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Shinzoneのカーゴパンツとあの街

名品といわれるこのカーゴパンツを履いて
約束の時間ぴったりにあの街についた。

この街に用があるときなら、
少し時間をもらえる気がしていた。

けれど、今日はあの人には会えない。
忙しいという理由だった。

断られているのに、
期待が捨てきれていない自分がいた。

Shinzoneのカーゴパンツは、
背の低い私でもきれいなラインを作ってくれる。

ブラウンのタンクトップにジャケットを羽織って、
お気に入りのピアスとリングを合わせた。

来るはずもない連絡は、結局来ることもなく、
用が終わるとそのまま電車に乗った。


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