佐野元春が、即「やります」と言ってなければ。(人のご縁と「ナイアガラトライアングル VOL.2 40周年記念盤」)
日ごろがんばる自分に、と言うことで、ご褒美の買い物をした。
それは、「ナイアガラトライアングルVOL.2」の40周年記念盤だ。
今回のアルバムについて書く前に、なぜナイアガラファンになったのかについて、少しお付き合い頂きたい。
ナイアガラレーベルとの出会いは、新卒で入社した会社でのご縁だった。
最初に入った会社で、良かったことは何か。
そう聞かれると、同期の友人にはっぴいえんど 、大滝詠一、小沢健二を教えてもらったことだと間違いなく答える。
仕事に関連することでは無いのかよ、と言われることもあるけれど、仕事よりも人生の方が大事だ。
そして、これらのミュージシャンとの出会いは自分の人生を大きく変えた。なので、この友人にはとてつもなく感謝している。
(ちなみにこの友人も私より会社を早く辞めてしまったが、今も親しい友人としてお付き合いさせてもらっている。)
と言うことで、私はご縁があり、このCDを買うほどまでのファンになったのだが、ナイアガラトライアングル2自体もご縁に恵まれていることがブックレットを読んで分かった。今日の記事のタイトルでもある、ご縁について書いてみたいと思う。
ナイアガラトライアングルVOL.2は、大滝さんが佐野さんに喫茶店で打診。その後、ステージで杉さんに打診という方法で、突発的に進んだプロジェクトだ。
その中でも、大滝さんが佐野さんに打診した時の話が印象的だった。
歴史にもしが無いのは、常であるけれど、ここで佐野さんが大滝さんに”ぜひやらせてください”と言わなければ、この40周年記念盤は存在していなかった。そして、こんな記事も書くことはなかった。
音楽の話に戻すと、佐野さんは名曲SOMEDAYを大滝さんのレコーディング方法を見て、ヒントを得たと言っていたので、ここでもご縁がつながらなかったら、SOMEDAYは大ヒットしなかったかもしれない。
人間関係の話では、佐野さんが即答できた理由には、ナイアガラトライアングルVOL.1に参加していた伊藤銀次さんが、佐野さんのプロデューサーであった。そして銀次さんが、佐野さんに「大滝さんと仕事をするべきだ」と言っていた影響もあったらしい。これもご縁。
トライアングルの残りの1人である杉真理さんも、ご縁がある。
ナイアガラトライアングルVOL.1は、大滝さん、山下達郎さん、伊藤銀次さんの3人だった。実は、杉真理さんは、山下達郎さんの妻、竹内まりやさんの大学の先輩であり、ここにもご縁があったのだ。
とどのつまり、ナイアガラトライアングルVOL.2はご縁だらけの、人と人との繋がりによって生まれたアルバムだと言っても過言では無い。
ただここで、やはり忘れてはいけないので、佐野さんが即答したことが全ての始まりだと言うこと。ここがうまくいかなければ、後のご縁には繋がっていなかったと言うことになる。
人生の転機で、即答しなければいけない時に、すぐに決断を出さなければ、その後の話がつながらないことはよくある。
結論を先延ばしにして、ご縁が遠ざかってしまったら、それほどもったいないことはない。
自分の人生の中でも、ここぞと言う時には、即結できるように、普段から大切なものややりたいこと、優先順位について、考えを巡らせておきたい。
40周年記念盤を聴きながら、ご縁について、色々と思いを馳せた日になりました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?