そもそも専業主婦は、どうして「損」なのか?

おはようございます、ひらっちです。10月も最終週に突入しましたね。朝晩だいぶ寒くなってきましたが、今週も体調管理に気を付けて頑張りましょう!

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■あなたは、いわゆる「年収の壁」ってご存知ですか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」について書いてみたいと思います。

先週の土曜日の日経新聞に、こんな記事を見つけました。

パートタイムの妻など、配偶者の扶養内で働く人が直面する「年収の壁」のお話です。

年収が一定の水準を上回ると、税金や社会保険料の支払いなどが発生するため、世帯全体の手取り収入が減ることになります。それを防ぐために、どうやってうまく仕事量を調整しながら働くのかを考えるのが、いわゆる「年収の壁」のお話です。

最近、このあたりのルール変更が色々と起こっていますが、上記の記事はそれを踏まえて図などにうまくまとめてくれているので、気になる方はぜひご覧になるといいんじゃないかと思います。

ただ、一点、イデコに関しては注意が必要でしょうかね。記事中の「パートの主婦こそイデコ受給時の税制優遇の恩恵を受ける可能性が大きい」という指摘は確かにその通りなのですが、「60歳まで引き出しができない」「運営管理手数料が掛かる」といった点は、きちんと理解したうえで加入を検討してくださいね。少額で始めると、手数料がバカになりませんから。

■専業主婦は、ご主人の年収が高い人ほど不利になる?

最近では、「専業主婦=絶滅危惧種」なんて言われ方もするようですけど、僕自身は、専業主婦はとても大変で価値ある仕事だし、いろんな生き方を選べる社会になればいいなぁ~なんて思っています。

でも、現実的には「専業主婦は難しい」という方が多いのかもしれませんね。ちなみに、僕も結構読ませていただくことが多い橘玲さんの著書には、こんな刺激的なタイトルを付けたものがあったりします。

さすがにタイトルが刺激的すぎたのか、ちょっとオブラートに包んだ形で2019年に新装版が出ているみたいです。

確かに専業主婦は、「お金の面だけ」を言えば、かなり損をするのは事実です。

例えば、ご主人が年収500万円、奥さんが専業主婦の家庭があるとします。

このご家庭が、世帯年収を100万円上げようとする場合、ご主人が600万円に年収アップする方がいいか、それとも奥さんがパートなどで100万円稼ぐのがいいのか。どちらがいいと思いますか?

答えは、奥さんが稼ぐ方が圧倒的に有利です。奥さんの給与にはほとんど税金がかかりませんが、その一方で、ご主人には高い税率の所得税がかかることになるからです。

この「ご主人と奥さんとの税率の差」は、ご主人の所得が700万、800万・・・と上がっていくにつれてさらに大きくなるのが基本です。ご主人の所得が高いほど、奥さんが稼ぐ方がより有利になっていく、というわけです。

■まとめ

いかがでしょうか? 「専業主婦は辞めたいい」なんてことは全く思わないわけですが、それでも日本の税金のルールから考えると、「税金がかからない・圧倒的に少ないというメリット」を享受できない専業主婦は、確かにもったいないと僕も思います。

「でも、どこかに勤めるとなると、子どもが急に熱を出したりした時なんかに困るし・・・」。そんな懸念を抱く専業主婦の方もいらっしゃいますよね。みんながみんな、「じゃあ、勤めにいくか!」となるわけではないと思います。

じゃあ、どうすればいいのか? もし僕なら「ご主人が本業で頑張って年収500万円→600万円に増やすのではなく、年収500万円+副業で100万円増やす」という方法を考えてみます。

副業で個人事業主になっておけば、事業所得の一部を奥さんに給与として支給することができ、年収を500万円→600万円に増やした時のように、所得税・住民税・社会保険料の負担が増えることがないからです。

ご主人だって、本業が忙しくなってなかなか副業に手が回らないこともあるでしょう。そんな時、家事の合間に副業を手助けしてもらえる奥さんは、とてもありがたい存在になると思います。

「仕事と家庭は完全に切り分けたい!」という方には向いていないかもしれませんが、これからの「副業時代」には、家庭と仕事を両立させる有効な手立てになるんじゃないかなぁ~なんて思います。

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