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【マネジメント】よく日本人は多様性がないと言われるが。。。

最近、マスコミの影響もあり多様性という言葉の意味解釈や正しい認識が行われていないままマスコミの情報操作の独壇場になっている気がしている。

たまたま、卒業生の方がFaceBookで運営している「組織マネジメント研究会」の中で下記の投稿をして頂き寄稿するきっかけが出来ました。

結論から申し上げれば同質性が意思決定を遅らせるわけではなく、質の問題なのです。良い質で均一化されていれば、とてつもなかく早いですし、悪い質で均一化されていれば忖度したり意思決定しないという場面に遭遇するでしょう。

このタイトルは出口さんが付けたというより、記者の意図を感じます。

そもそも、日本人には多様性がないわけではなく多様化したくないだけなのだと思うのです。それは、日本という(本当は単一ではないが、)単一民族のなかで培われてきた同一性の文化風土の中で生きることの方が精神的に楽だと感じているからわざわざ多様化することで危機感を高めたくないのではないかと思うのです。

これは、医学的にも証明されていることなのですが、欧米人に比べて日本人はDNA的に危機感を感じやすいようなのです。欧米人が楽観的と言われるのは気持ちの持ち方ではなくてDNA由来なのです。だとすると、日本人に多様化しなさい、変化しないさいというのは危機感を冗長するため、納得出来ない方も多いのではないかと思うのです。ちょっとしたパワハラ行為なのです。

つまり、日本人は精神的に何が楽で何が楽でないかを知っている民族だと思うのです。

しかし、現実は井の中の蛙にならないように、グローバリゼーションの中でビジネスを行う必要があるため様々なモノを受け入れて戦わなくてはなりません。

そこで、過度な危機感を持たなくても自らが変わることの重要性と変わることは良いことなのだということを脳に記憶させつつ変化させれば、自律的に変化できるようになりちょうど良いレベルの危機感と自己肯定感と効力感を高められることがわかってきました。

私は企業文化・風土を変える仕事をしているわけですが、当然、変えるのは手段であり、目的は微力ながら永続的な企業繁栄に結びつけるお手伝いをすることです。

今も、パートナーとしてオランダのコンサルティング会社のTimさん(ベルギー人)と仕事をしていますが、彼の価値観に基づくライフスタイルは尊重しているので時間を調整するときに優先順位の違いでたまに思うことはあってもそれを調整することが多様性だと感じています。

出口さんがおっしゃられるように私がTimさんと仕事するときには日本人よりうまく行くことが多いのも事実なのです。

その理由は、

人間性尊重に基づき個人の価値観はそのままにし仕事(マネジメント)をする上での共通の価値観と原理原則が共有出来ている。

②個人の価値観も交えてクリエイエィブな意見を出し付加価値を高める。

という状態であるため早い意思決定が出来ています。出口さんがご指摘されている同質性の課題は、低いレベルの人間性やマネジメントの同質性が問題であり、高いレベルでの同質性を持っていれば良いのだと思うのです。

仕事をする上での共通の価値観とは、出口さんもごお話しの中で「数字」「事実」「論理的」というキーワードを出されていますが、これもリーンのマネジメントの中に含まれています。

Timさんとは多少なりともは高いレベルのマネジメントという同質性を持ったところで仕事をしているのだなという再認識ができたわけですが、同質性は必要なのです。

なので、すべてに多様性を求めることはすべきではなく、対象において標準化すべきことと多様化すること、その両方が求められる場合があるので、それを見極める目を持つということが重要なのではないでしょうか。

下記にWoven Work Designが考える多様性と同質性の図になります。

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