エンドレスマン(いつまで経っても進歩しないひと。)

野球選手が、サッカー選手になったら。

新しい仕事を始めると、質問だらけになることだろう。新しい環境、新しい同僚、新しいプロセス、新しいルール。全てがNEWになるからだ。

だから、質問することは、とても大切。なぜなら、質問することによって、会社のなかでアウトプットを出せるようになるからだ。野球選手がサッカー選手になって、いつまでも野球の話をしていても仕方がない。サッカー選手としてサッカー選手に入団したのならば、サッカーのルールをきちんと学び結果をだすことが求められていく。

今日は友人から聞いた、会社の同僚について書いてみたい。

いつまでも同じ質問を繰りかえす。

その同僚はあれこれ、数年間友人と働いていて、とにかくよくメモをとるという。そして、質問にも熱心で興味があることはとことん質問する。

メモを懸命にする姿をみて、友人はとても優秀な同僚だと思い、どんどんできる限りの経験や、知識を同僚に伝えてきた。ところが、あるとき重大な事実に気が付いてしまったのだ。サッカーのたとえで、説明してみたい。

同僚「サッカーは何人でプレーするのですか?野球は9人ですよ。」

友人「サッカーは11人ですよ。野球は9人なんですね。」

同僚「11人ですか。野球は9人で面白いんですよ。」

数か月後、、、

同僚「野球は素晴らしいんですよ。9人でチームプレーする美学がある。サッカーは、まあまだ改善の余地があるかもしれません。」

友人「まあ、そうかもしれないね。サッカーって何人のスポーツだっけ?」

同僚「野球は9人でやっていて、それぞれにポジションがあるんですよ。」

友人「うん、わかるよ。サッカーは何人のスポーツだっけ?」

同僚「野球よりも大人数ですよね。でも野球は・・・・。」

今の会話の「野球」を「前の会社」、「サッカー」を「今の会社」に置き換えてみてほしい。この同僚はいつまでたっても、「野球=前の会社」が忘れられず、いつまでたっても「サッカー=今の会社」に慣れようとしていない。むしろ、過去の自分を肯定するために、「野球」のいいところばかりを話しているだけなのだ。つまり、サッカーを学ばないから、学ぶ姿勢があるから、同僚の質問は終わりがない。目的は、野球すごいだろ!というマウントなので、質問はエンドレスなのだ。学ぶことが目的ではないから。

ほんとうにあった、そんな話。恥をかこう。

馬鹿にしたようなたとえだけれど、世の中には同じようなことがある。いつのまにか、学ぶことをやめ、過去の経験に執着する。新しく学ぶこと、恥をかくことを拒み、今までの自分に縋りつく。その姿はあんまり美しくない。

こんな話を友人にきいて、今一度じぶんもあたらしいチャレンジを繰り返しているのか、恥をかくことを忘れていないのか。そんなことを改めて考えさせられたのであった。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?