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「 飛騨で働くこと / 鈴木日菜子×ライターMEGU×丸山純平」【マメトーク】

こんにちは♪

ライターのMEGUです♬

わたくしライターMEGUと

株式会社ゴーアヘッドワークスのライター
丸山純平さんとのコラボ企画
『マメトーク』第2弾リリースです♡(ちょっと久しぶりなんでちゃんと説明しました・・!)

『マメトーク』は
わたしたちライターふたりと
お招きしたゲストとの3人対談。

対談テーマは
ゲストの方にその場でいただいての
フリートークになります!

今回の対談相手は
この春、斐太高校を卒業する
鈴木日菜子さん。

高校生のフリーペーパー制作団体
HIDAKKO PROJECT.」の設立者であり、4月から慶応義塾大学総合政策学部へ進学されることになりました。

いただいた対談テーマは
『飛騨で働くこと』

この飛騨の地で生き
働くことを選択したわたしたちに
いまの想いを聞きたいという
彼女に対して

まっすぐに向き合えたことが
伝わるといいなと思いますし

彼女の等身大の魅力も
とてもよく引き出された気がするので
そこも感じていただけたらうれしいです。

では、どうぞ♬

(会場:「WA・SA・BI」高山市馬場町2丁目18 )


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「飛騨で働くこと」


鈴木日菜子 (以下:鈴木):テーマは『飛騨で働くこと』で。

丸山純平 (以下:丸山):よいですね。その理由は?

鈴木:以前、飛騨の高校生にアンケートを取ったんです。「飛騨を好き」って答えた学生が75%いたけれど、「飛騨で働きたい」と答えたのは25%でした・・。

ライターMEGU (以下:MEGU):うーーーん・・!!

鈴木:飛騨で働くメリットを感じる学生が増えたら、若者の流失も少なくなるのかなって・・大学でも研究したいです。

丸山:そもそも、「働くこと」に対してワクワクはしているのかな?

鈴木:わたしはワクワクしていますが、周りは「このまま学生でいたい」って人も多いですね。

鈴木:制限があったり、楽しそうじゃない大人がいたり・・大人になったら自分のやりたいことに挑戦できるのかな?

MEGU:大人になったほうが面白いですよ。「仕事を選ぶ」って「生き方を選ぶ」ことに近くて、極論だけど好きな仕事を選べば好きなことができる。

鈴木:今はいろんな選択肢に憧れがあります。学生の間に起業することはわたしの夢、原点なので挑戦したいです。大企業でも働いてみたいし、地域や街を元気にすることにも関わりたい。

MEGU:目的地は分からないけれど、自分が良いと思う場所にいたい感じかな。

鈴木:ほんとは「安定」を求めるタイプなんですけれど、ここ三年くらいは常にチャレンジで・・でも「変化」も好き。なんかいろいろ難しい・・。



日菜子ちゃんの「地域活性」ってなに?


丸山:「安定」と「変化」って対極にある言葉なの?

鈴木:自分のイメージでは、対極にありますね。

MEGU:変化する自分に対して、安定を見出だしている状態に見えるよ。

丸山:人は変わっていくものだから、変化していくことで安定している。

MEGU:自分の中にあるリクエストを満たせるものを選択する感じ。ねえ、正直「飛騨で何かしなきゃいけないプレッシャー」ってないの?

鈴木:プレッシャーはあんまりなくて、イベントとか自分が好きなことをやらせていただいている状態に感謝しています。

丸山:それってすごく意地悪な言い方をすると、「背負っていない」のじゃないかな。

鈴木:あー!!なるほどーーー!!そうだな・・。

丸山:日菜子ちゃんの言う「地域活性」って、誰の顔が思い浮かんでいるの?僕自身ずっと模索しているけれど、地域活性って抽象的に言えちゃうよね。日菜子ちゃんが本当に「なんとかしたい!!」と思うことってなんだろう?

鈴木:わたしが関心あるのは学生や若者なんです。昔のわたしみたいな、勇気がなくてチャレンジできない人。「地元に輝ける場所がない」と思って都会に出て行っちゃうから、地域で個人が輝けるような環境づくりをしたいです。

MEGU:昔の日菜子ちゃんは何のおかげで変わったの?

鈴木:テレビで「高校生社長」を観たことと、「HIDAKKO PROJECT.」で活動させてもらったことです。

MEGU:つまり、イメージを持ち、現実を変化させたことだよね。周りに現実事としてちゃんと話を聞いてくれて、「できるよ」って言ってくれた人がいて、「やってもいいんだ」って理想と現実が同化していく。

鈴木:なんかすごく分かります。自分の中で決めつけていることがあって・・周りと違うことをしちゃいけないとか。

MEGU:変わりたいイメージと、「変わってもいいんだ」って自分の中の許可さえあれば、みんな変化していく。でも、そうなっていくときに結構辛いから、環境を変えたくなるのかな・・。



完璧とは、完璧から一要素抜いたもの


鈴木:活動している最中は、正直「辞めたい」って思っていたことの方が多かったです。リーダーになれない自分に気付いたときとか、コミュニケーションも全然うまく取れなかったり・・。

MEGU:変わる痛みだよね。でも、自分の求めている幸せはこの先にあるのかなとか。

丸山:それは、自分の中に正解がないってことですか?

MEGU:「目標の場所に行けないと幸せじゃない」と思う、別角度で見ている自分もいてカオスなの。こうありたいと願う自分の姿は、本当の自分の姿と合致してないんじゃないか?とか。

丸山:ざっくりと2パターンありますよね。目標があって、山頂に近づいていく感覚だけでうれしい人。もう1つは、崇高な目標とかはなくて、いまの自分であり続けたい。周りとこのまま幸せに生きていきたい人。どちらでもいいんですよね。

鈴木:磨き続けて苦しいのはどうなのかな。不安感も常にある。

丸山:その不安感はなに?

鈴木:「こんなわたしでいいのか?」って自分自身に問いかけられている。周りにいる友人にも、離れているけど同じように頑張っている友人にも、どっちにも認められたい。完璧でありたい

丸山:完璧な人はこの世にいるのかな。

MEGU:こうして自分の弱さを打ち明けてくれるから、わたしたちはそこに入る余地を感じるんだよ。マメトークの導入文にも使っているけど・・「完璧とは、完璧から一要素抜いたもの」。「わたしは不足しているんです」ってメッセージを発信することで、力を得るのかもしれない。

丸山:100%の確信を持って、今後のやりたいことを語られてもちょっと困りますし・・(笑)。

MEGU:じゃあひとりでがんばれ!ってなる(笑)。

鈴木:こんな完璧じゃない自分だからこそ、学びが得られて成長できて、いろんな方に支えられている・・。



絶対解がないからこそ、納得解をつくる


MEGU:あ、そういえば。飛騨で働く・・。

丸山:急に戻した(笑)。

MEGU:日菜子ちゃんの問いに、私たちまだ答えてない(笑)。ねえ、純平くんは、将来飛騨じゃないところにいる可能性はある?

丸山:ないです。骨を埋める確信がある。

MEGU:どうして?

丸山:正直、言葉にできないですね。いくらでもロジックの後づけはできますけれど・・。岐阜市に住みたいなと思っていた時期もありましたが、飛騨の素敵な大人たちと出会って、どんどん地元に傾倒していきました。

MEGU:それこそ最初の話に戻るよね 。

丸山:一緒に時間を過ごしたい人たちが飛騨にいた。もちろん岐阜にも大切な人たちはいるから、もしも今僕が岐阜市にいても、確信を持って「正解だ!」って語っていると思うんです。自分の中でいかに正解と落とし込めるか・・絶対解はないから、自分がどう納得できるかなんですよ。

MEGU:それは、自分が肌感覚でこれだと思うものに対して信じる気持ち?

丸山:まさに。すべての選択肢を知っているわけじゃない。でも人生の限られた時間から得られる選択肢の中で、タイミング良く合致して落とし込めたから。

MEGU:それ含め、運命によって役割が自然と決まってくることもあると思う。わたしが感じる日菜子ちゃんがなろうとしているものは、自分の人生を変える意志を持って、現実を変えていく先導者的なものなのかなって。

鈴木:えーーー!かっこいい!

丸山:そういう文脈で言うなら「地域活性」ではないのかな。エンパワーメントしたい対象は「地域」じゃなくて「人」。中高生や若者が、一歩飛び出す後押し的な。

鈴木:正直、そう思うことはあります。でも、人が変わる要素として大きいのは環境かなって。きれいな言語化はまだできないけれど。

MEGU:自分にとって最適な舞台を無意識につくっているのかもね。



シンプルに、「今は楽しいですか?」


丸山:「飛騨って仕事ないよね」に反論したくて、僕はヒダストをやらせてもらっています。こんなに輝いている人も飛騨にたくさんいますよって。でも同時に、飛騨で働くことに対してネガティブな印象の方もいらっしゃると感じています。

MEGU:区分けがない状態に混ぜ込む役割を、日菜子ちゃんは担っているのかもしれないよ。

丸山:混ぜることは大事ですね。飛騨で働くことを押し付ける権利はないけれど、「僕は」飛騨で働くのは楽しいな。

鈴木:シンプルに、今は楽しいですか?

MEGU・丸山:超楽しい!

丸山:それでも、日菜子ちゃんが羨ましいですね。関東の大学に進学して、無限の選択肢を得られている。その選択肢から選ぶのはもっと大変。決断って、決めて断つだから。

鈴木:それぞれの良さや楽しさを見出だせる自信があるから、選ぶのは難しいなって思います。

MEGU:日菜子ちゃんの口からたまに出てくる、すごいポジティブな言葉に痺れる・・。ねえ、たぶん日菜子ちゃんが(完璧じゃないって)思っている感じとわたしの見てる人物像はぜんぜん違うんだよ。



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この原稿がリリースされる頃、日菜子ちゃんは生まれ育った飛騨を出て、進学のため東京へと向かいます。

毎年何百人の若者が飛騨を離れ、夢や希望を追い求めていくのでしょうか。

 
「飛騨へ帰ってきてね」なんて言う権利はない。

チャンスや出会いの数では、たぶん飛騨は東京には勝てない。

 
でもきっと、無限の可能性を追い求める日菜子ちゃんの脳裏には、故郷から応援する大人たちの笑顔がずっと焼き付いているはず。

旅立つ18歳へ、エールを込めて。マメトーク第二弾でした。


第一弾「 夢 / 岩下彰子×ライターMEGU×丸山純平」は下記リンクから


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