手帳を捨てるか、残すのか。
その年の手帳を捨てるのか捨てないのという問題は、手帳書きならみんな一度は通る道ではないかと思う。
最後まで書き切って役目を終え、くたびれた手帳。思ったように書けなくて空白の多いあの年の手帳。やりたい事に燃えて、使いかけの手帳もある。
私は手帳をはじめて7年経つのだけれど、捨てられずにいる。(無くしたことはある)
なんとなく、過去の手帳を眺めては気恥ずかしい気持ちになってそっと棚に戻す。そんなことを続けているのだ。
いろいろなことを書いてきたページの中でも、特に思い出深いのは、子どもが書いた落書きだったりする。
小児科で診察待ちの時間が長くて長くて、どうにも子どもの機嫌がナナメに(いや垂直くらい良くない感じに)なったときがあった。カバンに忍ばせていた手帳をしぶしぶ出して「ここにお絵描きしていいよ」と声をかけた。
ふだん私がその手帳を大切にしているのを知っている娘は、「ママの特別なノート」にペンを走らせ、ハナウタを歌うくらいに気持ちを立て直していた。
そんなことを、古い手帳を見て思い返す。
手帳を残しておくことは、アルバムを似ているのかもしれない。
自分の積み上げたこと、家族の成長、ドタバタして白目剥いた日。すべてがごちゃまぜで愛おしいから、私は今年もきっと手帳を捨てられない。
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