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年収1000万円以上を目指すべき?あえて目指さないべき?

おはようございます、ひらっちです。最近は梅雨の再来に辟易しておりますが、皆さんの周りはご無事でしょうか? うちは畑が今シーズンだけで3回も水没。。なんとか対処しましたが、本当に嫌になりますね。自然の偉大さが骨身に沁みます…。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 最近は、新規就農者の最大のハードルである「農地の確保」に関する記事を書かせていただきました。農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください! 

■ご丁寧に長文のコメントをいただきました!感謝です!

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」「年収」をテーマに書いてみたいと思います。

先日、僕が書いた記事にこんなコメントをいただきました。かなりの長文!ご丁寧にありがとうございます!ちなみに記事はこちらです。

以下、コメント欄から一部省略して再掲させていただますね。

その時点で1-2年は200万円でも暮らせる地域はあると思います。
しかし、増税、社会保険のアップ、重篤な病気、事故その他へのリスク管理(あとは、中国が戦争してくるかも?)にまったく対応できません。親が大金持ちで確実に10年後とかに、自分だけに1億円以上もらえる・・・あたりならいいですが、そういうケース以外は、少ないです。
世界一平均IQが高い日本人が、こんな簡単なシミュレーションに対応できないのは、とても悲しいです。
貧困は、頭が回らなくします。「貧すれば鈍する」そのものです。

(中略)※ご自身のサイトへの誘導があったので割愛します。

がんばれば、20-30代なら、きちんと計画的にやれば、1千万円もぜんぜん夢ではありません。40-50代でも年収200万円くらいは、確実に上げられるケースはごろごろあります。
IT以外でも、80歳のおばあさんが2億円貯金をためて、寄付した例もありますから、がんばればなんとかなります。やり方の問題です。

高卒でも40歳くらいで、1千万円もらっている人、何百人も知っています。だから、学歴にも関係ありません。日本の若者、もっと視野を広げて、がんばってもらいたいです。

こういうご意見大歓迎です! 最近あんまり書くネタがなかったので、早速今回のテーマに使わせていただきました(笑)

ぜひ読者の皆さんも、素朴な疑問や感想があったら、どしどしコメント欄にお寄せください。基本的に返信していますし、できる限り記事に取り上げて、僕なりの解説をさせていただこうと思っています(^^♪

さて、ここらへんで肝心のコメントの内容に戻りますが、「なるほどね~」というのが僕の率直な感想でしょうか。ちなみに僕は「年収200万円でいいよ」と言っているわけではないので、そこはコメ主さんにもご理解いただけると嬉しいです。

このnoteでは、以前から「若いうちはちゃんと自己投資しようね!」という主張を続けていて、きっとコメ主さんに近いスタンスなんじゃないかな?と思います。

あと、年収1000万円にこだわりをお持ちのようですが、以前からお伝えしている通り、僕も20代の終わりごろから、ライター1本で1000万円くらい稼いでいますからね(笑)

というわけで、おおむねコメ主さんのご意見に賛成なんですが、個人的には「ん?」と思う部分が色々とあるのも事実です。そこで、あえて反論側に立って、今回のコメントの内容を僕なりに細かく分析していきたいと思います。コメ主さん、別に文句を付けたいわけじゃないのでご了承くださいね。

■増税&社会保険料アップは、年収200万円の人にとって大打撃なのか?

では、早速、僕なりの分析を始めていきたいと思います!

その時点で1-2年は200万円でも暮らせる地域はあると思います。

まずはこれ。200万円あれば、きっと1~2年どころかもっと長く暮らせると思います。1人なら老後までは全く問題ないですよね。実際こんな本もあります。東京でも90万円で暮らしている方が実際にいるので、少なくとも1~2年で終了ということはないはずです。

増税、社会保険のアップ、重篤な病気、事故その他へのリスク管理(あとは、中国が戦争してくるかも?)にまったく対応できません。

次はこれですね。「増税」はおそらく年収1000万円前後の人がメインターゲットになりそうです。逆に、年収200万円は狙いようがない。おそらく手取り収入が大幅に減ることはないんじゃないかな?と思います。

「社会保険のアップ」。これもそうですね。確かに上がるかもしれませんが、社会保険料の負担も、一定までは年収が上がるほど大きくなるのが基本です。生活が苦しくなるのは、もう少し所得のある方になりそうですね。

「重篤な病気」。これは入院費のことかな? 重篤な病気がリスクになるのは、高所得者も同じです。保険代わりに使える高額療養費制度は、収入に応じて金額が変わります。低所得者であれば、その分負担も減る仕組みです。

「事故その他へのリスク管理(あとは、中国が戦争してくるかも?)」。これはそもそも年収が高くても意味がないですよね。それとも、年収が低い人が真っ先に標的にされるのでしょうか? 

むしろバリバリ働いて手に入れた日本円が、紙くずに代わる可能性が高いわけで、高所得者のショックの方が大きい。低所得でも「自給自足力」を持っている人が勝つ気がします。家庭菜園で自活できるとか、いざという時に頼れる親族・友人がいるとか。どれだけ高所得でも、爆弾が落ちて会社がつぶれてしまえば一巻の終わりです。

■そもそも貧困世帯だと、頭が回らないってホント?

さて、前半部分が終わりました。この調子で後半も反論していきますね。

金持ちで確実に10年後とかに、自分だけに1億円以上もらえる・・・あたりならいいですが、そういうケース以外は、少ないです。

年収200万円で暮らせる人は、そもそも生活コストが低い。あくまで大事なのは「支出が低いこと」です。仮に1億円あっても年間1億円使う人だったら1年で終わり。大事なのは収入ではなく「収支のバランス」です。

もし年収200万円で暮らせて、金融資産5000万円から4%のリターンを得られれば、理論上は一生お金に困らず暮らせることになります。ちなみに、この金融資産5000万円は、月収20万円の中卒アルバイトでも、30歳くらいには到達できる計算になります。

貧困は、頭が回らなくします。「貧すれば鈍する」そのものです。

確かにそうかもしれませんね。でも、貧困な人がすべて頭が回っていないか?と言われると、決してそうではありません。実際に僕の周りにも、貧困をしたたかに謳歌している人もいますからね。当然ですが、日本の税制は貧困世帯に甘い仕組みですから。学歴はない、お金はないけれど、毎日死に物狂いで働く高所得者よりも、よっぽど幸せそうな人はたくさんいます。

がんばれば、20-30代なら、きちんと計画的にやれば、1千万円もぜんぜん夢ではありません。40-50代でも年収200万円くらいは、確実に上げられるケースはごろごろあります。
IT以外でも、80歳のおばあさんが2億円貯金をためて、寄付した例もありますから、がんばればなんとかなります。やり方の問題です。
高卒でも40歳くらいで、1千万円もらっている人、何百人も知っています。だから、学歴にも関係ありません。日本の若者、もっと視野を広げて、がんばってもらいたいです。

おっしゃる通り!そもそも、年収1000万円は「夢」という類のものではありません。

ただ、僕も一時期「年収1000万円超えの呪縛」に捉われていた人間の一人ですが、特に今の若い人たちは、お金よりも「時間が欲しい」という人が多い気がします。僕たちが若い時よりも、無料で遊べる娯楽が増えていますからね。とにかく「遊ぶ時間がない」というのが今なんじゃないかな?

休みなく働けば、特別なスキルがなくても年収1000万円前後は稼げます。ただ、そのために「時間を犠牲にしますか?」というトレードオフのお話です。「単なる年収」ではなく「その質・中身」が問題なんですよね。

■まとめ

以上、「ひらっちが、あえてコメントに反論するとしたら?」をお届けしました。コメ主さん、気を悪くしないでくださいね。僕も基本、若い人たちには、稼ぐ力を身に付けて頑張って欲しい。そこには完全に同意です。

でも、年収だけに目を奪われて、人生を不幸にしてしまうことがあっては本末転倒です。その意味で「貧困でもなんとかなるよ!」という転ばぬ先の杖というか、新たな一歩を踏み出すための保険みたいなものは、若い人たちにちゃんと授けておきたいな、と思っています。

年収を上げるだけで、幸せで豊かな暮らしができるのか? これに胸を張って「イエス」と言える人は、おそらくいませんよね?

僕は子育て期間中、家族との時間を優先するために、一時的に年収を700万円くらいまで落としました。前年に比べて半分くらいになったと思います。自営業の年収(売上)ですから、手取り金額にすると実感としてはかなり少ない。

でも、子どもたちと十分に向き合えた期間は、僕にとって、年収には変えることができない、かけがえのない人生の思い出です。

もちろんコメ主さんがおっしゃることも分かります。若い人たちには、僕も「年収200万円でいい」と妥協する人生を歩んで欲しくない。でも、それをひっくるめて、人生を決めるのはあくまで「本人」です。

生き方も、多様性があっていい。年収が高い人でも、不幸な人はたくさんいます。お金は、結局のところ、幸せを掴むための「道具」にすぎません。「年収が高い=幸せ」という呪縛に捉われすぎてしまうのも、僕は不幸だと思います。

大切なのは、あなたにとってベストな回答を考えること。それは「理想の年収」も同じ。「年収が高い方がいい」というのも一種の同調圧力にすぎません。

あなた自身は「どんな人生を歩みたいのか?」。そのために「いくら稼げばいいのか?」。これを真剣に考えることが、単純に年収1000万円以上を目指すことよりも100倍大切だと僕は思います。

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