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育休セミナーを福井県で開催するための試行錯誤と学びについて

こんにちは。ワークシフト研究所の広報担当です。

約2年前になりますが、ワークシフト研究所ではこのような「夢」を発表しました。

仕事と育児の「両立の壁」に悩む人をひとりでも減らすため、
「子どもを持ちながら働く」を当たり前の社会にするための仲間を増やします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000046194.html

おかげさまで、これまでに約50名の方に、自身で育休プチMBA®(以下 育プチ)を開催できる「育休プチMBA 認定ファシリテーター」の資格を取得いただくことができました。

すでにお勤め先で社内講師として活躍してくださっている方もいらっしゃいますし、ワークシフト研究所からは自治体や企業からの委託で認定ファシリテーターを各地に派遣させていただいています(高知県の例)。

今後は、日本全国北から南まで、あなたのお近くにも育プチの認定ファシリテーターがお邪魔できる機会が増えるかもしれません。楽しみにお待ちくださいね。

育プチ@福井県での試行錯誤と学び、仲間との出会い

さて、そんな育プチ認定ファシリテーターの皆さんですが、月に1回、有志でオンラインの勉強会を開催しているそうです。先日の勉強会では、福井県での育プチ開催に挑戦・奔走してくださっている間宮真矢さんが、その試行錯誤から得た学びを共有してくださいました。今回のnoteではその内容を会話形式に再構成、後日のインタビューも交えて皆さんにお伝えします。

広報W(以下 W):3月に福井県で育プチを開催するそうですね?経緯を教えてください。

間宮(以下 M):2022年に福井県の「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト2022(女性部門)」で私が応募した「女性のキャリア支援事業ー福井県経済の未来のために」が採択されました。

人口減少が地方経済に与える悪影響を緩和するために、若い人が福井にいたいと思える環境を作る必要があり、特に社会減に歯止めがかからない若年層の女性が働きたいと思える環境を整えるべく、女性のキャリア支援を女性のためではなく、福井県経済の重要課題のひとつとして位置付けて実施する必要があると問題提起をさせていただきました。

W:地方から若者、特に女性がいなくなる、という話はメディアでもよく取り上げられていますね…。

M:約1年前に、地元新聞社にご協力をいただき、育プチのパイロット版のようなものを実施しました。参加者の方には好評価をいただきましたが、男女の役割分担意識や、女性のキャリアを考える機会が限られていることから、通常の育プチの内容だけでは、福井のワーママさんたちに関心を持ってもらえないかもしれない、という話になりました。

福井県で育プチを実施したい、でもどう進めたらよいか分からない、という沼にはまってしまい、採択から1年くらいは開催に向けて1歩踏み出すことができませんでした。幸いにも志を同じくする仲間に出会うことができ、昨年12月に「育休活用セミナー 育休をチャンスにしよう!」を開催することができました。

W:おめでとうございます!そのセミナーが中日新聞で紹介されたのですね。

M:今回、福井県でライター・SNS代行として活躍されている竹内英里さんとキャリアコンサルタントの宮下麻衣子さんとのご縁で色々ご相談させていただく中、「キャリアを全面に出す前に、まずはキャリアを考えるきっかけになるようなものがあるといいよね」という話になり、自分のやりたいことに時間を使う感覚を思い出してもらえるように、写真講座と自分のやりたいことを考えるワークショップの2部構成で実施することになりました。こちらで手応えを得ることができたので、3月にユー・アイふくいで育プチの開催を決定しました!

持続可能な暮らしを考える
日々のルーティンに追われて、本当に望む生き方を諦めていませんか?
限られた時間の中で、自分のやりたいことも、家族との時間も、
どちらも大切にできるようになるための具体的な方法を学びましょう。

育休中の方以外にも男女問わずご参加いただけますので、妊娠中の方も、育休が明けて既に職場に復帰している方も、パートナーとチームで育児がしたい新米パパも、育休者の視点を学びたい管理職の方も、是非ご参加ください!

ちなみに、育プチの内容からは離れますが、1月28日(日)には認定ファシリテータ―仲間である加藤めぐみさんのオリジナルセミナーもあります。


育休プチMBA®認定ファシリテーター資格取得プログラムについて

W:間宮さんには過去に、管理職プログラム(現 プチMBA®マスタープログラム)を受講されました。こちらで体験談をお話いただきましたが、今回はもう少し育プチの認定ファシリテーター資格について教えていただけますか?どうして資格を得ようと思ったのですか?

M:私に育プチを紹介してくれたのは、先にも名前の出ためぐみさんです。めぐみさんは認定ファシリテーターの資格もお持ちでした。

めぐみさんや他の認定ファシリテータ―の皆さんが、育プチの受講者を自然な流れで深い学びに連れていってくださる姿に感銘を受け、いったいファシリテーターの皆さんは何を意図して話しているんだろう、何が見えているんだろう、と、好奇心をくすぐられたことがきっかけです。

W:ファシリテーターの皆さんは月に1回、有志で勉強会を開催しているそうですが、どのような学びがありますか?

M:皆さん育プチの開催に試行錯誤をされていて、次のステップを一緒に考えて、またやってみるというのを繰り返すことで、ファシリテーションについても、お互いにフィードバックをしあったり、研鑽する素晴らしい時間になっています。

W:ワークシフト研究所は、「育プチはラーニングコミュニティ」であるとしていますが、皆さん学びを継続して実践、共有までされていて素晴らしいです。

ところで、間宮さんは現在福井県にお住まいと伺いましたが、ファシリテーター同士の交流は何か間宮さんの助けになっていますか?

M:勤務先や地方で育プチを開催するにあたり、「より多くの方が子育てしながら自分らしく働けるようにしたい!」という熱い想いをもったファシリテータ―の仲間と話すことで、「そうそう、私はそれがやりたいの!」という思いを新たにすることができています。

また、地方開催の悩みは共通するものが多いので、各地で実施に向けたいろんなアイデアに刺激をもらっています。シンプルに、皆さんからエネルギーをもらって、もう1回やってみよう!という元気をいただいています😊

W:資格を取得してよかったことがあれば教えてください。

M:現在、勤務先とワークシフトが主催する育プチでそれぞれ登壇していますが、育休中、復職後の方々、管理職の方々と、性別も環境も異なる様々な方に参加いただくことで、何度かやったケースでも新鮮な視点をもらうことが多々あります。

そして、いろんな考えをもつにはそれなりの理由がある、どのような意見もまずは肯定する、というマインドを持てるようになった気がします。

このマインドと、認定ファシリテータ―の資格取得で学んだファシリテーションスキルは、より多様な意見を持ったチームとゴールを達成するのにとても役立っていて、毎日楽しく働くことにつながっていると感じています。

これらの経験を活かして、福井の皆さんとも一緒に学んでいけたらと楽しみにしています!


育休プチMBA(育プチ)とは?

2014年に静岡県立大学経営情報学部准教授 国保祥子あきこが始めた育休者向けのセミナー。職場で「あるある」な事象を基にした少人数グループディスカッションを通して、経営学の基礎、上司や経営者など第三者の視点も含めた考え方を学ぶことで復職や両立への不安を取り除き、育休後のキャリア継続とキャリアアップに必要な思考力、コミュニケーション力、交渉力などを鍛えます。

終業時間の10分前に仕事がふってきたり、子供がいきなり熱を出したり、といった「あるある」な状況にどう対応したらよいか、アイデアを出し合います。


育プチ認定ファシリテーターによる育休プチMBA

2月28日(水)には、新宿区男女共同参画課とのタイアップで育プチの開催が決定!認定ファシリテーターの林理美よしみさんが登壇します。お申込みの開始は2月7日(水)を予定しています。育プチのSNS等で随時告知しますので、チェックしてみてくださいね。

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2~3月には、間宮さん、林さんも取得した育プチ認定ファシリテーター資格取得プログラムの説明会が予定されています。

育プチ認定ファシリテーターとして活躍中の方に直接質問できるチャンス!4月からのチャレンジをお探しの方、個人で育プチを開催してみたい方、育休者向けの研修コンテンツをお探しの方、育休者向けのファシリテーションにご興味のある方、是非ご参加くださいね。

開催スケジュールはこちらでご覧いただけます。

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