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昔の日本の貨幣から「お金」について考えてみた

おはようございます、ひらっちです。ここ数日の間にだいぶ涼しくなり、外に出るのが気持ち良くなってきましたね! 今日は、朝から原稿をいくつか仕上げて午前中は農作業、午後はインタビューの予定です。4連休も控えていますし、週の後半に向けてしっかり仕事を頑張ろうと思いま~す!

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■とある国で現地のお金がなくなり、1万円札を差し出したところ・・・

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」をテーマに書いてみたいと思います。

ただ、いつもとはちょっと趣を変えて、「資産運用」や「税金」などのハウツー系ではなく「そもそもお金って何?」というお話をしようと思います。

みなさんにとって、「お金」って、どんなものですか?

改めて冷静に考えてみると、「お金に対する価値観」は、人それぞれ違いがありますよね。それこそ千差万別といってもいい。「お金大好き!」という人もいれば、「お金なんて嫌いだ!」という人もいる。

なんだか面白いですよね。「お金」と一口でいっても、その意味合いは全然違うわけです。身近なところでいうと、僕と妻の間でも「お金に対する考え方」はだいぶ違います。

僕の妻は、英語が大好きで、若い頃にはイギリスに1年間留学していました。そして、ヨーロッパ各地を旅したみたいですが、ある国での出来事が、その後のお金に対する考え方を大きく変えたようです。

ある国で、現地のお金が底をつき、お店で1万円札を出しました。

現地の通貨ではありません。でも、それなりに信用されるだろうと思っていた日本円、しかも一万円札です。好意的に対応されると思いきや、返ってきたのは「NO」。「なんだこの紙は!」という冷ややな視線を浴びたようです。

それ以来、「お金なんて単なる紙切れだ」と強く認識するようになったといいます。

■有名な「和同開珎」も、最初は信用がなさすぎて相手にされなかった?

みなさんは、「和同開珎」ってご存知ですか? 社会の授業で誰もが一度は耳にしたことがある日本初の本格的な貨幣です。

「708年に作られたのね、すごいね!」ぐらいにしか認識していなかったのですが、最近、中学生になった娘に社会を教えるため、「自分もきちんと歴史を勉強し直そう!」と本を読んでいたところ、面白い記述に出くわしました。

山崎 圭一さんという現役高校教師の方が書かれた『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』の「初の本格的貨幣がつくられた」(P.70)という項目に、こんな風に書かれていました。

 それまでも富本銭のような貨幣の例はあるものの、広く流通した本格的な貨幣がつくられたのは初めてのことです。この和同開珎をはじめとして、平安中期までに12種類の貨幣が発行されますが、それらの貨幣をまとめて「本朝十二銭」と呼んでいます。
 しかしながら、まだ貨幣の使用という習慣がなく、稲や布などの貨幣の代わりにして、モノどうしのやり取りで経済が回っている世の中に貨幣を流通させるのは至難の業でした。

村人A:「なあ、ひらべえ。どうやら和同開珎っていうのを使うと、お米や布に交換できるらしいぞ!」

ひらべえ:「なんだそれ、食えるのか?」

村人A:「う~ん、この前試しにかじってみたけど、別にうまいもんじゃなさそうだな・・・」

ひらべえ:「なんだよ! そんなもんで、本当にお米に交換できるのか?」

村人A:「だよなぁ~。お米の方が無難だよな。いざとなった食えばいいし」

・・・とまあ、こんなやりとりがあったかどうかは知りませんが、お金ができたからってすぐさま流通したわけではなく、依然として物々交換が経済の中心だったわけです。それだけ「お金を信じてもらう」には時間がかかる、ということですね。

■まとめ

お金をモノとして捉えるのであれば、紙幣は「単なる紙切れ」です。金属としての希少価値みたいなものもない。「別のものと交換できると信じられている」から価値が発生するわけです。

お金が当たり前の存在になっている現代の日本では、その価値を疑う余地もないですが、歴史を遡ってみれば、貨幣ではなく物々交換で成立している社会も確かに存在していました。

これだけグローバルに資本主義が浸透した今、さすがに「お金の存在」を完全に否定して生きていくことはナンセンスだと思います。それでも、個人的には「すべてをお金に委ねてしまうのもいかがなものか?」と思います。

地球温暖化、格差拡大など、世界各地で「行き過ぎた資本主義」「拝金主義」による弊害が噴出しているという事実もありますしね。

自分なりに「お金とは何か?」を見つめ直すことは、とても大事だと思います。かつての日本でもそうであったように「物々交換」や「自給自足」といった「お金に頼らない生き方」もうまく取り入れながら、みんなの幸福度を最大化する方法を考えていきたいですね!

<おすすめ参考図書>

■21世紀の貨幣論

トマ・ピケティ氏の大ベストセラー『21世紀の資本論』とタイトルが被っているからなのか、完全に陰に隠れた形になっていますが、「お金とは何か?」について深く見つめ直すことができるおすすめの一冊です。

それなりにボリュームがあるので普段から本を読まない方にはちょっと大変かもしれませんが、お金をめぐる壮大な歴史ドキュメンタリーみないな感じなので、純粋に読み物としても楽しめる内容だと思いますよ! 

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