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日本の農家への支援策は、ほとんど有害なの?

おはようございます、ひらっちです。今日は朝からちょっとのんびりモードですかね。先週、2回目のワクチン接種があった関係で、取材をかなりお断りしていたこともあり、たまっていた原稿がだいぶ消化できました。その分、今週は取材が盛りだくさんなので、しっかり頑張りたいと思います!

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■日本の農業支援策が、国連から名指しで非難されているようで…

あらためまして、ひらっちです。今日は再び「農業」をテーマに書いてみたいと思います。

ちょっと前になりますが、こんなニュースを見つけました。

記事によれば、国連食糧農業機関(FAO)などの国連3機関は、世界全体で年間5,400億ドル(約60兆円)に上る農家支援策のうち、87%は価格をゆがめたり、環境に悪影響を与えたりして「有害」だとする報告書を公表したとのこと。

有害な支援策と指摘されているのは、輸入関税と輸出補助金、特定の農産物生産を後押しする補助金。輸出入に際しての「国境措置」などによって内外価格差を生み出せば、「食料の貿易や生産、消費をゆがめる」ことにつながり、支援を特定品目に絞れば過剰生産や農薬の大量使用を促し、「環境に悪影響を及ぼす」と説明。そして、支援策が多い国の一つとして「日本」が名指しされたというわけです。

87%の支援策が「有害」というのは、またすごい指摘だなと思いますが、皆さんはどのように思いますか?

■農業の補助金は、単純に良し悪しを判断するのは難しいですが…

僕は、畑違いの業界から新規就農しました。実家が農家ではない、いわゆる「非農家出身」なので、まったくの門外漢からスタートしたわけですけど、フリーライターとして、それこそ裸一貫で事業を始めた身としては、農業を始める際の補助金の充実っぷりには、今でも「すごい」を通り越して「ちょっとやりすぎじゃない…?」なんて思うのが正直なところです。

もちろん、補助金や給付金をテコとして利用し、上手に事業拡大を果たして成功している農家さんもたくさんいるのは事実です。でも、うまくいくケースばかりじゃないのが「起業」ですよね。経営者としての経験・スキルに乏しいと考えられるような人にまで多額のお金が投じられてしまうのは、本人にとっても決して良くないことじゃないかなぁ~なんて思います。

日本の農業は、世界に比べて、大規模化には不利なロケーションにあります。北海道あたりはまだ戦いになるとは思いますけど、山間地で勝負するのはなかなか難しい。そんな場所がたくさんあるのが日本の実情です。そこに全く支援策が講じられなければ、一体どうなるのか…。継続が厳しくなるのは火を見るよりも明らかです。

■まとめ

確かに「有害な支援策」もあるのは事実だと思います。でも、資本主義の論理だけでは片づけられないのが農業です。小規模な農家さんを守る意義が経済面とは別の部分にもあったりするので、すべてを「有害だ!」と糾弾できないのが難しいところです。

ただ、これから農業を始める人は「補助金に頼らない農業」をやっていかないと、将来的には厳しくなるんじゃないかな?というのが僕の見立てです。

皆さんご承知の通り、農業の担い手はかなりの部分を高齢者が占めています。「敬老の日」に発表された総務省の調査では、農業・林業では65歳以上の高齢者が53%を占めており、全産業中で最も高くなっています。

現在、農家の声は、とても強いです。選挙でかなりの票が期待できるからこそ、政府も農家を無視できないわけですが、今後、農家が急激に減少したらどうなるでしょうか…。

ただでさえ、少子高齢化がさらに進み、日本の財政は余裕がなくなっていくはずです。その時、今まで通りの補助金が出ると考えるのか、はたまた難しいと考えるのか。やっぱり、まだ余裕のある今のうちから「補助金に頼らない経営」を考えておいた方が身のためかなぁ~なんて思います。


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