フリーランスバイヤーから見る今のドイツ

日本のお客様から「外出制限になっていて大変そう、生活大丈夫?」と言って頂くこと増えました。お気遣いありがとうございます!私は大丈夫です!新型コロナウイルスの脅威が世界中に広がっていて不安な毎日ですね。昨日は志村けんさんの訃報を聞き愕然としました。子供の頃から沢山笑いをもらった方です、ご冥福をお祈りいたします。

ドイツは今、外出制限令が出されています。細かくはそれぞれの州によって取り決めが異なりますので、ここからは私の住んでいる州のお話し。
実は結構ゆったりと生活し、日本よりも安心できると感じているのが正直なところ。生活必需品の買い出しや個人のスポーツは許可されていたりと、制限と許容のバランスも納得できる内容なので、みんなで頑張ろうという一体感を感じます。(もちろん守れず罰金刑の方もいます…。)最近丁度個人事業主への金銭的支援も始まったところ。余裕はないものの、国からの保障がしっかりとしているので安心感があります。外出制限があることで、心置きなく安全な場所(家)で仕事できるし、本当に必要な人も安心して出勤できる環境になっていると思っています。

そういった制限に関する話はきっと詳しく情報を公開している方がいらっしゃるでしょうからお任せして、私はバイヤー/買付け目線でのドイツの現状をお伝えしたいと思います。ポイントは二つ。ひとつはドイツ国内の仕入れ先状況、もうひとつは日本への配送に関してです。

ドイツ国内の仕入れ先状況
今は先に書いたコロナウイルスの拡散防止措置の一環として店舗が休業になっています。一方で、各種配送業者は通常通りの営業のため、仕入れも配送対応してくれているブランドさんが多くあります。個人顧客に向けてもオンラインやSMS、電話でのショッピングを受け付けている状況。私も今は、主に知り合いの店舗スタッフさんに直接連絡を取りながら、日本からのリクエストをお探ししているところです。

日本への配送
ドイツから日本へ、個人レベルで物を送るにはDHLのサービスを使用する事が一般的です。しかし遂に日本に向けて、手紙以外の荷物の発送および受付を停止するとの情報が伝えられました。日本までの輸送、通関、配送先エリア(日本国内)での輸送が理由とされており、再開の予定も未定です。

上記2点をまとめると、「仕入れはできるけれど日本に届けられない」という状況。既に発送済の荷物で日本に向けての輸送が開始されていない(船や飛行機に乗っていない)ものは現在は配送センターで止まっていますが、送り元に戻ってくるのか、そのままセンター留まりになるのか、今後継続して確認していきたいと思っています。

個人のお客様には事情をお話しました。せっかく楽しみにされていたものなのに、快く配送再開をお待ちいただけたので感謝しております!実は仕入先の担当さんと話していても、やはり店舗を閉めることでだいぶ売上げに影響が出ているとのこと…普段からお世話になっている方々も多いので是非ともお力になりたいのですが、日本に届けられなくなった今ではそれも難しいところです。もどかしい。今はどの業界も世界的に苦しいときですが、いつか乗り越えた時には今の落ち込んだ分も盛り返せるように、力を合わせていきたいと思っています。(個人のお客様もリクエストお受けしております!)


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