見出し画像

むかし書いた韓国コラム #111

 昔は日本で韓国料理と言えば焼き肉屋だった。カルビ、キムチ、ビビンバ、クッパなどの単語は焼き肉屋で覚えた。最近は韓流ブームのおかげか、焼き肉以外の韓国料理店も増え、サムゲタンやソルロンタン、スンドゥブなどなど、20年前には聞き慣れなかった韓国料理もたいていのものは日本でも食べられるようになった。

 そのおかげで、日本から来る客の食事の案内も最近はちょっと楽になった。まず食べたい料理をあらかじめリクエストしてくる人が増えた。リクエストがなくても、「ソルロンタンでも食べに行こうか」と提案すると、それがどんな料理なのかちゃんとわかっている。以前は、「ソルロンタンというのは牛の骨を煮た白いスープにごはんを入れて…」「ユッケジャンというのは辛くて赤いスープで…」とメニューを片っ端から説明しなくてはならず、これが面倒でストレスだった。

 韓流ブームは自分に関係ないとは思っていたが、小さなストレスが減ったという意外な効果があったようだ。

【解説】
 韓国の料理名がそのまま日本で通じるのはいいのだが、のり巻きを「キンパ」というのが定着してるのはなんだかなぁと思う。もう少し原語に忠実に「キムパプ」にしてほしいし、「ハットグ」も「ホットドッグ」でいいだろうと思うのだが。ビビンバはむかしから定着してるからいまさら「ピビムパプ」にしろとは言わないけどさぁ。

(初出:The Daily Korea News 2012年2月24日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?