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所属と承認は人生をより良くする重要なピース

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

社会人になって大切にしてきたのが『つながり』です。

「お前、面白いな」とか「良い考え方してるね」とか、相手に対してどれだけ興味を持ってもらえるかということを、社会人1年目から意識していました。

自分の想いを語って、相手に響くか響かないかはどっちでもいいから、どっちに転がったとしても「無理して偽りの自分を伝えるんじゃなくて、ありのままの自分を相手に伝える」という意識です。

「仕事に対して、人生に対して、自分の想いを語る人がそんなにいない」というのは、社会人になってからの気づきだったので、「想いを語るだけで目立つのか」という気づきを得たのが、「相手にとって良い印象になっても悪い印象になってもいいから想いを伝える(良い意味でも悪い意味でもいいから目立て)」という自分への言い聞かせを始めたキッカケでした。

当然、『強いつながり』も大切にしてきました。

対話をキッカケに強いつながりに発展することもありますし、働く場所や環境が近いからこそ、強制的に生まれる強いつながりもありました。

それはそれで、自分の人生を前に進める(より良くする)推進力にもなりますし、「共創して何かをつくり上げる」という意味でもとても意義のあるものになります。

強いつながりというのは、仕事だけじゃなくて私生活においても、生きる活力を生み出してくれるような気もしています。

※強いと弱いについて
あなたの人脈はビジネスに“生きて”いるか。入山章栄に聞く「弱くて強い結びつきの価値」
一般に、接触回数が多い、一緒にいる時間が長い、情報交換の頻度が多いといったような関係が「強い人脈」。その逆が「弱い人脈」です。親友は強い人脈、ただの知り合いは弱い人脈ですね。

今の会社に転職してからは、打合せなどの機会を経て、SNSで相手とつながるということを意識していました。

SNSでつながることのメリットは、「弱いつながり』を育めるということだと感じています。

それぞれのことを理解し合った上で、SNSでつながることにより、お互いの日々の様子が垣間見えていく。

打合せという機会がなくても、日常的にその人のことが理解できていくので、何かあった時に声が掛かりやすくなると思っています。

なんでもいいからSNSを通して自分のことを発信して、つながっている人だけにでも良いからそれを日常的に見てもらえれば、それが『弱いつながり』になっていって、何かを生み出すキッカケになる可能性があるということです。

つながりを増やすというのは、本当に地道です。

いきなり多くの人とつながれるわけではなくて、一瞬一瞬の出会いをどれだけ大切にできるかで決まってきます。

好奇心を持って、相手に興味を持って、関係性を作るような対話をどれだけできるか・・・これが大切です。

「今の自分に直接的にメリットがないから、利益がないから、この人とはつながらなくていいや」と思う人には、誰も寄ってこないですからね。

「〇〇だから、おっしーさんに連絡しようと思って・・・」というのは、その人にとっては多数の中の1人でしょうし、社交辞令的に言っていることもあるでしょうけど、つながりがあるからこそのお声掛けなので、ありがたいことです。

つながってくださっている方には本当に感謝です。

僕自身が意識してきたことを、入山先生が紹介されているので、以下にまとめます。

人は、強い人脈以上に弱い人脈を多く持っている方が得なことがあるという考え方です。スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノベッターが1973年に論文で発表して以来発展してきた理論で、いまでは経営学の世界で常識中の常識になっています。

強い結びつきと(左)と弱い結びつき(右)。弱い人脈の方が情報伝達ルートに無駄がなく、また遠くに伸びやすいので様々な知見・情報が遠くから入ってくる。

ビジネスをする上で人脈がなぜ重要かといえば、それはそこから情報を得るためですよね。そしてそのためには、弱い人脈のネットワークの方が効率がいいのです。
弱い人脈の方が、自分がそれまで持っていなかったような多様な知見や考えを効率的に受け取ることができるのです。

どんな創造的なアイデアも形にできなければ意味がないわけですが、「アイデアを形にする」フェーズでは、強い結びつきの良さが生きてきます。社内でアイデアを実行するのには稟議書を通すなどする必要がありますが、そのためには強い信頼関係が前提になります。実行段階では社内の強い結びつきが必要
ネットワークのどこに位置する人が一番得をするか、という話。ここでまた別の図を見ていただきたいのですが、このネットワークにおいて、最も得をするのは矢印の部分の人だというのが、この理論の考え方です。もっとも情報が集まりやすいのは、左側と右側のネットワークをつなぐポジション。

ここに位置する人にもっとも情報が集まる。経営学では様々な統計分析の結果、この位置の人が最も高い給料を得やすく、出世しやすいことも、研究で分かっているのです。また、知と知の新しい組み合わせが起こりやすいのもこの位置なので、さまざまな新しい事業機会を見つけやすいのもこのポジション。

重要なのは、その人の好奇心の強さですね。私の周りにいて、面白い人とたくさんつながっている人は、どの人もデンと構えて待っているのではなく、面白いと思ったらすぐ自分から動くフットワークの軽さを備えています。
「その人自身に人間的な魅力がある」必要があるのではないでしょうか。人間的魅力とは?一つは、自分にベネフィットがなくても行動できるGiverであることではないでしょうか。いま世界の経営学では、著書『GIVE & TAKE』などで有名な気鋭の若手経営学者アダム・グラントを中心に「プロ・ソーシャル・モチベーション」(rosocial motivation)という概念が注目されています。
これは、自分が何をしたいかではなく、「相手が喜ぶことは何か」という気持ちで動いた方が、結果としてクリエイティブになれるということです。いわゆる、他者視点ですね。
同様に、人脈というのは意図して作るものではなく、そのように利他的に振る舞った末にもたらされる、意図せざる結果なのだと個人的には思います。
逆に、自分中心の視点だけで作った人脈は、いつかは崩れますし、ネットワーク上での評判も悪くなり、そのメリットを生かしにくくなります。
弱いつながりをたくさん持っている人は、普通は手に入らない情報をたくさん入手できます。イノベーションは既存の知と知の組み合わせで起こるため、弱いつながりを多く持っている人の方が基本的にイノベーティブなんです。これも、世界の経営学研究では多くの研究者が同意するところです
個人が動いて新しい人とつながる時には、「弱いつながりの強さ」理論にもとづき、なるべく関係性の遠い人に会うと良いのだが、そもそも遠くにはどんな人がいるのかもわからないし、信頼できる人を見極めるのも難しい。そこで効果的なのは、信頼できるつながりの遠い人を「紹介」してもらうことだ。
「誰にどういった人を紹介してもらおうか?」と考えるより、大事なのは多様な価値観を受け入れる姿勢を持つことだ。「多くの人は自分のことは考えないで、外の人を探そうとするから駄目。わたしのことを棚に上げて言えば、まずは自分の魅力を高めて、誰もが『紹介したくなる人』になるべきです」。

紹介したくなる人の特徴は、その人自身に魅力があり、物事を打算で考えない、多様な価値観を受け入れられる人。価値観が違っていても、『そういう価値観持っているのか、面白いね』『ぼくとは違うけど、そういう考え方ってあるんですね』と受け入れることができて、それを楽しむことができるといい。

『弱いつながり』を構築する上で大切なのは、「志を共有する」ということだと思っています。

『志』という言葉だと重い人もいるでしょうが、もっと軽く『価値観』『想い』『考え方』という言葉でも大丈夫です。

僕の体感として、志を共有している方とは、話さない期間がしばらくできても『弱いつながり』を継続できると感じています。

「この人はこういう人だ」ということがわかっているから、何かがあった時に「久々に連絡しました」という会話が生まれるんですよね。

志を理解していなかったら、その人のことがよくわからない状況になりますから、どんな時に連絡すべきなのかがわからなくなって、疎遠になっていく・・・あくまでもこれは、僕の感覚です。

人によっては、「志なんて理解してなくても気軽に連絡できる」という人もいるでしょう。

ただ、「この人はこういう人だ」というなんとなくの感覚があるからこそ連絡ができると思うので、接点があって会話をする時には、「この人はこういう人だ」というイメージを持てるような会話を心掛けると良いんだろうなと思っています。

そして大切なのは、『同じ志を持つ人』と繋がることです。

最初から同じ志を持つ人と繋がれるとは限らないので、会話をする機会があったら『対話(関係性を構築する会話)』を意識して、自分が考えていることを伝えながら自分という人間を知ってもらうことを意識するといいのかなと。

何かあった時に連絡できる、頼れる人がいるというのは心強いものです。

『弱いつながり』を構築する上で、コミュニティに所属するというのは思いつきやすいことだと思います。

「コミュニティに所属する」と聞くと、「いや、別に、コミュニティに入りたいわけじゃないし」という抵抗感を持つ人もいるのではないでしょうか。

ただ、よく考えてみると、僕たちが住んでいる都道府県とか市町村とか、もっと広く捉えると国という単位も、コミュニティとして考えることができると思ってます。

コミュニティというのは、人の生活を支えたり、何かに所属していることの安心感を創出したり、自分という存在を承認してくれる場所として人生に豊かさを生み出してくれたりします。

コミュニティは、『自分が抱えている課題を解決してくれる場所』としてる捉えると、所属する意義を感じる。

また、身近なもので言うと『家族』は無意識的に(自然に)所属を生み出している場所です。

所属と承認を生み出す場所であるという意味では、家族もコミュニティとして捉えることができるかもしれません。

家族と時間を共にしていると、そこに所属をしているという安心感が生まれるし、そこにいるだけで存在価値を認めてくれるので、承認欲求が自然と満たされます。

満たされるべき欲求を整理しよう。当たり前のように存在している何かは、当たり前のように自分の何かしらの欲求を満たしているはず。それがなくなったとしたらどうする?

家族という存在は、僕達の人生に豊かさを与えてくれる唯一無二の存在なんです。

僕は、大学入学と同時に一人暮らしを始めました。

帰省するたびに、家族について考えさせられます・・・家族という存在が自分に与える影響とか、自分という存在が家族に与える影響とか。

そんなことを考えて自分と向き合い、今の仕事では主に20代の若者と向き合っていく中で、「所属欲求や承認欲求をどう満たすのか」というのが、その上の『自己実現の欲求』を自分事として考えられるかに繋がるんだろうなって思ってます。

家族じゃなくても良いんです。

自分にとって自然体で所属して、自然体である自分を承認してくれるコミュニティがあるかどうか。

僕自身はあんまり、「みんなで一緒に」というのが好きじゃなかったし(小学生の頃から)、今でも好きじゃないですけど、『弱いつながり』をうまく活用しながら、所属と承認を満たしています。

皆さんはいかがですか?

所属欲求や承認欲求が満たされるというのは、人生をより良く生きるためには大切なピースなので、考えてみてください。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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