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多様な働き方のために意識したい 自由と自律の違い

(この記事は2019年9月11日にACALLブログにて公開された記事です。)

9月も早くも2週目に入りました。
ACALLでは8月の働き方実験から引き続き、リモート×フレックスの働き方を続けています。

こちらのブログでも、実際に実験してみてわかった「リモート×フレックスでのいいところ・悪いところ」をご紹介しましたが、その悪いところを改善しながら9月もこの働き方を続けてやっていこうということになりました。​

フルリモート×フルフレックスを上手に活用するためにどうするべきか。この会話のなかで、8月後半からよく使われるようになった言葉が「自律」です。ある日の会議で「自由と自律の違い」という言葉が多くの社員に刺さり、それ以降は「自律」をキーワードに働き方の話をするようになりました。

まずは、「自由と自律の違い」について考えて見たいと思います。
辞書(デジタル大辞泉)によると、それぞれの単語の意味は以下のようになっています。

【自由】自分の意のままに振る舞うことができること。また、そのさま。
【自律】他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範にしたがって行動すること。

自律の説明の前半部分は、自由という単語の意義と同じようなことを言っています。なので、自律の意味を書き換えてみると、

自由の中で、自分自身で立てた規範にしたがって行動すること。

という解釈ができます。

フルリモートやフルフレックスという自由度の高い環境の中で、いかに自律的に働くか。言い換えると、フルリモート×フルフレックスの中で自分自身で立てたルールを守れるかどうか、というのが鍵になってきます。

働く時間や場所を自由に選べるからといって好き勝手に行動したところで生産性は上がらないし、成果は望めません。自由だからこそ、仕事内容や自分の性格などを理解して、一番仕事がしやすい(成果が出やすい)パターンとはどんなものなのかを考えながら仕事をしていくことが大切です。

そもそもどうしてこんな話になったのか。それは、働き方宣言のやり方がきっかけでした。

働き方宣言の方法についてはこの1ヶ月で何度も話し合いを重ねています。自由な働き方を実践していく上で、全員が共通してやらなければいけないのは、働く時間と働く場所の共有だと判断しました。そこで、ACALLの働き方実験ではアンケート形式で前日までに働き方を宣言するという仕組みを作りました。

まず最初は、正午にSlack上でリマインダーを出し、午後1時までに翌日の働き方を提出するというルールがありました。このやり方だと正午のリマインダー直後にすぐ提出する人もいれば、当日の朝9時にならないと出さない人もいることが判明。個人によるパターンが見えてくるようになりました。

その次に試したのは、終業までに宣言を提出するというルール。この方法だと、就業時の勤怠報告と同じタイミングでやってもらえるので、全社で同じくらいの提出時間になり、管理がしやすくなるかもしれないと予測をたてました。ですが、実際にやってみると終業間際まで他の社員の翌日の予定がわからないため、会議や打ち合わせの予定が立てにくいという状況になってしまいました。

そこで、最近のやり方では、正午にリマインダーを出すけれど、午後1時という締め切りもないし、自分で考えてできるだけ早く出してね。という方法をとっています。

この「自分で考えてできるだけ早く出してね。」というのが、「自律」という考え方に当てはまるのではないでしょうか。

また、宣言をするということは、「自分は、こうはたらくのだ!」ということを考えてから宣言するのであって、そこから変更をするというのはやむを得ない場合以外は避けた方がいいという話にもなりました。

例えば、朝起きるのがしんどかったからといって始業時間をずらしたり、眠たくなったから途中で業務を切り上げるというのはセルフマネジメントができていないことになります。すなわち、自律の考え方からは外れてしまうというものです。

会社のように多くの人がチームとして動く場で「自律」を促すというのは簡単なことではないのかもしれません。もともと「自律」の考えのもとで働ける人材ばかりならいいのですが、そういうわけでもないかもしれませんし、人によって「自律」の程度も異なるものだと思います。

また、「自律」を促すためにルールを作ってしまえば、その時点で、自律の意味の一部である、「他からの支配・制約などを受けずに、」という大前提を壊してしまうことになります。

「自律」ができるチームを作るためになにができるのか。私が個人的に思うことは、個人が気をつけていくことと自律を促すような文化が重要になるのではと思います。

まずは個人個人が自律していき、その人たちがいい影響を与え合うことでチームとしての「自律」が実現できれば…と思います。

この会話を通して、私個人としてもまずは自分自身が自律することをいつも念頭において仕事に取り組もうと考えるようになりました。

ACALLの社内だけではなく、世の中の様々な人たちが自律を通して多様な働き方がを実現できるように、微力でも力になれれば…!という目標を立て、ブログを続けていきたいと思います。みなさま引き続きよろしくお願いいたします!

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