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【宇】歴史は繰り返す。劣化ウラン弾をウクライナ支援。

米国や西側諸国は「仕方ない」「世界は被爆者を忘れろ」「我々が正義だ」とまた言うのか…

勝てば官軍など、今から200年近く前の言葉だ。
勝ち方次第では勝っても賊軍だ。


劣化ウラン弾による被曝地域での被害


イラクやコソボなどの地域では、劣化ウラン弾仕様の欧州戦車によって破壊された旧式の戦車の周りなどで子供たちが遊んでおり、その際被爆するなどのケースなどが多発している。

現地の子供は劣化ウランの脅威について知識を得ることがができず、同地域では、アメリカやNATOによって新政権が樹立された後、劣化ウランの脅威について国民に指導することなく、汚染された土壌や破壊された戦車の周囲で遊ぶ子どもたちに対して警告をすることなどもせず、子供たちが劣化ウランによって浸食されていくのを見て見ぬふりする米国やNATO。


コソボ周辺地域では、NATOの劣化ウラン弾空爆を受けた後、子供だけで年間数百人の腫瘍性疾患が発生しており、ある年においては400人の腫瘍性疾患者のうち60人の子供が死亡するなど、被害はあまりにも大きすぎる

劣化ウランは発がん性やホルモンに影響を与え、奇形児などが生まれる原因の一つともなっている。

国連WHOは過去に、ウラン粒子を吸い込むことにより、放射線による肺損傷や発がんを発生させ、腎臓の機能不全にもつながる可能性が高いと報告している。

ユーゴスラビア紛争で劣化ウラン弾の空爆を受けた地域では1990年から1997年の間に、子供の白血病症例が60%も増加しており、イラクのバスラでは、1990年から1998年の間に先天欠損症が3倍にも膨れ上がるなど、劣化ウラン弾と身体への影響は密接に関係しているとしか考えられない。
※バスラは1990年、米国の劣化ウラン弾の爆撃を大きく受けた地域です。

2003年のイラク戦争では3週間で2000~3000トンの劣化ウラン弾が使用されたとされており、フセイン政権は失脚。その後、難病や奇形児などが後を絶たなくなった。

これらのどこに人道的正義があるのか?

責任を被害者に転換する米国や西側諸国


劣化ウランの粒子が飛び交う戦車の周囲で遊んでた子供たちが悪いとでも言うのか?
劣化ウランにより汚染された地域で住むことが悪いと言うのか?

自己の責任を、被爆地域の人間に転換する。これが米国や西側諸国のやり方なのだろうか。

米国、西側諸国のトップの人間は車に跳ねられた時、歩いてた自分が悪い。と言うんだろうな?

加害者側の非を被害者側の非に転換することを是としているのだから、上記の様な発想に至るのが当然であろう。

団体、機関からの警告を無視する米国、西側諸国

1990年代、劣化ウラン弾反対活動家や環境団体によって劣化ウラン弾の使用を中止するよう批判したが、これも米国国防総省は無視。

国際原子力機関(IAEA)は、1991年に劣化ウラン弾を湾岸戦争で使用することにより50万人以上の癌による死亡を引き起こすと報告書を出していたが、これを米国は無視。

2015年には劣化ウラン弾の使用を中止するなどと一時は米国政府は述べたが、その半年後「シリアで空爆に使用する」と宣言。

2001年の国連決議にて、劣化ウラン弾を戦争中使用することについて、米国、英国、フランス、イスラエルは反対。

同時に、2003年以降、IAEAは劣化ウランの影響についての調査をイラク新政府に依頼したが、政府はこれを拒否。この背後には米国が存在していた。

記事・米国、西側諸国。劣化ウラン弾仕様戦車をウクライナへ提供

国際条約の改正や外延で対処はできないのか?

国際条約は劣化ウラン弾の使用を禁止させることはできないのか。

答えはNOだ。国際条約には「主に毒性作用を使用する武器、又は毒性作用を意図した武器のみを禁止する」である。

故に、上記には劣化ウラン弾は当てはまらない。劣化ウラン弾は着弾時、敵戦車を破壊することを目的としており、上の2つには悲しくも該当しない。

しかしだ、

30年以上、劣化ウラン弾が使用されてきており、身体への悪影響などを報告する団体や機関。そして現地での発がん発生率やホルモン破壊の増加がある以上、劣化ウラン弾は身体にとって脅威でしかなく、毒性作用を使用する武器、又はそれを意図した武器に当てはまらないにせよ、国連立法は条約内容を変更することは可能だ。

30年間あれば、如何様にでも変えられたであろう。


ジュネーブ条約の禁止武器に該当させることはできたとしても・・・・

地域の被爆率と劣化ウラン弾の使用数などを比較することにより、明確とは言えないが劣化ウラン弾は身体にとって悪影響を及ぼすと妥当性のある答えを出すことはできよう。

しかし、米国などはこのような研究成果が出ても、「軍事的利益のほうが高い。だから無視します」と反応するだけであろう。

持続可能な身体侵食兵器劣化ウラン弾


2015年、ユニセフはSDGsを始めたが、持続可能な身体破壊兵器劣化ウラン弾については一切考えなかったのか?

持続的に身体を蝕む劣化ウラン弾の淘汰こそ現実的なのではないか?

抽象的にこれをあーします。これをこーします。などより、より具体的に対策と対応の取れる。

劣化ウラン弾の使用を禁止するを何故追加しなかったのか?(はいはい、米国や西側諸国の顔うかがったんですね。)

SDGsの妥協された大儀を仮に成功させたとしよう。でもそれは妥協された大儀だ。その妥協された大儀に価値はないとは言わない。価値はある。

だが、全世界で取り込む世界的な内容なのであれば、内容を妥協することなどどうして出来よう。劣化ウラン弾を使用禁止を追加し妥協しない大儀を立てることもできたであろう。

劣化ウラン弾の持続使用と被害持続を回避することは必要ではないのか?

ウクライナへの導入と、繰り返す歴史


ウクライナで劣化ウラン弾が使用され、ロシア軍兵士、新ロシア派兵士、民間人そして子供。彼らが劣化ウラン弾により被爆し、多くの命がはかなく散ったとしても、それを米国、西側諸国、ウクライナは声を挙げて言えよ「仕方なかった」と。「仕方なかった」じゃ済まないことを「仕方なった」で済ませるんだろ?

そして世界は被爆者のことを忘れて前に進むんだろ?

それは未来じゃなく過去だよ。湾岸戦争、ユーゴ紛争、イラク戦争で使用し、現地被爆者のことを「仕方なかった」で済ませ、世界は前に進む。

過去の悲劇を繰り返すことは「未来」ではなく「ループ」

米国や西側諸国、ウクライナは「私たちは未来ではなく、過去を繰り返すため劣化ウラン弾を使用します」そしてウクライナ問題が終結し被爆者が生まれた時「仕方なかった」で済ませ、「世界にも忘れてもらうつもりです。」って政治指導者たちは声を大にして言えよ。

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