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貯蓄率が2年連続でなんと34%超!FIRE達成者、大量発生の予感!?

こんばんは、ひらっちです。今日は朝から原稿を書き、その後は打ち合わせがあって外出しておりましたが、帰宅後はテレビにかじりついてスノーボードのハーフパイプを観戦。感動した! すごかった! そして、なんでサブチャンネルやねん、NHK!(笑) 北京五輪は色々と物議を醸しておりますが、やっぱり純粋にスポーツは面白いですね!

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください! 

■どうやら「貯蓄率」が高止まりを続けているようで…

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」「投資」「貯蓄」あたりをテーマに書いてみたいと思います。

先日、日経新聞を見ていたら、こんな記事を見つけました。

総務省から今月8日に発表された2021年の家計調査によると、勤労者世帯の平均貯蓄率が34.2%と、2年連続で35%前後の高止まり状態となったことが明らかになったそうです。

この記事は「コロナのリベンジ消費が弱くて大変だ」という論調なのですが、この貯蓄率35%という数字、最近話題を集めている「FIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略、早期リタイアのこと)」を目指したいのであれば、「なかなか優秀な数字だ」と言えます。

この貯蓄率をずっと続けていけば、おそらく定年時期を迎える頃には、ほぼ間違いなく金融資産からのリターンのみで暮らせる経済的自由を達成することが可能です。

要するに、今回の発表は「もはや経済的自由を手に入れられる人は、当たり前に日本中にいる」ということを示しているわけです。なんだかすごい!!

というわけで、今日はこの「貯蓄率」について、詳しく解説してみたいと思います!

■お金を貯めて早く引退したいなら、注目すべき数字は…

「お金を貯めていくうえで、最も大切な数字は何ですか?」

あなたはこのように聞かれたら、何だと答えますか?

「年収?」

「貯蓄額?」

残念ながら、上記の2つは、どちらも大きな意味を持ちません。なぜか? よーく冷静に考えてみると、意味がないことが分かるはずです。例を挙げて詳しく説明しますね。

例えば、年収1000万円の人がいたとして、その人の支出が年間1100万円だったとしたら、収支はマイナス100万円です。貯蓄するどころか、逆にどんどんお金は減っていきますよね。

同じように、年間の貯蓄額が500万円あったとしても、支出が600万円であれば、お金はむしろ減っていく。単純に「収入」や「貯蓄額」をどれだけ増やしても、まったくお金が貯まらないということが起こりうるわけです。

同じ理屈は「支出」にも当てはまります。どれだけ支出が少なくても、収入がもっと少ないのであれば、お金が貯まらずどんどんと減っていきます。

では、どんな数字に着目すればいいのか?

もうお分かりだと思いますが、最も重要なのは「貯蓄率」です。

貯蓄率は、「貯蓄額÷可処分所得(手取り収入)×100」で計算することができます。

この貯蓄率は文字通り、収入に対する貯蓄額の多寡を示すのと同時に、支出の多寡も示しています。具体的に見ていきましょう。

ここに、年間の手取り収入が1000万円の人と、500万円の人がいるとします。どちらも貯蓄率は「35%」です。

1000万円の人は、年間350万円を貯蓄できます。一方、500万円の人は、半分の年間175万円を貯蓄できます。

貯蓄額だけを見ると、1000万円の人がすごいように思えますが、貯蓄額が350万円ということは、同時に、年間支出が650万円であることを意味します。

500万円の人に比べると「貯蓄が2倍だけど、支出も2倍」というわけですね。

要するに、貯蓄率が同じであれば、金額にどれだけ違いがあっても、貯蓄の意味合いとしては全く同じ。どちらも「年間の生活費の半分くらいの貯蓄ができた」という点では変わりません。

だから、どれだけ収入が低くても、貯蓄率さえ十分に高い状態を維持できれば、着実に経済的自由へと近づくことできる、というわけです。

…まあ、さすがに年収があまりに低い状態では、貯蓄率をめちゃくちゃ上げるのは難しいと思いますけどね。

■国民の半分が、60代に入る頃には年金に頼らず経済的自由を達成?

ここらへんで、冒頭の記事にあった「貯蓄率35%」のお話に戻ります。

「手取り年収が1000万円」だと仮定し、貯蓄率が35%だった場合には、年間支出は650万円、貯蓄額が350万円となります。

「FIRE(早期リタイア)」の達成基準は「年間支出の25倍の金融資産を持ち、そこから4%のリターンを得ること」と定義されることが多いです。ということは、650万円×25=1億6250万円を貯められれば、めでたくFIRE達成です。

では、この1億6250万円は、1年で350万円ずつ貯めていくとして、何年後に達成できるでしょうか。

その答えは…、

1億6250万円÷350万円=約46.5年 

22歳で就職したとしたら、68歳のタイミングで、年金に頼らずFIREの状態を達成できる計算になります。貯蓄率の平均が35%という状況は、こんな人が世の中にゴロゴロいるということです。なんだかすごいですよね。

■まとめ

「ひらっちさん、68歳で引退というのは、早期リタイアじゃないよ!」と思わずツッコミを入れたあなた、そう、その通りです! 

70歳を目前にしたタイミングでの引退は、おっしゃる通り「早期リタイア」と呼ぶには、あまりに遅すぎると僕も思います。

ただ、これはあくまで単純に貯金のみを続けた時の数字です。この毎年の貯蓄額をコツコツ積み立て投資に回していたら、結果はどうなるか?

あえて説明するまでもないですよね。もちろん過去からの推計に過ぎませんが、「ほぼ間違いなし」と言えるくらいの高確率で、もっと早期にFIREを達成できるでしょう。「貯蓄額35%」は、それだけインパクトのある数字だということがお分かりいただけたと思います。

新聞記事によれば、2020年コロナの給付金などがあったけれど、2021年はこうした影響がないにも関わらず、同じように貯蓄率が高止まりしているとのこと。日本経済全体を見たら、もちろん消費が冷え込んで大変なことなんでしょうが、ミクロで見たら「たくさんのFIRE達成者が続々誕生!」なんてことになりそうで、多くの人たちに「幸せな未来」がやってきそうな気がします。

みなさんのご家庭の「貯蓄率」は、いかがですか? もし平均よりも低いようであれば、もう少し頑張って平均点を取り、経済的自由を目指してみるのも悪くないかもしれませんよ。

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