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2023年5月の記事一覧

横山美術館「雅の世界で輝きを発する 錦光山と帯山」展開催のご案内

横山美術館「雅の世界で輝きを発する 錦光山と帯山」展開催のご案内

 
 名古屋の横山美術館様で2023年7月7日から10月9日まで「雅の世界で輝きを発する京焼 錦光山と帯山」展が開催されます。

 横山美術館様は、錦光山宗兵衛をはじめ帯山与兵衛など「京薩摩」の名品、逸品を数多く所蔵していて、今回70~80点ちかくが展示されるそうです。初見の作品も展示されるようでわたしも大いに楽しみであります。

 上の展覧会のチラシをご覧になっていただきますと、右が七代錦光山宗

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京都の雅な金箔押しの世界& 京都はマネキンのメッカだった⁉    粟田焼の名工岡田久太家とのご縁の序章

京都の雅な金箔押しの世界& 京都はマネキンのメッカだった⁉ 粟田焼の名工岡田久太家とのご縁の序章

 縁とはつくづく不思議なものだと思います。 

 見えない縁(えにし)にみちびかれるように、京都粟田焼の名工・岡田久太家系のゆかりの方々と巡り合うことができました。 

 

 まず最初に、岡田久太はどんな人物かといいますと、

 江戸時代後期の京都・粟田焼の陶工で、粟田神社の近くに居をかまえ、南蛮写しの白泥(はくでい)、朱泥(しゅでい)、素焼きの急須づくりを得意とし、数寄者におおいに愛玩されたと

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美しい器で食す

美しい器で食す

 祖父錦光山宗兵衛の「京薩摩」の陶磁器をふくむ、明治の工芸の逸品を展示しております、京都の「清水三年坂美術館」の村田理如館長がオーナーをされている祇園の料亭「津田楼」をおとずれる機会がありましたので、ご報告させていただきたいと思います。

 宵闇のせまるころ、初夏の風をあびて、花見小路をそぞろ歩いてまいりますと、「津田楼」とかかれた紅い祇園ちょうちんに、萌葱色のおおきな暖簾のかかった「津田楼」が見

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