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【世界一周・旅のカケラ #19】クラビでビーチホッピングの一日

ある日、マイ・スポンサーあんちゃんに「明日は一日空いてる?」と聞かれる。

どうやらねぇさんに教えてもらったビーチホッピング、つまりビーチ巡りを決行すると言う。

実はクラビは海に近い町だけれど、町中から簡単に行けるビーチはない。だからどこかのビーチに行くとなるとボートにお世話になることに。

そのボートライドを皮切りに、4つのビーチを周ってクラビに戻ってくるコースがあるのだとか。なんと…楽しそう!

さすがに毎日、旅行会社でねぇさんの邪魔ばかりするわけにもいかないし…!笑

ということで翌朝、あんちゃんとチャオ・ファ桟橋で待ち合わせ。

宿から徒歩で行けるその桟橋から小型ボート(100バーツ)が毎日出ていて、5~6人集まると出発する。いつも客引きしているイメージがあるのはそのためか、と納得。

私たちが集合したとき、すでに7人も集まっていたため即出発に。ちなみにこのボートを利用するのは観光客だけではない。地元の人の移動にも使われているようで、割合は半々だった。

クラビ川からすぐ海に出るのだけど、川の流れと海がぶつかる辺りで少し揺れて水しぶきを浴びる私たち。途中から、口に入る水がしょっぱい。海の水になっていた。

さて45分ほど乗ってまず向かったのが、ライレイ・イーストビーチ!

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初ビーチ!と喜べど、このビーチは船着き場のようになっていて、水の透明度もほぼゼロ。それよりもニョキニョキと生えたような奇岩が目を奪う。

ちなみに船は砂浜までは行けないので、沖の水中に停泊する。

そこから荷物を担いで、ある人は服が浸からないように気を付けながら、バシャバシャと歩いて到着する。

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ここからは歩くよー
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服装はショートパンツがおすすめ

この辺りはプラナンエリアといい、歩いて回れる半島だ。

実はボートでしか来られないこのエリアは、隠れたリゾート地でもある。反対側のライレイ・ウェストビーチ沿いにはいくつかリゾートホテルが並んでいて、そうとわかる。

あんちゃんが「腹が減っては戦はできぬ」と、ビーチ巡りの最初にブランチを提案してくれる。もうすっかり甘やかされた私、「ぜひ!」とリゾートホテルのカフェへずんずん入って行くくらいには図太くなっていた。

潮風が吹き抜けるテラス席に座り、メニューを見るとやはりバックパッカーからするとお高め。

でも「遠慮するな」のスポンサーの一言で勇気をもらい一番食べたいものを注文。それはパンケーキのフルーツミックスだった。

パンケーキが好きだ。バンコクでも屋台で、観光客向けのレストランでパンケーキを食べ比べた。それがもうパンケーキでないような代物でも、この土地の「パンケーキ」だとして喜んで食べた。

こちらのフルーツミックスパンケーキはやはり上物だ。何しろリゾートホテルなのだから。南国だからそこら辺から採ってきたのかと思うようなみずみずしいフルーツがたんまり乗っていた。一緒にコーヒーも頼み、あんちゃんの身の上話を聞きながら優雅なブランチを楽しむ。

まったりと一時間半は過ごしたかもしれない。腹ごしらえができたところで、2人重い腰を上げる。

この半島は奇岩に囲まれたロッククライミングが盛んな場所でもあり、遠目からも崖っぷちをロープをかけ、ヘルメットをしたクライマーたちが果敢に上っていくのが見えた。

私とあんちゃんは彼らを横目に、ジャングルを抜けてプラナンビーチへ。ここは端にプラナンケーブ(洞窟)が口を開けた小さなビーチだ。

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このサイズのビーチには珍しく何人もの商人たちがぶらぶらしている。ゴザを売る人からマッサージを商売にしている人までさまざまだ。なるほどハネムーナーなどは、このビーチで優雅にマッサージでも受けるのだろう。

私たちはケーブの中まで歩いてみたり、私のパレオに座っておしゃべりを楽しんだ。

さて、満足したらライレイ・ウェストビーチまで戻り次のビーチ、アオナン行きのボートが出るかを確認しに向かう。というのもこの日、実はかなりの暴風、空はちょっとした荒れ模様だったのだ。

ここからはロングボート(40バーツ)という細長いボートなので、強風だと出ないと聞いていた。その場合は仕方ないから先ほどのイーストビーチからクラビへ戻ることになる。

が、船頭さんは言う。「出るよ、あと5分!」。いつもタイミングはいいのだ。

そしてこのロングボートだけど、とにかくすごい揺れ方をする!バッシャーンバッシャーンとボートに乗っているのにもうずぶ濡れだ。

乗客はあんちゃんと大阪人の私、イタリア人のグループだったのでその揺れにも最初は大興奮してきゃーきゃー騒いでいたのが、次第に疲れてきておとなしくなる私たち。笑

こうして荒波に揉まれること約20分、アオナンビーチの船着き場へ到着!

こちらはとっても観光地化されたオシャレな町。メインストリート沿いにはカフェや雑貨ショップが並びワクワクする。

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ここでもまたあんちゃんと、気に入ったカフェに入りコーヒーとおしゃべりを楽しむ。

こんなに話が弾んだなんて、一体何を話したんだろう。40代と20代の何もかもが違う2人で。笑

でもあんちゃんとはこの後も連絡を取り続け、日本であんちゃんの彼女さんと3人でご飯を食べたこともあるし、私の2度目のクラビで再会したこともある。

妙ちくりんな組み合わせだけど、馬が合ったのだと思う。

さて、アオナンビーチでも波が高過ぎて泳げなかったけど、ビーチに来たことに違いはない。というわけで4ビーチ制覇!

ここからはソンテウという乗り合いタクシー(60バーツ)でクラビまで帰った。なんという充足感…。

実は私後日、天気のいい日に、このビーチホッピングをひとりでも決行してる。笑。どうしても真っ青な海を見たかったのだろう。

こういうところ、私の旅によく表れている。

せっかくここまで来たのだから「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を見たい!そう思ってリベンジ、何度もしたなぁ。笑

とにもかくにもあんちゃん、本当にありがとう!

結局、私にとってのビーチホッピングはひとりでしたそれよりも、あなたと周った日の方が楽しかったのだから!

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