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羊水検査を実際に受けてみて思うこと

長男を出産したのが35歳のときで、次男が38歳のときでした。
日本では、出産時点で35歳以上の場合を『高齢出産』としています。
初産がそのギリギリの35歳だったわけなんですが、
妊娠当初から旦那は、出生前診断をして欲しいと言っていました。

彼の言い分としては、

一生面倒を見ていく子供になんらかの障害があるのはとても大変なことで、出生前にそれがわかる方法があるのであれば、検査で調べたい。
出生前診断の方法がないのであれば仕方のないことだけど、
リスクなく診断できるのであれば、知りたい。
そして問題があるとわかったら、その時点でその子は諦めて欲しい。

この言い分自体は、彼がちゃんと考えて決めたことであって、
彼の価値観なので否定しません。

長男のときは私もちょうど35歳で、担当のお医者さんもあまりお勧めはしないということだったので羊水検査はしませんでした。
(NIPTは導入直後すぎて間に合いませんでした。)

そして次男のとき年齢も38歳ということで、旦那を安心させるためにも、
羊水検査を受けることにしました。

検査を受けることで流産のリスクは確かにありますが、
ずいぶん昔の記録からの確立ということで、
もちろんゼロではないけど、今の時代はそんなにリスクはない、という説明がありました。

しかし私の印象では、親類に障害のある人がいるわけでもなく、
30代の出産で羊水検査を受けるというのは、かなり少数派なようでした。

私の病院では羊水検査は1泊2日の入院で、費用は15万ほどでした。
妊娠4ヶ月で検査をしたのですが、もうすでに私は胎動を感じていました。微かでしたが、2人目だったので胎動がどういうものかを知っていたからだと思います。

検査を受ける前は、とりあえず旦那を安心させるために受けて、
悪い結果が出たらそのときに考えればいいと思っていました。

でも、実際検査をしてみて検査結果を待つ、ということを経験してみたら、
『それじゃダメだ』と気づきました。

なぜかというと、これも人それぞれですが、
ひとり目の子を産んで育てたことがあった私には、

すでにお腹の中で動いている子を、いかなる理由があっても中絶なんて
絶対にできないと感じました。
思ったのではなく、感じました。

検査結果が出るまでには、2週間かかりました。
悪い結果が出る確率がすごく低いことは知っていましたが、
それでもやっぱりすごーく不安でした。

そして結論としては、
『悪い結果が出たら旦那とは離婚して、2人ともひとりで育てよう』
とまで思いました。

旦那の中ではすでに確固たる結論が出ていました。
障害を持っていることが生まれる前にわかったら、中絶する。
それがその子のためでもあり、長男のためでもある。
無責任に『それでもがんばって育てる』なんて、俺には言えない。

何度も言いますが、これは否定しません。
長男のため、というのももっともだと思います。

責任を持って考えたことであって、理屈も通っているし、反論する気はありません。

でも、それでも、やっぱり私にはできませんでした。
そして障害があっても一緒に育てて欲しい、と旦那に言うこともできないと思いました。
たとえ旦那が受け入れてくれたとして、障害を抱える子を一緒に育てたとしたら、いつか私は【羊水検査を受けさせた旦那】を恨む日が来ると思いました。

だから離婚して、長男もその子も、ひとりで育てよう、と思ったんです。

大げさだと思うかもしれませんが、
長男を育ててみて、赤ちゃんがどれだけ大変で可愛いものか体感してみると、中絶なんて考えただけでゲボーッて感じでした。

ま、それも感じ方、考え方は人それぞれですが。

そして結果は幸運なことに【問題なし、そして性別はまた男!!】ということだったので、とんだ悩み損に終わってホッとしました。
つまり羊水検査をするなら、

『悪い結果が出たらどうするか』検査を受ける前に
夫婦で結論を出してから!
そうしないと、妊娠した体でハゲそうなほど悩むかも?!

ということでした。チャンチャン

そして健康体で無事生まれた次男。生まれたてホヤホヤの写真。

40歳過ぎでの出産も珍しくない最近のことなので、
羊水検査を受ける人も少なくないと思います。

私の体験談も、参考になれば。


ありがとうございます。今後の活動の原資にさせていただきます。