オフィスが変われば、つながりも変わる。新たなコミュニティの在り方。
こんにちは!ACALL 広報の佐藤です。
先日、WorkstyleOSを活用しているコラボスタイルさんに、座席予約機能(ホテリング)の導入のきっかけや背景についてお話を伺う機会をいただきました。
働き方やオフィスの役割、コミュニケーションの活性化やイノベーションを生み出す考え方がとても素晴らしくて、一つの記事には書ききれなかったので、続編記事を2回に分けて書くことにしました!
「インタビュー記事 番外編vol.1」である本稿では、新たなコミュニティの在り方を起点に、オフィス移転や在り方、コミュニケーション活性についてご紹介。
「インタビュー記事 番外編vol.2」では、働き方とオフィス設計を連動させる重要性を起点にオフィスづくりのポイントや、前提の考え方についてご紹介します。
導入事例記事では、コラボスタイルさんの働き方も紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
フルリモートだからこそ大切なオフィスの在り方。人が集まるオフィスづくりで社員数が約2倍に。
オフィス移転のきっかけ
ー 2020年にオフィスを移転されたのですね。移転の理由はどのようなものでしたか?
移転の目的は、リモートワークとオフィスワークをうまく組み合わせたフレキシブルな働き方を推進し、事業の拡大を目指すことでした。当時から、いわゆる「脱・東京一極集中」とは少し異なる考え方を持っていました。東京は素敵な場所ですし、名古屋や新潟にもそれぞれの魅力がありますよね。それらの場所でオフィスを持つことで社会的にもビジネス的にもプラスになると考えていました。各地域に拠点を置くことで、地元のお客さまやパートナーとのつながりが深まりますし、社員がどこでも働ける環境を作り、各地で集まれる場所を作ることが理想的です。
― 各拠点はどのような役割を担っているのでしょうか?
名古屋には、コミュニケーションとイノベーションを促す本社オフィスと、社員専用のオフィスを設けています。東京で契約しているシェアオフィス・WeWorkは、主に営業拠点の役割が強いのですが、必要に応じて他の地方都市のWeWorkをリアルオフィスとして活用する狙いがあります。
新潟は、まだ小規模ですが、名古屋本社と同じようにコミュニケーションやイノベーションを推進するオフィスとして機能しています。各地に拠点を設けて、それぞれのオフィスに役割を与えることで、ワークスタイルの未来を切り拓いていけたらと考えています。
東京から名古屋へ本社移転を決めた理由
― 本社の移転先を名古屋に選んだ理由を教えていただけますか?
実は、弊社の代表自身が名古屋出身であり、IT系ビジネスコミュニティ「八の会(はちのかい)」の代表も務めているんです。地元である名古屋を盛り上げたいという想いがあり、それも本社を名古屋に移転させる理由の一つでした。
名古屋に来てからは、さまざまな人が集まれる場所を作り、コミュニティを構築する必要性を感じました。特に、コロナ禍でフェイス・トゥ・フェイスの重要性をより強く実感しましたね。
社員の地元へ貢献したい想いから新潟にオフィスを新設
― 4拠点目に新潟を選んだ理由はどのようなものだったのでしょう?
最大の理由は、そこにキーパーソンとなる社員がいたことです。弊社の価値観として、社員がいる場所にオフィスを作ることを大切にしています。新潟にいるその社員は、地元が長岡市で、現在もそこに住んでいるんですよ。地元が大好きで、長岡市をもっと素敵な場所にしたいという強い想いを持っています。コラボスタイルに入社する前から長岡市さんとも繋がりがあり、市内の学生や子どもたちに学びの機会を作っていたんですね。そういう者がコラボスタイルにジョインすることが決まった時に、本人が地元への貢献を一番大切にしていたので、そこにオフィスを作ることを決めました。
コミュニティの新たな在り方で、つながりを紡ぐ。
― 名古屋本社はどのような点を意識してオフィスづくりをされましたか?
名古屋本社には、会員制コミュニティエリアと業務に特化したオフィスエリアがあり、コミュニケーションやイノベーションを促す場として運営しています。同フロアに、オフィスエリアとコミュニティエリアを作り、緩やかにつながる設計にしました。オフィスエリアは社員が集中して仕事ができる場所、コミュニティエリアでは社員と会員さんみんなで交流ができるようになっています。
コミュニティは会員制で、もともとのつながりや紹介が条件となっているんです。私たちの理念である「ワークスタイルの未来を切り拓く」に共感してくれることが、コミュニティ参加の1番の条件としています。共創を生み出していくためには、お互いどこの誰かがわかる安心感のある関係性が大事だと思っています。
そういった背景から、コラボスタイルのコミュニティスペースでは、関わりのある人たちが気軽に集まれる環境を目指しています。そのためには、会員制システムや交流しやすいオフィスデザインが大事だと思っていて、コミュニティマネージャーがみんなのつながりをサポートする役割も重要だと考えています。イベントを企画することで、みんなが一緒に楽しめるコミュニケーションが生まれる仕掛けをつくっています。
大切なのは、人と調和するオフィス。
―オフィスとコミュニティスペースの隣接は、面白いアプローチですね。
オフィスエリアとコミュニティエリアを緩やかにつなげる設計にした理由は、名古屋本社では皆さんの顔や表情が見えることを重視しているためです。自然にコミュニケーションが生まれやすい空間づくりを意識しました。もちろん、会員さんがいる場所での会話で注意が必要な情報もあるため、席選びや状況判断は大切です。ただ、会員の皆さまが集まるコミュニティスペースと社員が働くオフィススペースを完全に分けず、同じ空間で適度な距離感を保ちながら働ける環境を大切にしたいという想いが強くありました。
弊社は、いわゆるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を取り入れていて、名古屋のもう1つのオフィスは本社からすぐ近くで、社員だけが使えるスペースを設けました。そこでは、機密事項の話や集中が必要な時や、社員同士で集まりたい時に利用できるようにしています。さらに、本社が入っているビルにはレンタル会議室もあるので、必要に応じて場所を変えられるようにしました。
後編に続きます。