子様を待つムーランたち。

脱走やら餓死やらで味方が減っていく中で敵軍が押し寄せてくる。

まだ王子様は来ない。

同郷の男と2人(この時点で味方軍はムーランとこの男と太鼓係の老兵の3人しかいない)で敵の大軍に立ち向かうムーラン。

まだ王子様は来ない。

飢えと自分達を取り囲む圧倒的兵力を持つ敵軍に苦しみながらも奮闘する2人と、手を潰しながらも太鼓を打ち続ける老兵1人。

まだ王子様は来ない。

全員が血みどろになり、「もうだめか……」となったところでところでようやく王子様登場。

そこで映画は完結。

「遅っ!王子様は来るって知ってるけどそれにしても遅っ!!」

確かにこの後凱旋するのかもしれないが、ムーランズタボロやん……。


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