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Workstyleラボ:エンゲージメントについての座談会

こんにちは。
エンジニアリンググループ、QA&PdMのたかはらです。
先日、「第一回コーポレート×マーケティング×PdM座談会」を開催しました。テーマは、「エンゲージメント」について。

なぜ今「エンゲージメント」についての座談会??


エンゲージメントとは、「婚約」「誓約」「約束」「契約」など「深い関わり合いや関係性」を意味する言葉です。最近よく耳にするようになった「エンゲージメント」という言葉。マーケティング領域では「顧客エンゲージメント」という言葉も聞きますが、今回の座談会では、人事領域の「従業員エンゲージメント」について注目したいと思います。

コロナ禍をきっかけに、リモートワークやハイブリッドワークが広がったことで、ワーカーと会社、ワーカー同士のつながりが希薄になってきているのではということで注目されているようです。

ACALLでは、コロナ前から「働き方ランチ会」をメンバーが推進して、その中で新しい働き方を推進する社内制度などを作ってきました。その実験の一つとして、フルリモート・フルフレックスを導入しています。 自分達ではじめた「実験」だったので、「成果を出せることを示していこう」「みんなで成功させよう」という意識で取り組んできました。

それから時間が経ち、新しいメンバーが大多数を占めるようになり、コミュニケーション起因の問題で退職者が増えたりした時期もあり、あらためて自分達の働き方を振り返る時期にきています。そんな中で、ACALL内でも「エンゲージメント」への注目が高まっています。

各チームでのエンゲージメントへの取り組みや困りごとについてざっくばらんに語り合った座談会の様子をお届けします。

参加者のご紹介

那須さん(マーケティング)

▼ 業務内容
グローバル、MKマネージャー、リード獲得、ウェビナー・コミュニティ生成を担当。国内外の情報を発信していきたい。
▼ エンゲージメントについて
「顧客エンゲージメント」という意味でも使っている。「従業員エンゲージメント」はホットな話題。結果として、課題を感じている担当者様にWorkstyleOSのフリーアドレス・ホテリング機能を使ってもらえている。従業員エンゲージメントを課題としている企業と連携したウェビナーも開催している。

佐藤さん(マーケティング)

▼ 業務内容
広報として、世の中がどういう感覚をもっていて、そこにどう届けるかを考えている。メディア露出、登壇など露出の機会を増やしたい。
▼ エンゲージメントについて
顧客エンゲージメントよりは従業員エンゲージメントについて考えることが増えた。外の人が「エンゲージメント」についてどう考えているのかを調査したり考えたりすることが多い。

市川さん(コーポレートサクセス)

▼ 業務内容
入社1か月。これまでもスタートアップの人事領域で仕事をしてきた。社内の人の量・質・状態にアプローチする仕事。
▼ エンゲージメントについて
業務内容の「状態」の中にエンゲージメントが含まれる。大切な要素。
《 エンゲージメントを構成する要素 》
・会社をどれだけ好きか
・人、仕事内容、お給料、事業・理念
・サーベイで、60項目ほどを測定して期待値と満足度の差を見たい

木村さん(PdM)

▼ 業務内容
お客さまのニーズをヒアリングしてどういったものが作っていくかを考えている。プロダクトロードマップをベースにしつつ、開発チームと一緒に優先度や仕様相談、設計相談などの調整もしている。
▼ エンゲージメントについて
プロダクトロードマップでもホテリングから、エンゲージメントの領域へ広げていくことを考えている。具体的に何を作っていくか悩んでいるところ、ユーザーインタビューを通じて課題をヒアリング中。色んな要素があって、どこをよくするプロダクトを作っていくのか悩んでいる。

座談会スタート!

高原:
自己紹介の中で、各チームでの「エンゲージメント」についての取組みについても少しお話いただきました。特に取り上げて話してみたいことはありますか?

那須:
みんなの「お悩み」について掘り下げたいです!木村さんの話をもっと詳しく知りたいですね。

木村:
PdMチームでは、ACALLのビジョン「Life in Work and Work in Life for Happiness」これをプロダクトでどう実現していくかということを日々考えています。WorkstyleOSでは、様々な機能の実装を通じて、場所・時間にとらわれず働くことができる世界を作ろうとしています。

そこに「Happiness」を加えていくのに必要なのが「エンゲージメント」だと思っているんですよね。エンゲージメントを構成する要素は、会社・人・仕事・評価等色々あって、私たちのプロダクトですべてを解決できるわけではないと思います。プロダクトを通じてお客さまの体験を大きく変えるとか、私たちのビジョンを浸透させるところまでいきたいけれど、今私たちが持っている武器とはかけ離れているのですよね。どういう機能を追加していくことでビジョンの実現につながるプロダクトにできるのかというところを悩んでいます。

まずは、「コミュニケーションを増やしましょう」というところからプロダクトで実現していきたいと思っています。WorkstyleOSのホテリング機能では、座席予約してチェックインできるという機能を提供していますが、今は座席予約に寄ってしまっているんです。チェックイン体験をよくすること、さらにその先にコミュニケーションの活性化ができるのではないかと思っているんです。

那須:
ホテリング機能に、コミュニケーションを活性化する要素を加えることでエンゲージメントの向上をしていきたいということですね。

木村:
はい。ただACALLでは、フルリモート可での採用で全国からメンバーが参画していることもあり、オフィスにに行っていない人が多いですよね、どちらかというとハイブリッドよりはリモートワーク主体になっています。自分たちの体験としても、コミュニケーションをオフラインで増やすこと、もしくは、リモートでオンラインと同様の体験を増やすこと、どちらがよりエンゲージメントを高めるのかということも考えています。

佐藤:
ACALLでは、waiwaiチケット制度(※1)でイベントを企画することでオフィスに行きたくなる仕掛けを作ったりしていますよね。リモートワーク中心だと、オフラインで会う体験とても大事だと感じます。

木村:
お客さまのお声でも、リモートにシフトしていこうとしている、もうリモート主体というお客さまも増えてきています。そう考えると、リモートを含めたコミュニケーションを増やすことを考えるのがいいのかなと。WorkstyleOS上で「オフィスのワイガヤ感を見えるようにするのはどうだろう?」という話も出てきています。どういう機能があればうれしいですかね??

那須:
コミュニケーションという軸で、どういう課題をどう解決したらいいかを考えていく必要がありそうですね。

佐藤:
リモート中心だと、もっとオフィスに出社してほしいという声はあります。出社を促せるような機能があるといいのかな。誰かがいるとわかると出社するモチベーションになりますよね。

木村:
ACALLでは、毎日、カレンダーに登録している翌日の出社予定が、「出社予報」としてSlackに届くようになってます。それがWorkstyleOSでも見えるようにしたいですね。今の取組みは翌日だけだけど、〇〇さんがいるから出社しようと思うには、3日前くらいには知りたい。

那須:
ACALLの場合は、出社予定であってもやはり出社しないとかも大丈夫だけど、会社によっては「え!?来てない!!なぜ!!」ってなりそう(笑)

佐藤:
お客様からは、WorkstyleOSのフロアマップで「顔写真」が確認できるのも評価頂いていますよね。そこにいる感があったり、出社して顔を見るだけで親近感がわいてくるのと同じ効果かもしれないですね。

木村:
やっぱり「空気感」がわかる、とか、「一体感」を感じられるものというのが大事ですかね。

高原:
やはり、リモートワークだと会社に属していて働いている感覚が出社しているより薄くなりますね。みなさん、会社への帰属意識や、メンバーとの一体感を感じるのはどんな時ですか?

木村:
開発だと、一緒に機能を作り上げたときですね。

佐藤:
総会やイベントかな。

那須:
接触回数って大事だと思います。マーケティングや広報でも親近感を作るのに接触回数を大事にしているんですよね。例えば、CMや記事を何回みたかで刷り込んでいく感じ。リモートでも意識して増やしていくことが必要な気がします。

木村:
ACALLではDiscordでのコミュニケーションが活発ですよね。

那須:
Discordでチームの人とはよく話すんだけど、チームを超えたコミュニケーションは増えづらい気がします。以前やっていた、チームをまたいだ1on1とか、ある程度強制力を持って色んな人と話せるというのをやるのもいいかもしれません。他には、今、社内で仲良い人はどうして仲良くなったかを掘り下げたらヒントになるかもしれませんね。みんなは誰と仲良いです?

佐藤:
やはり同じチーム。業務上で連携することが多い人ですね。

木村:
私もそうですね。他には、私の場合は入社当初に同期と毎日話していた期間を通じて仲良くなりましたね。やはり「同じ時期」「趣味」などの共通点があることが仲良くなるきっかけかもしれません。市川さんは入社1か月ですよね。ACALLのコミュニケーションについてどう思われますか。

市川:
そうですね。まだわかってないことも多いんですが・・・。
1カ月たって、ACALLの強みは、「ネットワーク=人と人とのつながり易さ」を構築しやすいカルチャーだと思っています。フルリモートだと孤立しやすいし、新しい人がどんな人かわからないと声のかけやすさのハードルが高くなります。

ACALLのオンボーディングでは周りのサポートがあって、色々な会議に参加させてもらっています。初めて出るミーティングでも心理的安全性が高くて、抵抗を感じることなく話せるなと実感しています。
ACALLがさらに強い組織になっていくためには、今の自律分散型組織の繋がっている線がどんどん多くなり、太くなっていくことが大事かなと考えています。

佐藤:
ACALLのつながりやすさ、安心感はどういうところから生まれていると思いますか?

市川:
カルチャーですね。あと、否定的な人がいない。一旦は受け入れてくれる雰囲気を感じます。

佐藤:
私もこの中では社歴が浅いのですが、同意です。

木村:
入社間もないメンバーはコミュニケーションがとりやすいと思っているけど、長くいるメンバーはもっとよくできるんじゃないかと考えて試行錯誤している、そういうところがいい状態を維持できている秘訣かもしれませんね。

佐藤:
さっき市川さんが言われていた「線を太くする」っていうイメージなのかもしれないですね。

市川:
HRでは、サーベイを導入して、今の状態を確認するのもやりたいと思っているんですよ。

木村:
どんなのですか??見たい!!


~~みんなで画面を見る~~


市川:
エンゲージメントの偏差値がでるんです。
どこにどれだけ期待している、どれだけ満足しているというのが可視化できます。「期待が高くて満足度が高い」のは、会社の強みと言えます。「満足度が低いが期待値が高い」ところは取り組むべきところですね。「期待も満足度も低いところ」は、満足度が低いからやりたい気持ちにはなるんですが、期待されていないので今やるところではないかも。「期待はないが満足度高い」ところは、やりすぎで徒労に終わっている可能性があります。
定性的な情報はたくさん入るが、実際にどのくらい求められているのか、優先順位をつけて考えることが必要ですね。

佐藤:
わーおもしろい。

木村:
いいですね。これと同じものがプロダクトにもほしい。

那須:
まずはACALLでやってみたいですね。

市川:
はい、ただHRがやると怖いのかなーとか(笑)

佐藤:
そうかなぁ。じゃあ、HRとWorkstyleラボのメンバーで進めましょうか!

木村:
ACALLの悪い部分が見えたら、それを改善するプロダクトを作るのはありですね。

那須:
同じような困っていることを助けることができそうですね。

市川:
チームごとに課題感を見ることもできますよ。

佐藤:
みんなで改善につなげていくことができそう、市川さん、次回からぜひWorkstyleラボのミーティングに参加してください!


~~ラボへの新メンバー加入決定!!~~


木村:
ほかにHRでエンゲージメント高めるために考えていることってあるんですか?

市川:
具体的には決まっていないのですが、HRTecが必要と思っています。どの部署にどんな人がいて、どんな能力や経験値を持っているかがわかるようなものですね。全体に公開されて顔や個性がすぐにわかるデータベースです。

木村:
ACALLだとメンバーブック(※2)がありますよね。それにスキル的な情報が足されるイメージでしょうか?ホテリング機能と紐づくと良さそうですね。

那須:
誰がどんな知見を持っているかがわかりますよね。この知見ある人と話したいってなると、WorkstyleOSで神戸の人だなということがわかる。そして、今度出張した時に相談しようというような動きが取れますね。コワーキングでも重宝されそうです。

佐藤:
コワーキングだと、コミュニティマネージャーという役割の人が人と人とをつないでいたりします。WeWorkだと、積極的にコミュニティマネージャーと仲良くなれば、色々と広がりがでてきます。そういう役割をWorkstyleOSが担えるようになるとよさそう。

木村:
ちょっと誰かと話したいみたいなことが、プロダクトでサポートできるのもいいですね。

佐藤:
社内にいるあの人は今話せるよというのがわかると、話しかけにいくことができますね。ステータスがみえるといいかな。

高原:
今日はありがとうございました!チームによって「エンゲージメント」というワード一つでも色々な捉え方、取り組みがありますね。こういった座談会を通じて、横に繋がれるといいなと思いました!第二弾やりましょう。

木村:
サーベイの話とかもっと詳しく聞いてみて生かしたいです。

佐藤:
みんなで話すことで、色々なアイデアが生まれますね。

※1waiwaiチケット
ACALLメンバーとwaiwaiして、コミュニケーションを深めることを目的に、一人あたり月1回3,000円までの懇親費用を補助する制度。 飲み会OK!カラオケOK! テーマパークOK!野球観戦OK! もちろん、オンラインでのイベントもOK!

※2 メンバーブック
ACALLの全メンバーを紹介するページ。
役割、働く場所や環境、得意・苦手な領域、コミュニケーション方法、その他伝えたいことなどが書かれていて、人柄などがわかる。


Workstyleラボ 「これからのワークスタイルを考える」マガジンでは、国内外でのリサーチやインタビューをもとに、変わりゆく働き方について発信しています。

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