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農産物直売所を使ってテストマーケティングを実施中

こんばんは、ひらっちです。最近はなかなかまともに文章をアップできていませんが、なにせ農作業がめちゃくちゃ忙しい時期でして…。しばらくは「つぶやき」中心の状況が続きそうですが、どうかご容赦くださいませ。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■最近、あれだけイヤだと断り続けていた直売所に出品しているのは…

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」「ビジネス」をテーマに書いてみたいと思います。

最近、タマネギを、とある農産物直売所に出品しています。

以前書いたように、僕は基本、規格外のタマネギは、ほとんど誰かに配るようにしてます。

でも、昔からの知り合いに「ぜひ出して欲しい!」と声を掛けられ、「じゃあ出してみようかぁ…」と重い腰を上げたわけですが、実は以前にも、近くにある農協さんの特売所にタマネギを出していたことがあります。

でも、その年で、というか1カ月くらいで出品するのを辞めました。なぜなら、まったく割に合わないことが即座に判明したからです。

規格外のタマネギがお金になる。最初のうちは「今日は●袋売れたよ!」という報告がうれしくて出品していたのですが、徐々に「これは大変なだけだ…」と痛感するようになりました。

廃棄するものがお金になるので一見良いように見えますが、納品のために店舗まで足を運び、売れ残ったものを回収する。その往復のガソリン代と、何より「自分自身の人件費」がどう頑張っても出ないことが分かったのです。

というわけで、直売所にはずっと出品していなかったのですが、今回、知り合いがうまく仕組みを作ってくれたおかげで、最大のネックだった「納品の労力」が一気に軽減することになりました。

農家の僕が直接納品に行くのではなく、専属の物流担当を置き、いくつかの直売所を巡回して納品を代行してもらうスキームに乗っかることができたのです。

上記の「やさいバス」とはちょっとシステムが違うと思いますが、方向性や考え方は同じで、これをもっとローカルで仕組化したようなモデルです。物流の問題をかなり解決できそうですし、僕も乗っかって販売させてもらうことにしたわけです。

■で、勝ったのは、有人販売? それとも無人販売?

先日、「無人販売をしたよ!」という記事を書いたと思いますが、実はこれ、この農産物直売所での販売と比較するためのテストの一環でした。

単にカゴを置いただけの無人販売が、1日半ぐらいで2200円を売り上げたことは以前にお伝えしましたが、では、有人の農産物直売所はどうか?

今回、愛知県や岐阜県の農産物直売所10店舗ほどでテスト販売を継続的に行っていますが、この1週間ぐらいで売れたのは、1店舗あたり最大で1日2500円ほど。

単純な売上だけを比較すると、有人の農産物直売所に軍配が上がりますが、問題は、運送の代行費用、梱包の人件費、店舗に支払う手数料などのコスト。

これらのコストをすべて足し合わせると、有人の店舗では売上から4割ほど引かれることになるため、むしろ無人の方がいいという結果になりました。無人直売、意外と優秀です!

あまりに有人店舗の手数料が高いので、「まあ、そうなるだろうなぁ~」とは予想していましたが、改めて「畑で売るインパクトの強さ」と「ご近所さんパワー」を思い知ったといったところでしょうか? 

今日も、農作業をしていたら「もう次はやらないの? 今度はもっと小ぶりなサイズを買いたいんだけど?」と声を掛けられました。今週末あたり、お客さんからの圧に屈して、また店舗を開設することになりそうです(笑)

■まとめ

結果は見えていたとはいえ、今回の一連の直売で、もう一つテストしたいことがあったので、その意味ではやったかいがあったかなぁ~と手ごたえを感じています。

それは「500円玉くらいのサイズのミニタマネギが結構売れるのではないか?」という仮説の検証です。結果、かなり売れていて、畑にいても声を掛けられるぐらいお年寄りを中心にニーズがあることが見えてきました。

以前、食品メーカーさんの社史の執筆を担当した際、しきりに「簡便ニーズ」という言葉が出てきたのが印象的でした。要するに「最近は、簡単・便利な食品が求められている」ってことです。

そもそもお年寄りには大きなサイズのタマネギが使いきれないらしく、丸ごと調理できるし、使いきれる小さなサイズが重宝するようです。

店舗の売上データを見てみても、ほとんどの店舗ですぐに売れていることが見えてきました。今やトマトのメインが「ミニトマト」になったように、そのうち「ミニタマネギ」が主流になったりして。

やっぱりいろいろとトライしてみると、新しい発見があるものですね! 今後もしばらく小さなテストを繰り返しながら、「有人店舗から無人直売への動線をいかに作るか」「広告ツールとしてうまく利用できないか」など、お客さんの動きを色々と探っていきたいと思います(^^♪

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