WBC日本代表とサッカー日本代表の戦いから感じる日本の明るい未来

 WBC日本代表が決勝戦でアメリカに勝利して、3大会振り3回目のWBC優勝を果たしました。ベースボールの母国アメリカで野球が世界一に返り咲きました。2006年・2009年・そして今大会、全てリアルタイムでテレビ観戦できた自分は本当に幸運だと思います。

 今から4ヶ月前はサッカー日本代表がサッカー強豪国のドイツとスペインに勝利して、ベスト16を果たしました。2023年のWBC日本代表、2022年のサッカー日本代表、結果は時の運などもあると思いますが、日本人選手のレベルが飛躍的に上がっていることは間違いないと感じました。

 まずサッカー日本代表について。2022年のワールドカップ前は多くの批判に晒されましたが、選手のレベルが日本サッカー史上最強だったのは間違いないと思います。例えば、2006年の日本代表、この時にヨーロッパのチームに在籍していたのは6名でした。その中でヨーロッパのチームの中心選手、レギュラーとして活躍していたのは私の認識では中村俊輔選手と高原直泰選手だけだったと思います。中田英寿選手も当時は既に在籍チームのレギュラーではありませんでした。しかし、2022年の日本代表の選手の中でヨーロッパのチームに在籍しているのは19名(ケガによって辞退した中山雄太選手も含めれば20名)に及びました。2022年大会は2006年大会よりも登録メンバー自体が3名増えていますが、それを考慮しても、ヨーロッパのチームに在籍する選手が劇的に増えています。しかも、単にヨーロッパのチームに在籍しているわけではなく、チームのレギュラーやキャプテンを務めるなど、チームの中心選手として活躍している選手が多く、ワールドカップのメンバーから漏れた選手の中にもヨーロッパで活躍している選手が多数いました。

 野球の世界でも、世界に誇れる選手、特に投手に関してはMLBでも活躍できるポテンシャルがある選手が本当に増えました。他国の投手と比べてもコントロールに優れた投手がたくさんおり、今大会の日本代表選手の中から大谷翔平選手やダルビッシュ有投手のようにMLBでチームの中心になる選手がたくさん出ると思います。

 野球やサッカーを見ていて感じるのは、日本人は間違いなく成長しているということです。日々のニュースを観ていると、マイナスの内容が本当に目立ちます。基本的に物やサービスは不安を煽るほうが売れやすいのです。保険なんかは分かりやすいですよね。そのため、日々のニュースはどうしてもマイナスな内容が目立ちます。いつの時代も「最近の若者は・・・」という人が必ずいます。しかし、野球やサッカーの世界で活躍している選手を見る限り、日本の未来は明るいと思います。野球やサッカーの代表活動は選手にとっては経済的なメリットがあまりありません。大会中にケガをして、選手生命に関わる可能性、活躍できずに国民からバッシングされる可能性を考えれば、リスクのほうが大きいのかのしれません。それでも、日本の誇りをかけて戦う選手がこれだけいるのです。

 スポーツ以外でも世の中にはいろいろな分野で日本のために自らの仕事や役割に真剣に取り組んでいる人がたくさんいます。野球とサッカーの日本代表の活躍は日本の未来に大きな希望を持てる出来事だと感じました。

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