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【マネジメント】気づいていない泥沼という時間

本屋さんにいけば、マネジメントに関する書籍は山ほどあります。心理学的なアプローチによくある相手からの反応を期待してどんなコミュニケーションをすれば良いのかというテクニックに始まりピータードラッカーなどの経営的な自己啓発本など多種多様な本がところ狭く山積みにされています。しかし、どの本にも共通して言えるのは自分が変わるというところは同じなのですが、精神論的なものかコミニュケーション術に代表される会話の仕方などのテクニック論に終始しているものが非常に多く目に付きます。この類の本をスキル本と呼ばれているわけですが。。。
スキル本はすぐに効果が出たりするので麻薬のような常習性があります。
しかし、すぐに効果が出るような本ばかり読んでいると難しい本が読めなくなります。大学は理科系だったので思想的な本や哲学書などは大の苦手でいつも片岡義男などのバイクと海というようなシーンが出てくる緩い本ばかり読んでいたのです。すると、私の部屋に入ってきた法学部の先輩が私の本棚を見て開口一番言われたことが、今でも悔しくて覚えているのですが、君はそんな本ばかり読んでいて深く考えることをしてないからバカになるぞ。と言われたのです。これはショックでしたね。そこまで言うかと。しかし、その本当の意味がこの仕事を始めてわかってきたのです。確かに癒される時間も大事なのですが一生の財産になるのは深く考え、仕事の仕方に悩み、生き方に悩み、自分の人生の目的などに悩むという思想や哲学に多く触れることなんだということに気づいたのです。ちょうど、渋沢栄一さんが大河ドラマに出ていますが、「論語と算盤」を入門書としてもっと早く知っていれば良かったかなぁと。
結局、何を学ぶのかといえば本質を学ぶ目なんですね。本質を見る目を養う方法を学ぶことが重要なのです。泥沼から抜け出すためにはスキルだけでは抜け出せません。逆に言うとスキルばかり身につけようとするから泥沼に入ってしまうのです。

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