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『世界は誰かの仕事でできている』【現役高校三年生の日常日記】


#はたらくってなんだろう

高校生ながらにも、アルバイトでこのテーマについて考える機会がありました。たまたまnoteではたらくことについて皆が推敲していたので、私も書いてみることにしました!


アルバイトを始めた時...

私は高校入学と同時にアルバイトを始めようと思いました。だってお金稼ぎたいですよねw欲しいものも買えるし、自由にお金を使えるのは高校生の醍醐味でもあります...ということで面接に望むのですが、3店舗中全部不合格...「バイトってこんなに落ちるもんなのか」とやけくそになり近所にある"ガソリンスタンド"に応募しました。もちろん車に興味があるわけでもなく、ガソリンスタンドで使える「危険物取扱者乙種第四類」を持っていたからです。当日「どーせだめなんだろうな」という無責任な思考で面接に望むと「資格持ってるなら合格です」と即日採用...「こんなこともあるんだなぁ」と思いましたが、内心残念でした。やけくそになって応募した昨晩の自分を恨みましたが、採用していただいたならやるしかないと思いました。

まだこの時、このガソリンスタンドのアルバイトが自分に大きな影響を与えることを知る由もありませんでした。

採用されたものの....

採用から半年、仕事も慣れてきてある程度一人で任されるようにはなりましたが、やはり楽しくない。だってただガソリンを給油したり洗車したりするだけですから。飲食店であればお客様は「自分が美味しいものを食べたいから」という理由で来店しますが、ガソリンスタンドは「ガソリンを入れないと車に乗れなくて困るから」という理由で来店します。本来ガソリンなんて入れたくないけど、入れなきゃ車が走らないから仕方なしに来るのです。

そんなある日...

いつも通り「早く帰りたいな」と思いながら遅番をしていると、一台の車が入店しました。いつも通り「失礼しま〜す!いらっしゃいませ!」と言おうとすると、なんと中に乗っていたのは不安げな顔をした外国人ファミリーだったのです。私は幸い、英語が好きで個人的に勉強していたので「落ち着け自分」と言い聞かせながら「Hello!What type of fuel?We have a Regular and Premium.(油種はなんですか?レギュラーとハイオクがありますよ。)」と聞きました。もちろん、他の言い換えもありますが当時焦っていた自分にはこれが限界でした。すると外国人はホッとした表情で「Regular!Regular please!」と返答しました。通じたことが嬉しかったのを覚えています...一通り終えてお釣りを渡してドアを閉める時、助手席に乗っていた奥さんが満面の笑みで「You speak english is very good!!」とグッとサインと同時に叫びました。運転席の旦那さんも満面の笑み。後ろから顔をのぞかせている子供たちもニコニコしてました。きっと拙い英語を笑っていたのかもしれませんが...w

この体験をした時、私は初めてこの仕事が「楽しい」と思えました。言語も通じない日本でレンタカーにちゃんと給油できるか不安だった観光客の役に立っている実感があったからです。

私は今まで、目先の事にしか目を向けていませんでした。「みんな車に乗れないから嫌々来店する」ではなかったのです。営業中の方、出勤中の方、退勤中の方、休日にドライブ行く前の家族、私たち給油所スタッフは一台一台の目的地到達を果たすことに貢献している事に気づきました。決して無駄な業務では無いんだなと。働くことに意味を見出すことができました。

お客様と一番近い距離にある現場職が会社の評価を守り、現場職である私たちを守ってくれる管理職がある。そして管理職含め社員を守る会社があり、会社を守るための機関もある。互いに守るのは家族だろうが会社だろうが社員だろうが、みんな「人」であること。そしてそれが日本という国を作り、日本という国は世界を作る一つとして存在している。日本だけではなく、近隣諸国や遠方にある国も互いに守るものがあり、最終的には世界を作る一つとして存在している。

『世界は誰かの仕事でできている』

某コーヒーCMのキャッチフレーズですが、私はこの言葉が大好きです。公務員、正社員、アルバイト、パート、雇用形態関係なく働く事によって最終的には世界を作っているのです。だから無駄な仕事なんてないと思います。

私のとっての「はたらく」とは

「人の役に立ち、守り、世界を作る一員となること」

だと考えました。

もちろん!まだまだ世間知らずな高校生ですから考え方は変わっていくでしょう!逆にどう変わるのか...なんとなく楽しみでもあります!

こんなことを学ばせてくれたガソリンスタンドは今年3月で退職します。お世話になりました!

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!




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