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日本でも新型コロナウイルスのKP.3株が流行中!熱中症対策とKP.3対策との上手な付き合い方

KP.3株とは?

KP.3株は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のオミクロン株の一種で、特に免疫逃避能力が高いことが特徴です。過去の感染やワクチン接種による免疫をすり抜ける能力を持ち、感染力も非常に強いです。2024年7月時点で、KP.3株は米国で新規感染者の約25%を占めており、日本でも急速に広がっています。

日本の感染状況

感染者数
2024年7月時点で、週次の新規感染者数は約2万人に達し、急速に広がっています。
入院者数
入院患者数は最新で3,081人、前週比で741人増加しています。これは2月中旬以来の高水準です。
重症化率
重症化率は約2.5%で、以前のオミクロン株と大きな違いはありませんが、感染者数が増加しているため、絶対数は増えています。
死亡者数
今年7月のデータでは、週次で50~70人の死亡が報告されています。ワクチン接種と医療の進展により、重症化および死亡率の抑制が図られています。

ここで新型コロナウイルスのKP.3株を正しい知識で正しく恐れるように、近年にあった日本のコロナ禍に関する日本国民の失態を振り返ってみましょう。

日本のコロナ対策失策とその悪影響

経済への影響

コロナ禍初期の安部内閣が推進したインバウンド需要へ配慮した緩いコロナ対策に対し、中川俊男前日本医師会会長は、病院や開業医へのコロナ補助金を公金から吸い上げる目的で、パンデミック対策としてのロックダウンや緊急事態宣言の重要性を強硬な主張をした為、日本の経済に大きな打撃を与えました。2020年には日本のGDPが約5.3%減少し、特に観光業、飲食業、小売業が深刻な影響を受けました。

医療費の無駄遣い

初期には検査キットや防護具が不足し、政府は大量の備品を緊急購入しましたが、過剰調達となり、未使用のまま廃棄されるケースが発生しました。また、コロナ専用病床の設置に多額の費用がかかり、一般医療への資源配分が不十分になる問題も生じました。
さらに日本医師会は歯科医師によるワクチン接種に反対し、余分に医療リソースを浪費しました。
これらの無駄遣いを含めて、日本のコロナ禍において日本の公金約300兆円を溶かしてしまいました。

日本国民の健康被害

コロナ対策のための外出自粛や医療機関の逼迫により、定期検診や治療の遅延が増加しました。これにより、がんの早期発見率の低下や慢性疾患の悪化が懸念されています。また、精神的なストレスや孤立感が増し、自殺率の上昇や精神疾患の増加も報告されています。

日本の超過死亡率

超過死亡率とは、ある特定期間における実際の死亡数が、通常の予測死亡数をどれだけ上回っているかを示す指標です。これにより、パンデミックや自然災害などの影響を評価することができます。
2022年には、過去5年間の平均死亡率を基準とした超過死亡数が約2万人に達しました。これはコロナウイルス感染による直接的な死亡だけでなく、医療資源の逼迫や感染対策による遅延医療が影響しています。

日本医師会の失策

多くの医療機関が、新型コロナウイルス感染症に対する補助金を受け取るために、必要以上のPCR検査や軽症患者の入院を積極的に行った事例があります。これにより、医療費の無駄遣いが発生し、限られた医療リソースが効率的に使用されなかったケースも報告されています。また、コロナウイルス感染症の患者を診療拒否する医師法違反の医療機関が一部存在しました。
それどころか新型コロナウイルスワクチンは医師のみ接種可との主張を続け、それを菅内閣が押し切った形で日本全国民へワクチン接種を推進しました。

中川俊男前日本医師会会長の不祥事

中川氏はメディアを通して国民へコロナウイルスの危機感を強く訴えるのみならず、政治家の会食などには全面自粛を行うよう厳しい姿勢を見せてきた立場でありながら、2020年8月25日に、1人当たりの単価が2万~3万円という寿司店で女性と密会デートを行っていた。
客席間にアクリル板の無い満席の店で感染拡大のリスクがあるにもかかわらず、酒店で買ったシャンパーニュを持ち込んで飲みながら40代の女性と1時間半ほど過ごした。
「人との接触を控えて三つの密を避けろ」と会見で中川氏は発言し「我慢のお盆休み」を国民に求めたに関わらず、2021年4月20日、東京都で新型コロナウイルスに対するまん延防止等重点措置が適用されている期間に中川氏が発起人となり、自由民主党の自見英子参議院議員の政治資金パーティーに参加していた。パーティーには日本医師会の常勤役員14人全員を含め、全体では約100人が参加した。

コロナ分科会の失策

尾身茂コロナ分科会長は、緊急事態宣言の発出が遅れたことで感染拡大を抑制する機会を逃し、解除のタイミングも適切でない場合がありました。また、ワクチン接種の遅延や接種体制の不備も問題となり、迅速な対応が求められていたにもかかわらず、供給と調整がうまく行きませんでした 。
さらに、経済支援が不十分で支援金の支給が遅れたことにより、多くの中小企業や個人が困難に直面しました。情報提供の遅れや不透明な対応も国民の不信感を招き、政府からのメッセージが一貫していなかったため、対策の実効性が低下しました。

マスコミの過剰な報道が日本国民をミスリード

コロナ禍で、日本のマスコミは感染者数や重症者数を過度に強調し、恐怖を煽る報道を頻繁に行いました。このため、国民の不安が増大し、経済活動の萎縮や医療機関への不要な負担が発生しました。特に観光業や飲食業は深刻な打撃を受けました。

これらの大失敗を招いたのは、スマホを持ちながら新型コロナウイルスの正しい情報を得ようとしなかった愚かな日本国民です。
また同じ過ちを繰り返さないよう、日本国民はインターネットを利用してKP.3株の正しい知識をアップデートしなければいけないです。

新型コロナウイルスのKP.3株とその他ウイルス感染症との比較

基本生産数とは?

基本再生産数(R0)は、一人の感染者が平均して何人に感染を広げるかを示す指標です。R0が1を超えると感染が拡大し、1未満だと収束します。R0は感染症の拡大速度を理解するための重要な指標です。

オミクロン株との比較

感染力
オミクロン株はR0は約5~7です。
KP.3株はR0は約6.5~8で、オミクロン株よりも感染力がやや強いです。
重症化率
オミクロン株は重症化率は約2.3%です。
KP.3株は重症化率は約2.5%、オミクロン株とほぼ同等です。
死亡率
オミクロン株死亡率は約0.5%です。
KP.3株: 死亡率は約0.6%、わずかに高いです。

季節性インフルエンザとの比較

感染力
季節性インフルエンザはR0は約1.3です。
KP.3株はR0は約6.5~8で、季節性インフルエンザよりもはるかに高いです。
重症化率
季節性インフルエンザの重症化率は約0.1%です。
KP.3株は重症化率は約2.5%で、季節性インフルエンザよりも高いです。
死亡率
季節性インフルエンザの死亡率は約0.1%です。
KP.3株は死亡率は約0.6%で、季節性インフルエンザよりも高いです。

KP.3株に対する新型コロナウイルス感染症治療薬の有効性

ラゲブリオ

ラゲブリオは新型コロナウイルスの治療に用いられる抗ウイルス薬で、特に高リスク患者の入院および重症化を防ぐ効果があります。
現時点での研究では、KP.3株を含むオミクロン株などの変異株に対しても有効とされていますが、KP.3株に特化したデータは限定的です。
臨床試験では、ラゲブリオがCOVID-19患者の入院リスクを約30%低減することが確認されています。また、イスラエルの実世界データによると、高リスク患者に対して入院および重症化を防ぐ効果が実証されています。

ゾコーバ

ゾコーバは新型コロナウイルスの治療に用いられる抗ウイルス薬で、特にオミクロン株を含む変異株に対して有効性を示しています。フェーズ2/3の臨床試験において、ゾコーバは軽度から中等度のCOVID-19患者の症状を軽減し、ウイルス量を減少させる効果が確認されました。この試験結果に基づき、日本の厚生労働省はゾコーバを標準承認しました。
実世界データでも、高リスク患者の入院や重症化を防ぐ効果が確認されています。
最近ではゾコーバもKP.3株への有効性が評価されています。

パキロビッド

パキロビッドは軽度から中等度のCOVID-19患者に対して有効な抗ウイルス薬であり、特に高リスク患者の重症化を防ぐ効果があります。最新の研究によると、パキロビッドはKP.3株に対しても有効とされています。臨床試験では、パキロビッドが高リスク患者の入院リスクを約85%減少させる効果が確認されています。また、実世界データでも、パキロビッドを服用した患者の入院や死亡リスクが低減したことが報告されています。

ロナプリーブ

ロナプリーブは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療および予防に使用されるモノクローナル抗体薬の注射薬です。特に、軽度から中等度のCOVID-19患者に対して、重症化を防ぐ効果があります。
KP.3株に対しても一定の有効性が期待されていますが、詳細なデータはまだ限定的です。これまでの臨床試験では、高リスク患者の入院リスクを約70%減少させる効果が確認されています。

ワクチンの効果と副反応

ワクチンの効果
KP.3株に対する既存のワクチンの効果は従来株に比べてやや低いものの、重症化を防ぐ効果は維持されています。具体的には、3回目のブースター接種後の入院予防効果は約80%、重症化予防効果は約90%に達すると報告されています。
副反応
ワクチン接種後の副反応として、一般的には接種部位の痛み(70%)、疲労(60%)、頭痛(50%)、筋肉痛(40%)、発熱(30%)などが報告されています。これらは通常軽度であり、数日以内に解消することが多いです。稀に重篤な副反応(アナフィラキシー、心筋炎など)が発生することもありますが、その頻度は非常に低いです。

KP.3株感染対策を考慮した熱中症対策

新型コロナウイルスのKP.3株の感染対策を行いつつ、夏季の熱中症対策も同時に実施することが重要です。以下では、感染対策に配慮しながら実施できる熱中症対策を紹介します。

適切な換気と冷房の両立

室内での感染リスクを減らすためには、定期的な換気が必要です。冷房を使用している場合でも、1時間に数回、数分間窓を開けるなどして新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
室温を28度以下に保つことが熱中症予防に効果的です。冷房を適切に使用し、涼しい環境を維持します。

水分補給

マスクを着用していると口元の乾燥が進むため、こまめな水分補給が重要です。冷たい飲み物を少量ずつ頻繁に飲むことで、脱水症状を予防します。
汗をかくことで体内の塩分も失われるため、スポーツドリンクなど塩分を含む飲み物を摂取することも推奨されます。

涼しい服装と適度な休憩

通気性の良い涼しい服装を心がけ、体温の上昇を防ぎます。軽くて薄い素材の衣服を選ぶと良いでしょう。
高温多湿の環境下では、適度に休憩を取り、体を冷やすことが大切です。特に屋外活動時には日陰で休むようにしましょう。

マスクの適切な使用

密閉空間や人混みではマスクを着用し、十分な距離が保てる場所や屋外で人が少ない場合には、適宜マスクを外して呼吸しやすくすることで、熱中症リスクを減らします。
通気性の良い不織布マスクを使用することで、感染防止と呼吸のしやすさを両立させます。

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