【ライター】どこ行った?締め切り間際に「飛ぶ」ライター【地獄度 : ★☆☆】
本当にあったこわい話
暑さも本格化してきました。
いよいよ夏本番も目の前ですね。
ちょっと気が早いですが、そろそろ怪談なんていかかでしょう。
身の毛もよだつ恐ろしい噂…ええ、本当にあった話らしいですよ。
フォロワーのフォロワーあたりが遭遇したらしいんですけどね。
飛ぶんですってよ…ライターが…締め切りの、その日に!!!
え、なんのことかわからない?
ある種のライターは、書けなくなると羽が生えるんですよ。
職業病ですかね。
ふわふわと浮かび上がって、そのまま無限のかなたへ消えてしまうんですって。
信じた?
お客さん、純粋ですね。
ライターが「飛ぶ」とは
ライターが「飛ぶ」というのは、音信不通になることです。
たぶん語源は「高飛びする」ってやつでしょうね。
締め切りに間に合わなかったのか、やる気がなくなったのかは知りません。とにかく、締め切り近くになって突然連絡が取れなくなるライターがいるそうです。
飛んだあとで、しれっと戻って来るやつまでいるとか。
もちろん、締め切りが過ぎた原稿のことなどおくびにも出さず「今月の依頼はまだですか?」とかのたまうそうです。
妖怪かな?
ライターが飛んだあとにはなにも残らない
ライターが飛ぶということは、原稿に穴が空く、ということです。
当然、誰かが埋めなくてはいけません。
我々まともなライターにとってはチャンスですね。
クライアントに恩も売れて、不埒なライターを一人駆逐できるのですから。
某漫画家は休載中にアニメが原作に追いついて、テレビ局が一生懸命オリジナルストーリーで間をつなぐという事態になってもなお伝説級の人気を誇っていましたが (神だと思う) 、ライターの世界ではそんなこと起きません。
そもそも「名がない」がデフォルトの世界ですからね。
そいつが飛んでも誰も待っていません。
読者も、クライアントも。
そもそも締め切りは「守る」もの
ぼくはクライアント側ではないので実際に被害を被ったことはないのですが、締め切りを過ぎるライターの話はときどき聞きます。
「明日中に」と言っていたのに、日付の変わった深夜1時に提出するライターとか。
細かい?
1時間でも遅延は遅延でしょ?
そのときのクライアントがどう感じたかは知りませんが、案の定その人への依頼はがっつり減りました。
くわばら、くわばら。
1時間でも1分でも、締め切りを守れないライターに次はありません。
クオリティは修正で (ある程度) どうにでもなるけど、時間がなければそれもできないんだから。
人の時間を奪うことに危機感を覚えない人は、そもそもビジネスに向いていないのです。
「飛ぶ」ライターの心境とは
とはいえ「飛ぶ」ライターがみな不真面目な人でなしかというと、そうでもないのが複雑なところ。
生真面目に「この日までにご提出させていただきますッッ!」と意気込む人ほど失敗し、ごめんなさいができずにフェードアウトする。
いや、ごめんなさいしなさいよ。
できるだけ早めに。
というか、「1日でできる…から、締め切りは3日後と伝えておこう」みたいな狡猾さを身に着けるべき。
1日でできます!と言って2日目に提出しちゃうライターと、3日かかります、と言って2日で提出するライター。
次はどちらに依頼するか…わかりますよね?
あなたが神か
ライターに限ったことではありませんが、約束を守るというのは最低限の礼儀です。
礼節の足らない相手とビジネスをする人はいません。
いえ、あなたがほかに類を見ない文才の持ち主で、「是が非でもあなた様に書いていただきたい!!」と鉄板で土下座される神のような存在なら話は別です。
そういう人はwebライターなんかやってないで、紙媒体でベストセラーを連発するべき (神だけに)。
その印税で、左うちわな生活を送るべき。
そういう人に、ぼくもなりたい。
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