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音楽の神様に愛されている人間について語ること

2021.11.28.Sun

代々木競技場第一体育館で開催された藤井風のライブ、「HELP EVER ARENA TOUR」に足を運んだ。

Naruralに、Flatに、Peacefulに。

いつどんな時でも、彼は愛を語る。

嫌なことが今日ここで燃え尽きるように。愛を贈り合いましょう。
足らないこと、嫌なことが消えてなくなるように。本当は必要なもんとか欲しいもんとかみんなの中にありあまるほどあって、満ち足りていて、それに気づいてないだけ。この時だけでも足らんもんとかない、全部全部満たされてると思って。
いいことに執着するのではなく、悪いことにフォーカスばかり当てるのではなく。
ありがとうございます、ありがとうございます、はい次、はい次ってやってこう。

ただただ解放された。

気づいたら泣いてた。ライブで泣くのは初めてだった。思っていたより心が弱っていたのかもしれない。

彼の音楽は、言葉は心を浄化させてくれる。

彼がいればどんな世界でも愛を与えながら生きていける。 

そう思わせてくれる、強く優しい時間だった。



風くんのライブは今回で2回目。

初めての武道館公演では、私までどきどきしてしまうくらい風くんが震えているのが分かった。23歳でいきなりあのステージに立ち、最後までやり切った風くんに勇気をもらった。

今回のライブは、前回よりも遥かに逞しく、全ての力がパワーアップしていた。

彼は、スターになるのだと思う。


初めてカバー曲を聴いた日。
あの日、一瞬で心を掴まれた。逸材だと思った。

デビュー曲がリリースされた日。
この人は遠くまで行くのだろうと確信した。あまりにも感性で溢れていた。

コロナ禍の中武道館公演を開催してくれたあの日。
彼も一人の人間だと知った。

テレビ出演、CM曲決定の日。
彼の夢が叶っていくのが嬉しくて仕方なかった。

誰に言っても知らないと言われ首を傾げられた日々から、今では、音楽をあまり聴かないような人でさえ「きらり」を口ずさむ世界に。

でも彼は、ずっとずっと変わらずに、全世界に願いを届ける一心で歌い続ける。

ステージの上で、カメラの前で、自由自在に生き、何かになろうとせず、極限まであらゆることを削ぎ落として祈る彼は、音楽の神に愛された人間だ。

だから私たちの心に響く。


ライブが始まる前の高揚した雰囲気。もやがかかった光。

彼が登場した瞬間震えた体。
空気感が変わった会場内。

音が直接胸に響いて鳴る。
光線の中にいると、その曲の世界に入り込まされる。

会場にいる人全員風くんのことが好きで、近くにいる人、遠くにいる人関係なく同じように手を振って、拍手して、リズムに乗って、彼を見ていた。

何度も会場を見渡した。

ああきっとみんな同じ気持ちなんだ。
みんな同じ人間だ。
一人ひとりに物語があって、違う人生を歩んでいるけれど、いつだって私たちは繋がれる。

そう思えた。

風くんも言っていた。
みんなと深いところで繋がれた、と。


私の思想や感性は彼の影響をものすごく受けている。

藤井風は私の人生。

もう何度救われたか分からない。

彼のように生きていくと改めて誓おう。


彼が与え続けている愛が、巡り巡って彼の元に届いていますように。

彼の祈りが世界に広がりますように。

愛を贈り合える世界でありますように。

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