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ACALLコーポレートサイトリニューアルの裏側


こんにちは、ACALL クリエイティブチームの入江です。

11月19日にACALLのコーポレートリブランディングを兼ねたコーポレートサイトをリニューアルいたしました。

「ACALLらしさ」を考え直すところからサイトリリースまで約5ヶ月間。
この記事ではそのプロセスについてお話ししていきたいと思います。

なぜリニューアルするか

今回のリニューアルのきっかけは大きく2つあります。

ACALLコーポレートブランドの再構築

私たちは2010年に現ACALLを株式会社を設立後、2016年から開発・提供していた受付RPAサービス「ACALL」を2020年にワークスペース管理プラットフォーム「WorkstyleOS」へと進化させました。様々なワークスペースにおける体験をAI/IoTを使って自動化・ファシリテート・レコメンド化することで、人々の「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を目指しています。
WorkstyleOSとともにサービスブランディングも発展していく一方、コーポレートブランディングはサービスブランディングにほとんど倣うばかりで、私たちのVISIONや「ACALLらしさ」を表現しずらくなってきました。
会社としてのVISIONと世界観をしっかり伝えていきたい、そのために思い切ってサービスとは違う切り口でコーポレートブランディングしていくことを決めました。(もちろんVISIONはサービスにも通じていますが!)

サイトのデザイン(UIUX)向上

これまでのコーポレートサイトは長い間Wordpressのシンプルなテーマで作られており、サービスやサービスサイトがモダンになっていくのに対しサイト基盤はもちろん、UI/UX面がレガシーなままでした。ちょうど、このプロジェクトと同タイミングでサービスサイトともにインフラ基盤を変えるプロジェクトもあったので、コーポレートサイトはデザインを0から作り直すいいチャンスでした。

ACALLらしさってなに?

リブランディングと前述しましたが、そもそもサービスのブランディングに倣っていたので「ブランドをつくる」意識で始めます。

はじめはボード陣にACALLの人格を見極めるためにヒアリングしました。さらにVISIONやカルチャーを合わせ、ACALLとして見せたい姿をいくつかキーワードで出していきます。今のVISION・MISSIONを決めた際に全社で話し合った「自分たちが考えるACALLの人格」も思い返してみたりもしました。

最終的なテーマは「Re ACALL's Workstyle concept」
Workstyleの定義を明確にし、ACALLのVISIONの実現ステップをサイト全体を通じて認識してもらうことをゴールとします。

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ACALLとして見せたい姿は「世の中のWorkstyle変革に、大きな挑戦をしているスタートアップチーム」。
ターゲットは特に採用候補者。私たちのVISION・MISSION・VALUESにマッチした人にファンになってもらえることを目標としました。

これを分解、咀嚼してビジュアルや体験に落とし込んでいきます。

ビジュアル構成

最初は業界は問わず、近いコンセプトのWebサイトやビジュアルの例を挙げていき、共通する部分と共通しない部分を見つけることでACALLとして見せたい姿を絞り込んでいきました。

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ビジュアル設計のまず方向性を定めるために「トーン」「カラー」「メインとなる記号(モチーフなりイメージなりタイポグラフィなり)」あたりから考えていきます。
テーマから分解したキーワード「挑戦し続けるスタートアップ」「ワクワク感」「はたらく個人の多様性」などなどをとにかくスケッチに落とし込んでいく。

ホームページのトップにVISIONのテキストを載せてVISIONを可視化したグラフィックを載せることは早々に決定していたので、VISION可視化のイメージを中心にアイディア出ししました。

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色々考えるうちに一つのイメージでVISIONを表現するには限界を感じ、ストーリーを含むモーショングラフィックを作ることに決定。いくつかのストーリーやモチーフでiPadでちまちまコマアニメを描いてメンバーへ共有しコネるを繰り返しながら、After Effectsでキレイな映像にしていきました。

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最終的なムービーのストーリー

1. 個人(ワーカー)が集まりチーム活性
2. それぞれの個人がレベルアップし新しいワークスタイルをスプレットいく
3. それによるHappinessが世界中へ広がる
4. また新しいチームが生まれる

これを作る中で、最終的にメインとなるドットで多様な個人を表現するという方向性が固まります。

アイディア出しを重ねた結果、「ワクワク」「多様性」といったキーワードからはカラフルなカラーで、WorkとLifeという大きなワードを限定的なイメージに留まらせないために具象すぎないモチーフで、さらに「挑戦」「新しさ」というキーワードから余白を取りながらも大胆なトーンを感じるようなビジュアル構成にしたいと考えます。

コンセプトカラーは白色を背景に、サービスカラーとかぶらない4つの色を設定しました。Webでの使用を主と想定し、カラフルでも可愛くなりすぎないよう、トーン調整しています。

フォントはサービスブランディングで使用しているものと同じく、和文にUD新ゴ L、欧文にAvenir Next(または代替としてGibson)を使用しています。

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ビジュアル構成と並行して、サイトのプロトタイプを作成していきます。

Recruitページの構成

今回作り込みの多いページであるRecruitページについてご紹介します。

今までのコーポレートサイトは、ACALLの「人」が見えないことが大きな課題でした。
また、私たちは2019年からリモートワークとフルフレックスタイム制を導入するなど、日頃から新しいはたらき方を実験し続けていましたが、コーポレートサイトではその取り組みが見えづらい状態でした。

今回この課題を解決すべく、ACALLの「人」を見せることと、私たちの普段の取り組みをタイムリーに伝える手段を作りたいと考えました。

まず、はたらく環境・制度・空気が見える「Culture」ページを新しく作成しました。ACALLの制度・取り組みは新しいものが追加されやすいので社内の他チームでも更新しやすいようにしました。このページは文字通りACALLのリアルなカルチャーに沿った内容でありたいので、今後もアップデートしていきたいと思います。

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ACALLのメンバーの写真をこのRecruitページとCultureページで多く使うため、9月に本社の神戸オフィスにて撮影会を実施しました。余談ですが、普段リモートワークをしているメンバーが大半だったため、直接会うメンバー同士が何組もいました。また遠方でリモートワークしているメンバーにはWebで撮影参加してもらったりと、場所に縛られないはたらき方が撮影会でも見えた気がします!

さらに「人」を見せるコンテンツとして、旧ACALL BLOGもリニューアルしRecruitページへつなげる予定でしたが、これは新たにACALL公式のnoteを立ち上げる方向になりました。それがこのWorkstyleラボです!

上画像の「People」からはWorkstyleラボの「わたしたちのはたらき方」マガジンへリンクし、主にブログリレーなどリアルな社員のはたらき方を垣間見れますのでぜひご覧ください。

各ページの見直し

Recruitページ以外も、それぞれのページのtitleや文言など細かな部分から、以前のサイトでは煩雑になってしまっていた管理面も極力シンプルになるよう見直しました。

特にNews(お知らせ)は長年のWordPressで積み重なったNewsカテゴリが散乱し、訪問者も更新する社員も混乱してしまう状態だったため、シンプルに「お知らせ」「メディア掲載」「プレスリリース」とし、コーポレートサイトのお知らせはサービスサイトのお知らせとどう区分けをつけるかを見直しました。

外部メディア様とのやり取りをさらにスムーズにさせるため、Presskitもアップデート。今までのプレスキットにあったコーポレートロゴ(ACALLロゴ)に加え、サービスロゴ(WorkstyleOSロゴ)や役員写真の追加とロゴガイドラインを見直しました。

最後に

コーポレートサイトはあくまでブランディングの1ピースにすぎないですが、まずはその1ピースから変えていこうという目的でコーポレートサイトのリニューアルにたどり着きました。今回作ったブランドを今後は伸ばしていきたいと思います。


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