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【能力】お金を使う能力


1. よりよい人生にするためには、お金を上手に使わないといけない

お金は、私たちがよりよい人生を経営するための重要な経営資源です。しかし、そのお金をどのように使うかによって、人生の質は大きく変わります。ただお金を持っているだけではなく、それをどのように活用するかが鍵となります。お金を上手に使うことは、単なる消費を超えて、豊かな経験を得たり、将来の安定を築いたりするための手段となります。ここで重要なのは、「お金を使う能力」です。

お金を上手に使うとは、単に買い物や贅沢品を楽しむことではありません。自分の価値観に基づいて、何にお金を使うべきかを考え、その選択が長期的な幸せや成長につながるようにすることです。

2. 今を生きるための費用と将来に向けた投資のふたつ

お金の使い方は、大きく分けて「今を生きるための費用」と「将来に向けた投資」の二つに分類することができます。

今を生きるための費用は、日々の生活に必要な支出です。食費や住居費、交通費など、私たちが生活を維持するために必要な費用がここに含まれます。これらの費用は、直接的に生活の質を向上させるものではありますが、長期的な視点ではそれだけでは不十分です。

将来に向けた投資は、未来の自分や家族のためにお金を使うことを指します。これは教育やスキルアップ、健康管理、金融資産への投資、事業への投資など、将来のための準備やリスクヘッジを含みます。この投資こそが、人生の選択肢を広げ、長期的な幸福や安心をもたらします。

お金を使う際には、この二つのバランスを考えることが重要です。今を楽しむために使うお金と、将来の安心や成長のために使うお金をどのように配分するかが、人生の質を大きく左右します。

3. 今を生きるための費用は勝手に使えるが、投資は考えないとできない

今を生きるための費用は、日常生活に直結しているため、特に意識しなくても自然にお金を使ってしまうことが多いです。日々の生活に必要な支出は避けられないため、つい無計画に使ってしまうこともあります。しかし、将来のための投資には計画性と意識的な選択が求められます。

投資は、短期的な満足よりも長期的な利益を追求するものであるため、計画的に考えなければならないものです。例えば、今の生活費を削ってでも、将来のための貯蓄や投資を選ぶことは、容易ではありません。
なによりも怖いのは、「投資をしなくても、今この瞬間に困ることが無い」ことです。むしろ、投資をせず手元のお金が多く残るほうが、普通は安心感を持てます。この感覚が怖いのです。
投資をしないことによるデメリットは、数年後、場合によっては数十年後になって現れてきます。その時になって初めて気づいては遅いのです。

企業での投資は、設備投資や研究開発費があります。企業経営においては、特に研究開発費が将来の価値創造や競争力を作り出す上で非常に重要です。そこで、「売上高比率で、□%以上は研究開発に投資する」財務的な規律を設けている企業もあります。それだけ意識的にやらないといけない投資なのです。(ちなみに、日本の製造業の平均的な売上高研究開発費比率は3%程度です)

4. ちゃんとした投資をしようとすれば、「お金を使う能力」が必要になる

効果的な投資を行うためには、「お金を使う能力」が必要です。この能力とは、単なる金銭的な計算能力だけでなく、情報収集力、分析力、意思決定力、そして行動力を含みます。

これらの能力を磨くことで、将来のために確実な投資ができるようになります。「お金を使う能力」を高めることで、投資を成功させ、人生をより豊かにすることが可能になります。

5. お金を使う能力を普段から磨いておくことが重要

「お金を使う能力」を身につけるためには、日々の努力が欠かせません。普段からお金の使い方に対する意識を高め、自分自身のスキルを向上させることが重要です。

将来のキャリアビジョン→自分の憧れる自分の姿を描く→その自分はどんな能力を持っているのかを考える→その能力を身につけるための投資を考える、というステップで考えて投資先のリストをたくさん作っておくといいです。(企業活動では「ロングリスト」や「ショートリスト」と呼ばれるものです。M&Aの場面で使われることが多いですが、”お金を投じる候補”という意味合いで捉えてください)

上手なお金の使い方が分からない、投資に仕方が分からないという人は、ぜひ人の真似をしてみてください。

結論として、お金を使う能力を普段から磨いておくことは、将来の幸せや安定のために欠かせない要素です。この能力を身につけることで、人生の選択肢が広がり、豊かで満足度の高い人生を送ることができるようになるでしょう。

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