ゼロリスク信仰に、縛られてませんか?

おはようございます。ひらっちです。4連休の3日目、今日は早朝からものすごい雨です。やむなく収穫作業も中止しました。まあしょうがないですね。その分、原稿執筆を頑張りたいと思います(^^)/

<いつもの簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

リスクを向き合うのは大事ですが、全員が投資せよ!というのはちょっと違うかな

あらためまして、ひらっちです。今日は「生き方」や「ビジネス」に関わるテーマで書いてみたいと思います。

みなさんは、リスクって言葉、よく使いますか?

メディアでも頻繁に見たり聞いたりしますし、日常的にも結構使う機会が多いワードだと思います。

一般的には「リスク=悪いことが起こる可能性」みたいな使われ方をすることが多いですが、金融の世界では「不確実性」を示すみたいですね。つまり「悪いこと」も「良いこと」もひっくるめて「リスク」というわけです。まあ、正直、細かい言葉の定義のお話はどちらでもいいので、ここでは一般的な使い方をしたいなと思います。

日本人は、「ゼロリスク信仰が強い」なんて言われることがあります。できるだけリスクを避ける。そういう国民性だということです。実際、海外に比べると預貯金が好まれ、株などに投資している人が圧倒的に少ない。「もっと投資を促すべきだ!」と言われることも多いと思います。

確かに、日本人がもっとマネーリテラシーを高め、投資をする人が増えるのは良いことだと思います。このnoteの始めたきっかけも、「お金の勉強をする人がもっと増えてほしいな」という想いがあったからです。

でも、だからといって「みんなが投資すべき!」という意見にはちょっと反対です。それは、「リスク許容度」なんて言い方もしますが、リスクとの向き合い方は、人によって全く異なるからです。

リスクについて考えた上で「僕は投資しない!」というのは全然オッケー。重要なのは、投資をする・しないではなく、あくまで「リスクについて考えること」です。

大切なのは、自分はどれだけリスクを受け入れられるのかを知ること

これは最近よく思うことですが、どうやら日本人は、「二項対立の構図」が大好きみたいですね。例えば、コロナによるロックダウンは是か非か、営業自粛は強制すべきか否か、といったように、なんでも「白vs黒」みたいな構図に持っていこうとします。この方が分かりやすいからね。

でも、現実の世界は、そんなはっきり区分けできないことばかりです。リスクとの向き合い方も同じ。「投資が好き・嫌い」「リスクを取る・取らない」の議論ではなく、本来は「どれぐらいリスクを取るか・取れるか」こそ考えるべきなのです。

僕は、この「二項対立の考え方」が、ゼロリスク信仰を生んでいると思います。「やる・やらない」の二者択一が大事なわけじゃないんです。だって、あなたはこの世で生きている以上、多かれ少なかれリスクと向き合っているわけですから。その意味では、全員が何らかのリスクを取っているわけです。

これまでリスクを取ることを極端に嫌がっていた人も、「ゼロリスク信仰」を一旦捨てて、「自分のリスク許容度」と向き合ってみてください。

リスクとリターンは相関関係にある。これが原理原則です。通常、大きなリスクを取れば、その分、リターンが大きくなる可能性は高くなります。これは、投資の世界だけでなく、すべての出来事に言えることです。

起業して一発勝負すれば、その分、ドカンと儲かる可能性もあれば、破産に追い込まれることもある、というわけです。

大切なのは「自分はどれぐらいのリスクを受け入れられるのか」をきちんと知ること。リスクの観点から自分を冷静に見つめ直しておけば、人生の岐路に直面した時、その選択肢に悩むことがぐっと少なくなるはずです。

■まとめ

大きなリスクを取れば、その分、リターンが大きくなる。これが原則だと言いましたが、実は、そのルールがゆがんでいる場面は結構あります。

例えば、リスクとリターンのゆがみは、預貯金でも起こっています。

たった今、三菱UFJ銀行のスーパー定期の金利を確認したら「0.002%」でした。一方、個人向け国債は「0.05%」。金利は25倍です。果たして国債の方が25倍リスクが高いでしょうか? そうじゃないですよね。

リスクとリターンがどうなっているのか。そこに着目して比較検討する癖をつけると、人生の選択肢を間違えることが減り、きっと豊かな生活の実現に近づけると思いますよ。

<おすすめ参考図書>

■リスク 神々への反逆

上・下巻にわたる大書です。しばらく前に発行されたものですが、人類が「リスク」とどう向き合ってきたのかを深く知ることができる一冊だと思います。投資を勉強し始めた人はちょっと挫折しそうな内容ですが、純粋に読み物としても面白いですし、「初心者向けの投資のハウツー本には、ちょっと飽きてきたな…」なんて人には、ぜひトライしてみてもらいたいですね。

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