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欲しいものに、素直に手を伸ばそう

慎ましやかな日本人は、「モノを欲しがること」をまるで薄汚いことかのように言う。

でも、自分が心の底から、「欲しい!」と思うものってあるはず。

私、そういう気持ちにずっと蓋をして「私はいらないんです」っておすまししていたけど、自分に嘘をつくのは、もうやめようと思う。

自分のことを大事にしてあげたいし、欲しいものに素直に手を伸ばしていくと、不思議といろんな応援がもらえるものだから。


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現在、夫と2人で賃貸アパートに住んでいる私。
そろそろ更新になるのを機に、もう少し広い家に住みたいねと、家探しをしていました。

最初に探していたのは、今と同じ賃貸物件。

それは、そもそも私が「賃貸派」を公言していたからで。
18歳の時に実家を離れてから12年、その間に5箇所を転々としてきました。飽き性なのでね、同じ場所にずっといられないんですよ。同じ理由で映画も苦手です。2時間座ってるのが苦痛すぎて。

家も、飽きたら躊躇なく、引越していました。あの有名なコンサルタントの大前研一さんも言ってたじゃないか、人生を変える手段の一つは「住む場所」だって・・・と、最もらしいことを抜かして。
(どんだけ人生変えたかったんでしょうかね)

結果、見事に引越し貧乏になったのは言う間でもありません。


でもね、今思えば、それって「大きな買い物をするのが怖い」「私はお金がないから家なんて買えない」という怖れだったのかなと思うのです。

再三お話しているとおり、私の青春時代は「お金がない」というコンプレックスと共にあったので、すっかり「モノを欲しがる=悪いこと」設定が出来あがっていました。

特に、実家の一軒家は父母がローンを大変な思いをしながら払っている話を聞いていたので、特に「家を買うこと=怖いこと」、だった気がします。



・・・そんな感じなので、私は「気楽に住み替えできるし、手軽な賃貸」を「自分が欲しいもの」として選んでいて。

夫にも「私は定住したくない!」と宣言していたのですね。


ですが、今回、知人に「家を探しているんだ〜」と話していたところ、「マンションは買わないの?」と一言。

瞬殺で「いやいや私定住したくないし、そんなお金ないし!」と返したのですが、知人から「え、賃貸に住むのと月々の支払いはそんなに変わらないですよ」と言われ。

その時は、「とは言っても買うのは・・・」と思っていたのですが、あとでジワジワ気になってきて、ネットで中古マンションを調べ始めてしまったが最後・・・

「え、家賃と同じくらいの支払いでこんなに大きな家に住めるの!?」と衝撃。


私の心は一気にマンションに持っていかれてしまい・・・。
次の日には、すぐに夫を連れていそいそと中古マンションの内覧に足を運び始めたのでした。
(基本的に私のやることに文句を言わない夫には本当に感謝)


実際見てみると、広いリビング!足を伸ばせるお風呂!大きなキッチン!・・とワクワクしっぱなし。

それを感じて、思ったのです。


「あぁ、広い開放感ある家に住むのが、私の望みだったんだな」と。


私、田舎育ちなのもあってか、狭いところがあまり好きではなくて。
実は、この数週間前に「ビジョンボード」を作っていたのですが、それにも天井の高ーい、自然光の入る大きな窓のある家の写真を貼っていたのですよね。


それは決して、「家を買いたい」と思って貼っていたわけではないです。
あくまで、「どういう形かわからないし、いつになるかわからないけど、こんな家に住みたい!」と思って、選んでいました。


で、そうやって素直な欲求に手を伸ばし始めたら、不思議なことにサポートが入るもので。



夫の両親に「家の購入を考えている」と話したところ、お父さんから「今の家の更新料は出して上げるから、ゆっくり探しなさい。家の初期費用も必要なら相談にのるから。」とくれたんです。

普段、家に遊びに行っても自室に籠もって出てこない、マイワールドの中で生きるお父さんなので、まさかそんな話をしてくれるなんて思わず。

夫は、親の愛を感じてちょっと泣いていました。笑

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まだ気に入った物件を探し中なので、本当に購入するかはわかりません。

でも、「賃貸が好き」という気持ちの裏にあった怖れに気付いて、「広い家に住みたい」という本当の望みを知られた。

そして、その望みを叶えるために、行動を起こして、サポートも感じられた。

なんだか、それだけでとっても幸せ感が増したのでした。


これまで決めていた、自分の幸せの器。

でも、本当の望みに気付けば気付くほど、その器が広がっていろんなものを受け取れるようになるのかもしれません。






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