中国でのモバイル決済事情

中国に行ったら、スマホのオンラインペイメントさえあれば、財布がいらない!

そんなキャッシュレス社会が実現しています。

1年間でのモバイル決済の金額はいくらかわかりますか?

なんとその額、、、

600兆円!!

日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX23H1S_T20C17A3FFE000/

アメリカではクレジットカードがキャッスレスを実現していますが、中国では主役はスマホです。

日本はやっとPaymoやKyashなどのサービスが出始めましたね。

中でも、日本でも有名なアリババ社のAlipayか、

テンセント社のWeChat Paymentのモバイルペイメントが最も有名です。

日本のローソンがAlipayを全店舗導入したことで、

皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

この2つ、中国でデビットカードの銀行口座があれば、申請することができるので、外国人でも登録可能です。

この2つのサービスのおかげで、

ECでの決済はもちろん、QRコードのスキャンによる実店舗での支払い、

友人との割り勘や貸し借り、お年玉の配布、交通費の支払い、

公共料金の支払い、投資信託や株式への投資、

はたまた、医療費の支払いや処方箋薬の支払い、まで、

個人で利用する決済のほぼすべてのことが実現できます。

なぜ、急にモバイルペイメントができたのか。

それは、中国国内で、現金以外に有効な決済手段がなかった(デビットカードの普及もまだ進んでいなかった)ところにきて、ほぼ全国民がスマホを持つことになり、

これに、WeChatと呼ばれるLineとFacebookを合わせたようなコミュニケーションサービスで、

人と人、人と店がつながったことで、

進化のステップを一気に飛び越して、一気にスマホ決済が普及しました。

これを裏付けるのが、地域別のモバイルペイメントの普及です。中国でモバイルペイメントの比率が一番高い地域はどこだかわかりますか?

実は、

「チベット」なんです!

浸透率は、なんと90%で全国トップに立ち、以下、青海省、甘粛省が続き、

内陸部で、発展が遅れていた省ほど、

インフラ構築が遅れていた分、一気にモバイルペイメントで挽回しています。

このモバイルペイメントの普及により、

個々人がスマホを通して決済する垣根がぐっと下がるので、

クレジットカード登録などが必要な日本よりも、

各種サービスが、日本より大幅にスタートしやすい環境にあります。

中国のスタートアップが大きく伸びている土壌の一つが、このモバイル決済インフラにあります。

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