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全知全能の神様でも「ドルコスト平均法」には勝てない!?

おはようございます、ひらっちです。8月も1周目が過ぎましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?

ものすごい猛暑の中、必死でこなしてきた農繁期の作業もやっと一息つけそうな状況までたどり着きました。いや~この暑さはなんなんだ! 気を抜くと倒れそうなレベルじゃないか! このnoteをご覧いただいている農家さん、家庭菜園愛好家の皆さん、畑で倒れないようにくれぐれもご注意くださいね。命より大事なものはありませんから。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。最近なこんな記事を書いています。農業に興味をお持ちの方はぜひご覧下さい(^^♪

■久しぶりの記事投稿は、王道の「ドルコスト平均法」で。

あらためまして、ひらっちです。およそ半月ぶりの記事は「お金」「投資」をテーマに書いてみたいと思います。

最近はだいぶ世間に定着してきた長期投資。つみたてNISAの登場あたりから若い世代にも急速に広まっている感じがありますね。以前であれば取材先で投資の話を聞くことなんてまずなかったですが、近頃は大学生をインタビューする時にも「投資が…」「投資信託が…」「NISAが…」といった話が出たりします。もう投資をはじめて20年近くになりますけど、なんだか隔世の感があります。

さて、そんな投資を始めた初心者の皆さんにとって、おそらく一番馴染み深いキーワードの一つが「ドルコスト平均法」だと思います。

その素晴らしさは、わざわざ僕が語るまでもないですよね。毎月のようにコツコツ定額を買い付けていくだけで、「安い時にはたくさん買い」「高い時には少なく買い」という調整を自動的に繰り返すことになり、効率よく資産を増やしていける、という長期投資の必殺技のようなものです。

でも、こんなことを思った人はいませんか?

「もし安値になるタイミングが分かっているなら、ドルコスト平均法なんてまどろっこしい方法、絶対にとらないのになぁ~」

そうそう。安値が分かっていたら、その時にたくさん投資して、あとはじっと待っているのが効率的じゃん!…なんて思ったそこにあなた。

実は「底値のタイミングをあらかじめ知っている神様」がいたとしても、ドルコスト平均法にはほぼ勝てない!という事実をご存知ないですね?

■なぜすべてを知る神様でも、ドルコスト平均法に勝てないのか?

最近、こんな本を読んでいます。『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増ええ続ける「お金」と「時間」の法則』。著者のニック・マジューリ氏は、ニューヨーク市在住のデータサイエンティストで、この本が初の著書になるようですが、めちゃくちゃ良い内容です!

あんまり話題になっていないようですが、『サイコロジー・オブ・マネー』の著者が「絶対読むべき一冊」と推奨しているのもなるほど納得。特に初心者から中級者への階段を上がり始めた人にとっては、日頃の疑問を「なるほど、そうなのね!」と解消できるなかなかの良書だと思います。

で、この本で取り上げられているのが、上記の「投資の神」VS「ドルコスト平均法」のお話しです。

まず、投資条件は、以下の通り。

・1920年から1980年のいずれかの地点から米国株に40年間投資
・一度買った株は売れない。期間終了まで持ち続ける
・投資方法は、次の2つのうちどちらかを選ぶ

【1】ドルコスト平均法(毎月1000ドル、40年間投資)
【2】押し目買い(毎月1000ドル貯金して、相場の下落時のみ買う)

そして、著者は【2】にさらに有利な条件を出します。底値をあらかじめ正確に把握できる「神設定」を追加したのです。

さて、結果はどうなるでしょうか?

一見すると【2】を選んだ人が確実に勝ちそうですよね。でも、不思議なことに、【2】を実践すると40年の期間の70%で【1】のパフォーマンスが1を下回るという結果になるのです。ドルコスト平均法、おそるべし!!

「そんなの、2の完勝に決まってるじゃん!」

もしあなたがそんな風に思っていたとしたら、改めて「ドルコスト平均法」のパワーを信じてあげてください。少なくともあなたよりは絶対に優秀です。だって、神ですら勝てないんですから(笑)

■まとめ

いかがでしたか? 詳しく知りたい方は、今日ご紹介した本をぜひご覧いただければと思います。本書はあくまで米国株(S&P500)をベースに書かれているので、日本にそのまま当てはまるわけではないですが、基本的な考え方は一緒。

上記のような結果が導き出されるのは「投資タイミングを見極めようと、底値を待っている時間が無駄になること」が一番の要因です。つまり、本書でも書かれている通り、「できるだけ早く、頻繁に投資すべき」というのが正解になるわけですね。

もちろん投資には絶対はありません。特にリタイア時期を見据えた長期投資において、引退のタイミングと相場の長期低迷が重なってしまうと、資産が大幅に減る可能性が排除できないのが一番のリスクです。本書でも指摘していますが、特に老後生活の最初の10年間は要注意と言えそうです。そこまで積み上げてきた資産が大きいだけにインパクトも強烈ですから。

ただ、そのあたりだけ十分ケアしておけば、老後の資産形成の大きな武器になることは間違いありません。

そろそろ新NISAの足音も聞こえてきましたし、豊かな老後を手に入れるために、みんなでコツコツと資産形成をしていきたいものですね(^^♪


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