ワーママやるなら子供にカッコつけるな

はっきり言って、ワーママはいつもテンパってます。ギリギリです。だからミスするし、なんだってクオリティ高くできません。
その事に対して罪悪感を感じる必要は全くないし、「これ以上無理」と言っていいと思います。
それは、伴侶や仕事仲間など大人はもちろん、子供に対してもです。

例えばミスした時。私は保育園の持ち物などよくミスして何か忘れてしまったりすることが多々ありました。そんなとき、素直に言いました。
「ママ、忙しくて忘れちゃったよ。ごめんね。」
子供はいつも許してくれました。

それから子供に対して、要求を全部聞こうとしてませんか?保育園でお昼寝してきた年中年長あたりの子供と、子供より早起きしてハードな通勤や仕事をこなしてきた自分、どっちが疲れていると思います?
良いママのフリなんてやめましょう。
「今日はママ、もうぐったり疲れちゃってるんだよ。ごめんね。」って、正直に言いましょう。
むしろ、それを正直に言わずに疲れが態度に出ているだけだとしたら、そっちの方が子供としては不満や不安に感じるんじゃないでしょうか。
元気がなくてあまりかまってくれないママでも、その原因が子供にあるのではなく単なる「疲れ」「眠気」にある方が、子供にとって安心じゃないですか?私が子供ならそうです。ちゃんと言ってほしい。
そしてちゃんと疲れてる宣言して、少し休みましょう。
「ママちょっと疲れちゃって休むから、〇〇ちゃんはこの動画見ててね。」
休んで余裕ができたら、かまってあげればいいんです。

子供の前で、大人としてのメンツを保つ余裕など、ワーママにはありません。いつもギリギリ、いやキャパオーバーしていて、全然エレガントじゃないしミスだらけだし、何なら子供に助けてほしい。だから素直に子供に助けてって言って良いと思います。
「〇〇ちゃん、△△してくれるとママとっても助かる。やってもらえるかな?」と言って、荷物を少し運んでもらったり、服を片付けたり、何か小さなことから手伝ってもらいましょう。意外と喜んでやってくれますよ。子供は人に頼りにされることが滅多にないから、親の役に立てるのは嬉しいみたいです。
完璧な大人を演じるよりも、素直に「いつでも困ってるママなんだ」ってこと、子供に理解してもらいましょう。

これが子供がもっと大きくなってから意外と効いてくるんです。小学校高学年くらいになって、本当にお手伝いできる年齢になった時、完璧なママから上から目線でお手伝いを「命令」されるのか、いつも困っているママを「助けてあげる」のか、真逆の意味を持つようになります。
当然のことながら、子供は「助けてあげる」方が気持ち良くやれるんです。(もしかしたら旦那さんもそうかも?)

今では我が家の家事は、中学生の子供なくしては、まわりません。
毎日の皿洗い、毎日の洗濯(乾燥機つきなので干しません。デリケートな服は週末に自分でやります。)は子供の役目。掃除は週末しかしてませんが、子供と私でエリア分けして半分ずつやります。生協の荷物も片付けてくれます。
教えれば、出来るんです。
また、出来ることを選んであげましょう。家事の新人教育です。ワーママならお得意でしょう?

子供が家事を分担してくれる日常になるまで紆余曲折はありましたが、とにかく私はカッコつけないでお願いしまくりました。仕事を一生懸命やってること、だから余裕がないこと、仕事でうまくいかないときもあることなども隠さず話してきました。どんなに大変でも、ママが仕事を頑張らないと、経済的に苦しくなり、最終的に子供自身が困ることになるともちゃんと話しました。ピンとこないようなので、何度も。

親子でも、人間対人間なんです。
親=完璧ではない。
子=何も出来ないわけじゃない。
真剣にコミュニケーションをとって、理解してもらいながら、協力関係を築いていけるといいですね。

ワーママが1人で何でも抱えることのない世の中になって欲しいです。
そのためには昭和の専業主婦時代の母親像の呪縛から解き放たれて、令和の現実に合わせた新しい家族のあり方をクリエイトしていくことが大切だと、私は心から思っています。

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