見出し画像

週末野心手帳がすべての始まりだった

「何がしたいのか分からない」。

私が本格的に手帳を始めたのは、自分の中のモヤモヤをうまく吐き出せなかった20代半ばのことだった。

周囲には結婚に踏み切った学生時代の友人や、昇格試験に合格した同期が増え始め、自分だけが一人取り残されていた。よく考えてみると、既婚者も若くして役職者となった友も少数派だったのだけれど、当時は「私だけ何もない」という感覚が拭えなかった。

そんなとき、はぁちゅうさんの存在を知った。それはインスタグラムだったかX(その時はTwitter)だったか定かではないのだが、発信活動を通じて自分の道を切り拓き、幾人もの女性たちの背中を押している姿に、心が震えた。

遠く、遠く、遠い存在だけど、少しでも近づきたいと思った。

(余談:こちらの記事にも書いたけど、私は憧れの人にはどうにかして近づけないかともがきがち。)

はぁちゅうさんを追いかける過程で「週末野心手帳」という、なんとも魅惑的な名前の手帳をプロデュースされていることを知った。

「週末」×「野心」。平日は仕事しかやることがなくて、週末の予定を持て余してしていた私に、ピッタリな言葉だった。どうせTSUTAYAで少女漫画を借りて、半身浴しながら読み漁るしか予定はない。

週末野心手帳に書いてあるとおりに行動してみよう、そう思えた。「もっと野心を持って、将来に繋がる行動をしよう」「時間を消費するのは卒業して、心が燃える何かを見つけよう」と。

実際に週末野心手帳には、月ごとのキーワードやウィッシュリスト、週末の予定を自由に書き込む欄があって、手帳を開くだけで楽しかった。

そうだ、夏フェスに行ってみたいんだった。
社会人フットサルに参加してみようかな。
こないだ予告で見た映画が上映されるから、来週見に行くか。

書けば書くほどに、予定を立てるコツをつかんで野心が溢れてくるのを感じた。

手帳にさえ書き込んでしまえば、時間を消耗していると感じていた「少女漫画」を読むことだって、大切な予定になった。


あの感覚が忘れられなくて、今も手帳を書いている。

結婚して、出産して、書く内容は大きく変わったけど、「やりたいこと」をやり尽くすために、手帳を使うマインドは変わっていない。

それは、来年もきっとそう。10年後もきっと、そう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?