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電車に乗り合わせただけの、他人みたいなものらしい。

ある日、JR新宿駅で、女子校の元同級生に遭遇した。中学受験で入学した、私を地獄に突き落としたあの学校の。ガニ股具合と歩き方と、お世辞にもきれいとは言えない声ですぐわかった。

まじか。関東にもいるのか。まあ社会人になって上京することもあるだろうし、たまたま遊びにきていたのかも。なんとなく地元から永遠に出ないタイプだと思っていたけどな…。

気づかないふりをしようとした、その時。

「ねぇ、あれ福山じゃない。」
「うわ全然変わってない!ちっさ!アハハ」

20年近く前からなーんにも変わっていなかった。他にもごちゃごちゃ何か話していたが無視した。まだ言ってんのか。いちいち私に絡まないで休暇に集中しなよ。せっかく飛行機乗って、はるばるここまで来たんでしょ。

もはや用もないので、目を合わせないようにしてそのまま通りすぎた。


特にオチはないです。一瞬、こちらも(うわ!)となっただけ。その後何かあったわけでもない。もうとっくの昔に卒業していて、今後も関わる必要はないからね。

いつだったか、YouTubeの何かの動画で聞いたセリフを思い浮かべた。

同級生なんて、電車でたまたま同じ車輌に乗り合わせただけの他人みたいなものだよ

って。

ホントそのとおりですね。出会ってしまった意味なんてこれといってない。

私は自分の人生に集中しよう。
もう、あの頃のわたしじゃないよ。


…それにしても、中学生の時とちがってメイクしていたのだけど、見る人によってはわかるのか。

もう少し濃くしようかな。

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