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「弱さ」の話

こんにちは。あすぺるがーるです。

私は今、Seo(セオ)という、ヘルプマークを広めるボランティア活動を進めています。


その折、こんな一節を見かけました。

そこで最近自分が始めたのは、最近よく見るようになった「ヘルプマーク」を申請、身に着けて外出するようにすることでした。
(中略)でもね、最初は着けるのに躊躇しました。「わたし弱いんです」って主張してるみたいで。特に電車やバスなどでは「席譲って」という圧力を周りにかけてるような気がして。

これは、自己中心的に弱さをアピールして不要な圧力をかけることへの懸念ですが、ひとつ疑問を覚えることがあるのです。


『「わたしはよわい」という呪縛』。


そもそも、弱いことって悪いことなのでしょうか?

今日は、その点について掘り下げていきたいと思います。

「弱さ」は絶対的なものではない

先ほど挙げたnoteの著者、ツルカワヨシコさんは、ヘルプマークを着けて出かけることを重ねたのちに、このように考えるようになったといいます。

ああ、そうなんだ、ヘルプマークは、「ことさらに自分が弱い」という主張ではないし、自分も余裕があるときは他の人に手を貸せばいいんだ。だから、当たり前のように付けていいんだ、と。

人間、全部が全部「弱い」こと、「弱い」ときしかないということは、そうそうありません。


私には「弱い」ところもあるけど、そうではないこともある。

今たまたま「弱い」ときだったが、普段は何ともない。

本来、「弱い」というのは、その程度のことであるはずです。


だから、誰一人として「弱い人」というのは、本当はいないはずなのです。

「弱さ」は人の魅力にもなり得る

「弱い」ことは、その人の性格をより魅力的にするものだと思います。


ここで、世間的には「弱さ」とされているものを、魅力に変えているキャラクターを紹介したいと思います。

(以前のnoteをご覧になった方にとっては、再びの推しトークとなりますが、どうぞご容赦ください)


※この先、『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』の重大なネタバレが含まれます。



『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』より、ナランチャ・ギルガ。

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主人公の属するギャング組織 「パッショーネ」 の一員です。

浮浪児となっていたところを、同組織のフーゴに拾われ、パッショーネに入りました。

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この話は、パッショーネのボスの娘を秘密裏に護衛しつつ、正体不明のボスについて解き明かしていく、というストーリーです。

道中には刺客がいっぱい。


今まで何とか敵を倒してきた主人公一行ですが、とうとう仲間のアバッキオが死んでしまいます。

そのとき、ナランチャは…

男はうんぬん抜かすトキシック・マスキュリニティには退散していただいたとしても…

仲間が死んだということは、近くに敵がいるということ。

立ち止まる猶予など、本来はありません。


ここで感情を抑えきれないというのは、彼の「弱さ」かもしれません。


しかし、誰がナランチャを責めるでしょうか。


むしろ、ここで涙できることがナランチャの最大の魅力のうちのひとつだと思うのです。

純粋で、人一倍仲間思い。

彼の涙は、そんな一面の現れでしょう。


誰にでもある「弱さ」

そしてこの後、ナランチャも殺されてしまいます。

あまりにもあっけなく…

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以前Twitterで、「ナランチャの死は命の儚さ、『人はあっという間に死んでしまう』という事実を教えてくれる」という意見を聞いたことがあります。

私は、本当にその通りだと思いました。


死は、誰もが平等に持つ「弱さ」です。


全部が全部「弱い」ばかりの人間がいないように、全部が全部「強い」人間もいないのです。


「弱い」ことそのものは悪いことではない

そのため、「弱い」ことそのものは決して悪いことではないと思うのです。

もし人間から「弱さ」を無くしてしまったら、それは人間ではなくなってしまうでしょう。


「弱さ」にまつわることで悪いことといえば、「弱さ」を理由に意図的に他人を傷つけることぐらいだと思います。

障害など、自分ではどうしようもない「弱さ」があることを公表することを「弱者アピール」というのは、ただの僻みです。


自分の「弱さ」は、自分の一部です。

できる限り自分や他の誰かの負担にならないように、上手く付き合っていきたいものですね。


自分の「強い」ところも、

自分の「弱い」ところも、

全部合わせて、自分だから。


I am brave, 
I am bruised
I am who I'm meant to be,
this is me

私は勇敢で
私は傷つけられていて
これが私のあるべき姿
これが私

This Is Me/The Greatest Showman




最後に、どうでもいい話を1つ。

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これ全部アニオリだと知ったときはショックを受けました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。いただいたサポートは、他の方のnoteのサポートや購入、そして未来の自分を磨くことに充てる予定です。