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まぁ許せるの基準を明確に(アンガーマネジメントで体質改善)

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

仕事関係、友人関係、家族関係、地域関係・・・

あらゆるシーンで「怒り」という感情と向き合うことがあります。

先輩や後輩、パートナーや子供、接客担当者、保育園や学校の先生、満員電車でぶつかってきた人など。

日々を過ごしていれば、多くの対象が怒りの矛先としてあがってきます。

ここで自問自答していただきたいのが、「『許せない』という基準は明確ですか?」という問いです。

例えば、こんなことありませんか?

🔶今日は気分が良いから、いつもは怒るんだけど今日は許す!⇦後輩に対して
🔶あの人は機嫌によってリアクションが変わってくるから、機嫌が良い時に話しかけよう。⇦上司に対して
🔶電車が遅れててムシャクシャしてるのに、ぶつかってくんなよ(イライラ)。⇦満員電車にて
🔶今は忙しいの!こんな時に限ってなんで言うことを聞いてくれないの。⇦子供に対して

あなたが「怒りの感情を行動に起こす側」だとしたら、気分や機嫌によって「許す」と「許さない」の基準を変えていませんか?

アンガーマネジメント的にいうと、これは「思考のコントロール(三重丸)」という段階です。

🔷許せる→三重丸の一重丸目
🔷まぁ許せる→三重丸の二重丸目
🔷許せない→三重丸の三重丸目

「許せる」というのは、自分の「べき」にドンピシャで当てはまる状態で、怒りの感情が生まれることはありません。

「まぁ許せる」というのは、自分の「べき」にはドンピシャで当てはまらないけど、怒るまではいかないような状態です。

「許せない」というのは、自分の「べき」が裏切られて、何かしらの行動で「怒り」を表現する状態です。

大切なのは、「まぁ許せる」に入るかどうかを判断することです。

なぜかというと、怒るか怒らないかの境目は、「まぁ許せる」と「許せない」の間にあるからです。

じゃあ、何をしたら良いのか?

以下の3つのことを意識しましょう。

❶「まぁ許せる」を広げること。
❷「まぁ許せる」をある程度広げたら一定にする。
❸「まぁ許せる」を人に見せる。

「まぁ許せる」の基準を明確にできると、怒る基準が明確になっていくので、自分がブレないです。

僕はよく、育児のシーンでこれを意識します。

イヤイヤ期で言うことを聞いてくれない子に対して、「なんで言うことをきいてくれないの!!」って怒鳴る時は大体、自分虫の居所が悪い時でした。

「気分が良い時だったらどうする?」と自分に問うとと、「そんな娘も可愛くて、微笑ましく思うよな」って自分と対話します(だったら怒るなよ、俺。と)。

「むしろここで怒ったら、あの時は怒らなかったのに、娘が混乱するよな。」と考えます。

かなり練習しました・・・。

というより、今でも練習しています。

怒った後に、「あー、あの時は怒る基準になかったなぁ」と感じる時は、今でもあります。

ちなみに、僕の「まぁ許せる」と「許せない」の境界線には、「家族に危険が及ぶか?」という問いが置いてあります(家族の領域では)。

この問いを自分に投げると、娘が生意気で全然言うことを聞かなくても、そんな姿も可愛く思えてきます。

「甘やかすことにならないですか?」という声も聞こえてきますが、そんな時は「怒る」と「叱る」の使い分けをすれば良いだけ。

以下のブログに、その使い分けについて書かれています。

「叱ること」は「リクエストすること」と定義をしています。「今どうして欲しい」「次から何をして欲しい」を伝えるのが「リクエスト」です。

怒ることはしなくても、叱ることは度々あります。

「許せない」の基準を明確にすることの大切さがわかったら、自分の許せない基準を明確にして、練習あるのみです。

アンガーマネジメントは心理トレーニングなので、練習しなければ上達しません(できるようになりません)。

根本的な体質を改善していかなければならないのですが、これには時間が掛かります。

ここで言う『体質改善』とは、「自分自身の価値観(「〇〇であるべき」という考え)を書き換えていく」と言い換えることができます。

短期的な効果を発揮する『対処術』もあるんですが、根本的にアンガーマネジメントができるようになるためには、長期的な視点で『体質改善』をやっていく必要があるというのを頭に入れて、アンガーマネジメントに向き合っていくといいでしょう。

対処術としては、「反射的に怒らずに6秒待ってみよう」「許せると許せないの境界線を決めてみよう」「最終的にどう行動するかを決めよう」というテクニックを実践すればいいだけなのですが、「体質改善ってどうやる?」っていう部分が重要です。

考え方はシンプルで、「日常的に怒りの感情と向き合う」ということです。

🔶イライラしたから、この怒りをアンガーログ(怒りの記録)に残そう!
🔶この怒りは10点満点中だと何点だろう?前回のあの怒りが◯点だったから、今回のこの怒りは◯点かな?
🔶怒りの裏にある『べき』はなんだろう?

このようなことを意識していく、それが体質改善への近道かと思います。

たいしつ‐かいぜん【体質改善】
(デジタル大辞泉)
1 食事・運動・服薬などの方法によって、体の性質を変えること。
2 人事・機構・運営方針などを改めることによって、従来の弊害を取り除いたり、新しい状況に対応できる性質の組織に変えたりすること。

これを読んでもわかるように、体質改善とは『性質を変えること』ですから、「これを学んだから変わる」という単純な構図では成り立ちません。

そのためには、「変えていこう」という気持ちを持つことがとても大切なんです。

怒りという感情で後悔することが多い方は、アンガーマネジメントを学んでいくといいかもしれません。

心の変化が行動や習慣を変えて、最終的には人格が変わり、運命まで変わっていく可能性があるんだと、僕は思っています。

個人としては、心が穏やかになれば心がラクになり、生きやすくなっていくと思います。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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