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プレゼンティズムとアブセンティズム その2

続きです。

プレゼンティズムといっても、その中にはいろんなパターンがあるように思う。私の経験を踏まえたうえでいくつかに分類してみたい。

①過労によるパフォーマンスの低下。日々多くの仕事を抱え込んでしまった結果、不眠症が発生。脳が十分に休息をえられないことから、だんたんと仕事の効率が落ちていってしまう。

これはメランコリー親和型とも呼ばれる。まじめで几帳面。責任感の強い人がはまりやすい。

まじめで責任感が強いと、自分が疲弊して、休息が必要な状態であるのも関わらず、頑張って出社してしまう。しかし、そもそもが睡眠不足で脳が疲弊している状態なのだから、効率的に仕事はすすまない。ただパソコンの前で固まって、動けないまま。そんな悲しい現状に陥ることも多くある。

そもそも、この性格特性の人たちは、社内でも静かにコツコツと仕事をしているので、目立たない。『きっとコツコツとしごとをしているにちがいない、まじめな人だからね。』と、気づかれないことが多い。本人も、まわりに迷惑をかけてはいけない、頼ってはいけないと思っているから、相談に至るまでに時間がかかるケースが多い。

②学習性無力感にさいなまれているパターン。がんばってもがんばっても、評価を得られない状況が続き、自分には能力がないのだと、思いこんでしまい、だんだんと気力がなくなっていく。

努力が認められない、そんな悩みを抱えている人も多い。仕事のプレゼン力が不足している場合や、周りが必要でないと思っているポイントにこだわって、がんばってしまったり、自分の想いと周りの想い合致していないこともありがちである。

自分のこだわりを突き通すパワーがあれば、いつしか周りの意見を変え、突き抜けることもできるかもしれないが、意思の強さと、周りのサポートがやはり必須になってくる。

③人間関係で疲弊してしまう。例えば、この人の考え方は、こうだよね。こっちの人の主張はこうだと、周りの意見を理解し、気持ちの上でも寄り添えるからこそ、自分はどうしたいのか、わからなくなってくる。周りの人たちに気を使いすぎて、疲れ切ってしまう。

気が付きすぎるも、集団の中では、疲れ果てる原因になったりする。やはり気配りにもバランス感覚が必要なのだ。

もしくは上司と合わない。仲間と合わない、そんなことも多々ある。人間関係には相性というものがある。なんとなく、気が合わない、もしくは馬があう人ももちろん居る。

人間関係に煮詰まったら、視野を変化させること、大事ですよ。

④やりたくない仕事をしている、もしくは与えられた仕事の価値を見出せないでいる。

例えば、左に積んでいる石を、右に積みなさい。それが終わったらまた左に積みなおしなさい。そんなエンドレスで不毛な仕事も会社の中にはたまにあったりする。だけどたいていは、何らかの意味があったりするものである。

しかし、あまりに本人の意に沿わない仕事をやり続けると、気力もうしなってくる。つまりwant toの仕事ではなくhave to の仕事だけを行うことはなかなかに難しいのだ。

次回につづく・・・


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