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「キャリアアップ」という言葉が嫌い
私は、キャリアコンサルタントだが、「キャリアアップ」という言葉が嫌いだ。
世間的には「ヨシ」とされる言葉だけに、こんなことを言ったらキャリアコンサルタント失格かもしれない。
でも、仕事の時は、さすがに相手のニーズに合わせてキチンと提案しているので、安心してほしい。
ただ、私個人としては。
「キャリアアップ?何それ美味しいの?」状態なのである。というより、もはや拒否反応に近いかもしれない。
そんな私も、実は昔も「キャリアアップ」をすべきものだと思っていた。
地方出身なのにわざわざ関東の大学に入学し、それも必死の受験勉強を経てまぁまぁの偏差値の大学に入ったので、仕事でも上を目指していくのが普通だと思っていた。
でも、20代半ばで気付いてしまった。
「上ってどこ??」と。
昇進すること?より難易度の高い仕事をすること?より多くの人から認められること?
結局、自分の思う「キャリアアップ」を試行錯誤しているうちに、心と体が「これ以上頑張れないよ」と悲鳴を上げてしまった。
そこで気付いたのだ。
私が望んでいるのは、「キャリアアップ」ではなく、「ただただ幸せに生きていきたいだけなんだ」と。
私にとっての幸せとは、心安らげる大切な人と過ごし、自然の美しさを感じながら日々生きること。
もうそれくらいで、じゅうぶん幸せなんだよなぁ、と気付いた。
「キャリアアップ」と言っている人の中には、それを心から望んでいないのに、「それが社会的にヨシとされるから」という理由で目指している人も多いと思う。私調べだけど。
昇進したり、難しい仕事に挑戦して社会的称賛を浴びることって、それが人生の目的なのか?と、私はキャリアアップ推奨派に訴えたい。
それが、本当に目的だという人もいるだろうけど、そうでない人も一定数いるはずだ。
仕事は、あくまで「手段」。自分が「ありたい姿」であるための。
それを忘れてはいけないと思う。
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