Kong

戌年生まれ。四度の年男を経験済み。

Kong

戌年生まれ。四度の年男を経験済み。

マガジン

  • Time BomBomB Capsule

    自分でも忘れかけていた恥の「書き」捨て ようし全てを受け入れよう

  • 無人島に持って行くとしたらこの1枚って言うけど限定できない

    好きで好きでたまらない曲のリスト。ほぼ洋楽。メジャーなところは後回しで。

  • 東日本大震災関連

    宮城県石巻市渡波を中心にした東日本大震災の記録、記憶。

最近の記事

追憶

きみはおぼえているかい あの終わらない夏の日、 始まるはずのない秋が また終わったことを 冬が、負け惜しみに春を笑い 真っ赤になって怒った春が 思いきり砂浜を駆け抜け 夏になったことを 海に向かって走り始めた夏の両足に あいさつ気分でからみついたさざ波 あの夏が転ぶなんて思いもしなかったよ まさか「じゅっ」ていって 夏が終わったなんて おいらが言っても誰も信じてくれない Kならどうかな 終わったんだ  夏が「じゅっ」っていって

    • B-52’s

      大学近くの商店街にあったゲームセンター。 当時レーザージュークなるPVと共に曲を流してくれる機械がありました。 そこで中毒になったかのように聞いていたのがこの曲です。 底抜けに明るいパーティー感に溢れ、些細な悩みくらいならこの一曲で忘れていました。そして思い出にあるのはアルバムを買いにレコード屋に 行ったところアナログ盤はもう生産されず新譜はCDでしか聴けないことが わかりそれまでレコード一筋だったのを泣く泣くプレーヤーを買ったこです。 タイトルを直訳するなら「おちこぼれ

      • とんぼ

        夏の散歩 コロと一緒に 裏の空き地へ 綱を離すと いつでもコロは 畑に走る 「待て!」と追うぼく 笑ってみている ねぎ坊主 一匹とんぼが 止まってる すっかり羽を下ろして休んでる 今がチャンスと手を伸ばす そおっと、そおっと寝ているうちに 指先が やっと羽に触れたとき とんぼは すうっと 落ちてった 死んでいた 怖かった とんぼは何を感じたの? 自分が死ぬのを知ってたの? 朝の冷たい地面に落ちて とんぼの羽は夜露に濡れた

        • 時速6km/hの旅〜相模原→横浜24kmに残した足跡〜未完のままで

          (1)  「はい、もしもしYです。ただいま外出しております。ご用件が...」  メッセージが終わる前に公衆電話の受話器をおいて、私はタバコの煙をはきながら溜息ついた。11月19日、火曜日午前2時。吐息は白かったが、それがタバコの煙なのか冷たい街の空気のせいだったのかは知らない。Yは大学時代の友人で、町田にある会社の寮に住んでいる。たいてい火曜日、水曜日が彼の休日で、もしかしたら休日前の追い込みでまだ会社に残っているのだろうとも思ったが、会社の電話番号は知らなかった。とにか

        マガジン

        • Time BomBomB Capsule
          3本
        • 無人島に持って行くとしたらこの1枚って言うけど限定できない
          1本
        • 東日本大震災関連
          4本

        記事

          実家の取り壊し 〜東日本大震災

          いよいよ大宮町の実家家屋の取り壊しの日が決まった。 祖父母の代に建てられ私自身高校生時代を過ごした家だ。 地震発生の翌日、周辺一帯が瓦礫の山と化した中で 向かいの家に守られるように生き残った家。 流されていればその二階に避難した母の命もどうなっていたかわからない。 道路の確保のため、震災後一週間ほどで家の前にあった瓦礫は移動され、 六月ごろに遺体捜索のために一階部分の家具類が整頓された。 そして取り壊しが決まり、そこにあった家具を撤去してもらったのだが、 露になった傾いた柱が

          実家の取り壊し 〜東日本大震災

          3月13日(3日目)

          東日本大震災3月13日 5時30分頃空が明るくなり始める 表に出てみると実家前の田んぼが元のように戻っていたので 道路の水がどこまで引いたか確かめに行く 信号機のある交差点前の堀の部分に 普通の靴では通れないくらいの水が残っている コンビニには雑誌以外は何も残っていない 旭ヶ浦の自宅で原付のエンジンをかけてみるがかからない 近所の人がイオンで9時から配給か販売を行うという 義父さんと軽トラックでイオンに向かう 陸橋上には両脇にびっしり車が停められ 中央で1台しか通れない 前を

          3月13日(3日目)

          3月12日(2日目)

          東日本大震災夜明け後目が覚める 車のフロントガラスは完全に凍りついている 水の引きは進んだもののデイサービス前から先は長靴だけでは歩いて進めない模様 他のルートも水没したままである 建物についた汚れで津波のピークがわかる 昨晩のNさんの胸まで浸かったという話は本当だった 家族と離ればなれになり安否を気遣い涙する人多し 自転車でこちらに渡って来る人あり ギリギリ走れるとのこと 渡波駅前までなら行けるという表現が気になる 実家にもどる途中「親方」に出会う 昨晩は大家さんは車

          3月12日(2日目)

          3月11日(地震発生)

          東日本大震災3月11日14時46分 地震発生 停電及び断水(未確認) 隼確保 予報通り晴天の後雪が降り始める 圭太確保 義父さん訪れ義母さんの無事も聞く 根岸に移動 携帯は圏外表示となり通話及びネット関連使用不可 妻の職場及び大宮町へ向かおうとするも道路水没のため断念 1時間余りで車庫に浸水し、門まで浸る 万石町に老父母を残してきたことを悔やむ男性あり 雪がやむ どこからか踏切の警報の音がきこえる 日没後1度目の食事をとる 義父さんが車で避難した知り合い家族を招き入れる Nさ

          3月11日(地震発生)