6億人が利用するWeChatのサービスとは何か?
中国版のLINEと呼ばれるWeChat(勘違いがないように、LINEよりよっぽど進んでいます。。あくまでわかりやすさのために、こう呼んでいます!)
深圳に本社がある中国のBATの一角のTencentが運営しています。
既に世界で6億人のユーザーがいるWeChatには、
どのようなサービスがあるのでしょうか?
提供しているサービスの一覧を見てみると、
1.ユーザー間の連絡(電話、メッセージング、ビデオチャット
2.タイムライン
3.公式アカウント(ディスクリプション号。Lineの公式アカウントに相当。その数は数千万以上。)
4.公式アカウント(サービス号。このアカウントではAPIが公開されて、簡単なECや会員システム、などアカウント内でのシステム開発が可能で、リッチな体験が可能。中国の公式アカウントは1つ5000円で開設でき、)
5.WeChat Paymentによる各種サービスの支払い。当然3のサービス号の中でも支払い可能
6.ゲーム
7.位置情報による検索
8.小程序と呼ばれる、WeChat内でのアプリケーション
9.ソーシャルログインで他サービスへのログイン
主要な収益は、2のタイムライン広告、5の決済手数料、それから6ゲームの売上ですが、
売上の比率が高いのは、圧倒的にゲームで、広告が徐々に伸びていると思われます。
ここで注目すべきは、3、4、5でしょうか。
私はビジネスユーザーの数が、WeChatとLINEとの最大の違いだと思っています。LINEはC2Cが強いイメージですが、WeChatはB2CとC2Cが同じくらいのバランスです。
事業者は多額のお金をかけて、頭をつあって、ユーザーに興味を持たれようとするため、
たくさんのキャンペーンや情報のやり取りがされます。(大手になれば、WeChatの運用だけで、年間数千万円ー数億円の予算を投資しています。)
このB2CとC2Cの双方の盛り上がりが、
利用者にとって利便性拡大とネットワーク効果の拡大の好循環となっています。
B2Cの企業側にとってみれば、個人事業主から、大規模事業主までがアカウントを作り、それが決済ともつながっていることで、FBやTwitterなどのSNSメディア+自社オンラインメディア+自社ECがWeChat内に存在するといったポジショニングです。
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