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来年度から高校で始まる「金融教育」ってどんな内容?

こんにちは、ひらっちです。昨日は原稿の締め切りが重なってかなり大変な1日でしたが、今日は比較的のんびりできそうです。午前中に1本原稿を仕上げ、その後は愛知県内で取材&撮影を行う予定。雨が心配ですが、なんとかが持ちこたえてくれるといいなぁ~。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■みなさんは「お金の教育」って受けたことがありますか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「金融教育」をテーマに書いてみたいと思います。

みなさんは、お金の教育って受けたことがありますか?

最近は、お金の教育を行う民間企業なども出てきているようですし、このnoteでも再三お勧めしているファインナンシャル・プランニング技能士(FP)の資格を勉強した経験をお持ちの方も結構いらっしゃるかもしれませんね。

少し前に「老後2000万円問題」で話題になったように、もはや日本政府は、国民の老後生活の面倒をすべてみるのではなく、「自分たちで何とかしてね!」という方向性へと大きく舵を切ってきています。

そもそも年金は、お年寄りが少ない時代を前提に設計されている制度であって、いろいろと手を加えながら改変を続けているものの、今後も増加し続ける老人を年金のみで支えられるような代物ではないですから。

今まではあまりに選挙対策として不都合なんで、声高に言われることはなかったわけですが、つみたてNISAやイデコなどの制度を拡充していることからも、政府のスタンスが「自助」であることは疑う余地はないでしょう。

で、制度は少しずつ拡充しているものの、本来それより重要なのは、その制度をうまく活用するための「金融教育」であるはずです。ところが、これまで日本では、学校教育でこの手の授業はほとんど行われてきませんでした。諸外国に比べてものすごーく立ち遅れていたわけですね。

というわけで、2022年度からやっと、高校の家庭科で「金融教育」が行われることになったというわけです。

■本格的に学校で始まる「金融教育」。スタートとしてはなかなかいい内容かと

ただ、個人的に気になったのは、「果たしてどんなことが教えられるの?」ということ。ライフステージに応じた資産形成、資金計画などについて授業で教えるといったことは新聞などで確認していましたが、金融機関のダメダメなサービスに誘導されるようなことがあっては本末転倒ですからね。

というわけで、ネットで検索してみたら、出てきました。金融庁のホームページに、中学・高校の学習指導要領に対応した学校教育向けの副教材のPDFがアップされています。

中学生向けの副読本をざっと見てみましたが、「ローンやクレジットカードは借金」と明記されていたり、お金のトラブルに巻き込まれた時の対応法、「卵を一つのカゴに盛るな」といったリスク分散のたとえ話なども紹介されていたりします。

高校の方でも「住宅ローンの金利について考える」といった指導方針が掲載されていましたし、もちろん「これだけ十分」とまでは全然言えませんが、ちゃんと指導して生徒の皆さんが理解してくれれば、お金の基礎教育としてはかなりいい内容なんじゃないかな?と個人的には感じました。

リンク先からPDFを簡単に見られるので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。なかなか面白いですよ!

■まとめ

中学・高校の段階からお金について学ぶ機会を提供することは、とてもいいことだと僕は思います。今後はもっと内容を拡充させてほしいと願っていますが、気がかりなのは「家庭科」であるということ。大学受験に直結しないとなると、なかなか本腰を入れて指導するという状況になりにくいのかなぁ~と危惧しています。

大学入学共通テストで、科目に関わらず毎年必ず金融関連のトピックが出題されるとか、経済・経営系の学部では、中学・高校での金融教育に関する問題が必ず出題されるといった感じなれば、生徒たちも真剣に学ぶようになると思うんですが、現実的にはなかなか難しいでしょうか。

多重債務者になってからでは完全に遅いわけで、ぜひとも人生の早い段階でお金について真剣に学べる機会を作ってあげたいものですね。


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