ライターの文字単価2.5円。あなたは高いと思いますか?安いと思いますか?
おはようございます、ひらっちです。久しぶりに3日連続投稿! やっぱりあんまり長い文章を書くより、サクっと読める短めの記事を毎日投稿した方が読者の方にとってもよさそうですね。というわけで今日も短めにまとめたものをサクっとアップしよう…と思っていたのですが、結局、結構長めになってしまいました。。。
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください!
■先日、noteに「ライターのヘッドハンティングサービス」からの登録依頼が届きましたが…。
あらためまして、ひらっちです。今日は「ライター」をテーマに書いてみたいと思います。
先日、このnoteにこんなメッセージが届きました。
どうなんだろ、noteで情報発信しているライターさんのところには、この手のメッセージが手当たり次第届いているんでしょうか? 別アカウントのSNSにも同じ会社からメールが届き、なんだかスパムみたいな状態になっております。なんとかライターを確保したいのは分かりますが、色々と怪しい感じがしてしまってなんだかなぁ~といった感じです。
どうやら既存のクラウドソーシングサービスが抱える「劇的に単価が安い」という問題を解消したいというビジョンがあるようなので、そこには強く賛同します。さらにブラッシュアップしてもらい、みんながハッピーになれるようなサービスを提供してもらえればと願うばかりです。
ただ、「平均単価が2.5円です!」と謳うのはなぁ~。専業でやっているライターからすると、正直萎えてしまうというか…。先日も2000文字5000円という価格提示を受けてソッコー断ったばかりですし。あえて言いますが、副業webライター界隈であれば「高額」なのかもしれないけれど、専業ライターが「よろこんで!」と手を出すレベルではないですよ。
■せっかくなので、駆け出しライターさんのために標準的な単価をお伝えしますね
特に駆け出しのライターさんにとっては、そのあたりのギャラ事情が気になるという方が多いと思うので、クライアント名を伏せながら、最近の僕の仕事から少しだけギャラについてお伝えしておきますね。
●学校のパンフレット 1文字単価9円 (取材費・交通費は別途支給)
●企業ホームページ 1ページ1000文字程度1万5000円×10ページ (取材費・交通費は別途支給)
●求人広告 3000文字 3万円 (Web取材、取材費は別途支給)
●雑誌記事 2000文字 2万円 (交通費は別途支給)
●企業広報誌 2000文字 3万円 (取材費・交通費は別途支給)
●求人用ホームページ 1000文字 1万円 (取材なし)
●Web媒体原稿 2500文字 2万5000円 (取材費・交通費は別途支給)
このほかにもたくさん仕事をしていますが、思いつくところでざっくりとした内容を書いてみると、こんな感じでしょうか。
だいたいお分かりいただけると思いますが、文字単価にすると1文字10円前後であることがほとんどです。ちゃんと考えて書こうと思ったら、どうしてもこれくらいの金額にはなります。これでもクライアントさんから「ひらっちさん、かなり安く対応していただいてすみません!」と言われるくらい。これが普通の感覚です。
お見積もりを要求された時には「これ以上は安くできないので」とお伝えすれば、ほとんどの場合「この金額でお願いします」とすぐに返事が返ってくるレベル。これくらいが、本業でライターをやっている人の相場観です。繰り返しになりますが、僕でも安いくらいですからね(笑)
「ひらっちさんは、ベテランだからそうなんでしょ?」
そう思う人もいるかもしれませんが、僕の単価は以前からそんなに変わっていませんし、周りのもう少し若手のライターでも別に相場はそんなに変わりませんからね(笑)
Webライターさんの中には、クラウドソーシングサービスの単価が普通になっている人が結構多い気がします。これは「アンカリング」と言うもので、人は、一旦その価格が普通になると、そこから抜け出せないという性質を持っています。だから、「安い単価で仕事をするライター」という認識が固定化されると、ライター本人も、クライアントさんも、それが当たり前になってしまいます。これは、とっても危険な状態です。
僕は、フリーライターになろうとした24歳の時、営業に行った制作会社さんから「国立大学を出てフリーライターなんて。食えないからやめた方がいいよ!」と言われました。もちろん親切心からおっしゃっていただいたと思うのですが、その言葉が今でもすごく心に突き刺さっていて「じゃあ、地方のフリーライターでも食えるんだと証明してやる!」という反骨心でここまでやってきました。というわけで「仕事をたくさんしているのに食えない…」というライターさんを、たくさん生み出すようなことはしたくないんですよね。
それだから僕は、ライターを本職にしたいのであれば、いわゆるクラウドソーシングサービスには最初から手を出さないか、すぐに離脱することをお勧めしているわけです。
■まとめ
いかがでしょうか? あなたの仕事の単価を決めるのは、他の誰でもありません、あなた自身です。あなたが自分を安売りすれば、ずっとあなたは買いたたかれます。もちろん高いギャラをもらえるだけの自分磨きは必要ですが、そもそも安い人になってしまえば、ずっと安い人のまま。吉野家の牛丼がある日突然、高級牛丼店に路線変更しても、ほとんどの客は離れてしまいますよね? それはお客さんが「安い牛丼」を求めて集まっているからにほかなりません。
あなたも安さが売りになっていませんか?_そして、その安さをずっと続けていて、未来は切り拓けると思いますか? 安い単価であれば、すぐに仕事が獲得できるので楽ですが、易きに流れるとそのうちじり貧になりますよ。
どれだけの収入を得たいのか。そのためには経費・税金を考慮し、どれくらいの売上を確保しないといけないのか。そのためには、どれだけの単価の原稿を、どれくらいの本数受注しないといけないのか。そのためには何社くらいのクライアントと取引しないといけないのか……。
この辺をきちんと考えることが「小さいけれど経営者であるフリーランス」にとって大切なことだと思います。
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